Androidアプリ開発の相場は?アプリのジャンルや機能ごとに紹介

「Androidアプリの開発がしたい」と思ったとき、気になるのが『開発費用』です。アプリ開発に必要な金額は、機能や種類によって何倍も開きがでます。開発費用の相場を知って、Androidアプリの開発をしてみませんか?

Androidアプリ開発の相場

平成30年の『総務省情報通信白書』によると、日本人のスマートフォン保有率は75.1%を記録し、人口の3/4を超えました。このような状況ですから、自社ビジネスをアプリ化し、顧客開拓をする企業は多くなっています。

AndroidアプリとiOSアプリ(iPhoneやiPad用のアプリ)は、開発の過程や方法も開発費も違います。実際にAndroidアプリを開発するためにはいくらかかるのか、相場をみていきましょう。

アプリ開発の平均相場は250万円

アプリの開発費用には、どのような種類があるのでしょうか?

アプリ開発の『SE(システムエンジニア)単価』はスキルによって違いがあり、上級SEの単価は100〜160万円程度とされています。『PG(プログラマー)単価』は大手企業が50〜100万円、個人事業主なら40〜60万円が相場です。

希望する機能が多ければ、当然人件費も作業量も増えるため、比例して費用も高くなります。すべてプロに発注する場合、平均して250万円程度が相場と考えておきましょう。

出典:アプリ開発の平均費用と料金相場|早見表つき【2020保存版】

機能によって費用は異なる

アプリを開発したからといって、すぐに一般ユーザーに公開できるわけではありません。公開には『リリース申請』が必要ですが、OSによって金額は違います。

Androidアプリの場合は『Googleデベロッパーアカウント』の作成が必須で、登録時に2700円ほどかかります。iOSアプリは『Apple Developer Program』で開発者登録をするため、費用は年間1万円ほどです。

iOSアプリも開発なら2倍の価格に

Android用アプリとiOS用アプリとはOSが異なるため、環境も言語も違う開発方法が採用されています。

Androidアプリの開発環境はEclipseやAndroid Studioで、開発言語はJavaです。iOS用アプリの開発環境はXcodeで、開発言語にSwiftが使われる制作方法が主流です。

iOSアプリはMac OS Xでのみ開発可能ですが、AndroidアプリはWindows・Mac・Linuxのどれでも開発できるというメリットがあります。

制作環境がWindowsしかない場合は、iOSアプリ開発用のマシン費用が別途必要と認識しておきましょう。

データ利用やログイン連携

顧客管理に欠かせないのが、データ利用やログイン連携です。取得済データとの連携をするなら10〜20万円ですが、新規取得の場合は、データベースやインフラ整備が必要のため、50〜70万円の費用がかかります。

『ログイン連携』には、FacebookやTwitterなどの『SNSアカウントでログインする方法』と、『メールアドレスとパスワードでログインする方法』が一般的です。

『SNSアカウントでログインする方法』なら10〜20万円が相場ですが、個人データを管理するシステム構築が必要な『メールアドレスでのログイン』の場合、20〜40万円程度の費用をみておきましょう。

決済システムやデザインの作成

企業の収入を支える上で、決しておろそかにできないのが決済システムです。

すでに採用している決済システムがある場合、連携に20万円程度必要と覚えておきましょう。新たな決済システムを必要とする場合は、その1.5〜2倍が相場です。

デザインはそのアプリの印象を左右するため、アプリ開発時の重要なポイントです。自前で素材を用意するなら10〜30万円、素材ごと依頼する場合は100万円前後が相場です。

アプリを発注する際の注意点

アプリ開発には、非常に細かい金額設定がされています。『複数社から見積もりもらう』ことで、想定外の高額請求を回避できますが、こちらが漠然とした企画書を提出すれば、当然、漠然とした見積書を受け取る可能性が高くなります。

アプリを発注する際、どのような費用がかかるのを知っておけば、企画書も明確になってきます。実際にアプリ開発を発注するとき、どのようなポイントをおさえておけばよいのかみていきましょう。

開発後も運用・保守に費用がかかる

アプリ開発には、開発費用以外にも、保守メンテナンス代やサーバー代という『維持費』がかかります。

特に、『運用・保守』は、セキュリティーチェックやバグの修正など、ユーザーがアプリを安全に使い続けるために必要で、数百万円の費用がかかることも珍しくありません。

金額は、開発会社やサーバー会社ごとに異なりますが、見積書の確認を忘れないようにしましょう。

アプリ開発の費用対効果を見よう

開発に数百万円以上かかるアプリが、本当に会社にとって価値があるのか、収益が見込めるのか、発注者ならだれでも不安になるでしょう。

アプリは開発するだけでなく、ユーザーがそのコンテンツを有益に利用しているか、そもそもそのユーザーをどう集客するのか、費用対効果を考えて開発・運用していくことが大切です。

開発以外にもかかるコストを確認

アプリ開発発注時、『開発費』にどこまでの費用が含まれるのか、事前に『内訳』も依頼しましょう。

実際に開発にかかる費用の他、登録費用やサーバー代金などのランニングコストだったり、運用・保守の費用だったり、「知らなかった」では済まされない項目も多く存在します。

開発にかかわる自分や自社社員の人件費も見落とされがちなので、注意しましょう。またアプリによっては、売上の何%が取られるのか、収益に対して発生するコストの事前調査も大切です。

まとめ

AndroidアプリとiOS用アプリは開発過程が異なるため、費用もまったく異なります。

アプリの開発金額は、機能や種類によっても大きく変わるので、実際の業界の相場を知って、自社やユーザーにとって価値あるAndroidアプリを開発・運用していきましょう。

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