エンジニアの副業が増えている?
業界全体でエンジニアの需要が増えている中で、自らの経験やスキルを生かして副業を始めるエンジニアやプログラマーも目立ってきました。エンジニアの3人に1人が副業を経験しているというデータもあり、副業として関われる案件数も増えています。
副業に従事するエンジニアが増加中
OffersMagazineがOffersのユーザーを対象に行った調査(2021年)によると、調査対象となったITエンジニアのうち、約80%が何らかの形で副業を経験しています。
副業の主な目的としてはまず収入アップがあり、次いで自らの能力を試すために副業を始めるエンジニアが増えている状況です。さらに、本業の場以外で人脈を広めるために、専門外の案件をこなしている人もいます。理由はどうあれ、全体として副業に従事するエンジニアが増えているのは間違いありません。
出典:3人に1人が2社以上で副業中!?エンジニア・デザイナーの副業実態アンケートを公開!
土日や休日を使った在宅ワークも人気
副業のやり方は人それぞれですが、平日は会社に勤め、土日や休日を使って在宅ワークをするのが人気のスタイルといえます。
特に、専門知識やスキルを活用して単価の高い案件を請けられるエンジニアは、週2~3日程度の稼働でも高収入を得られる人が数多くいます。そこで週末を活用して副業に従事し、収入アップを実現するエンジニアが増えているというわけです。
週に数日だけ稼働すればよい案件も増えているので、近年はエンジニアにとって新たに副業を始めるチャンスともいえるでしょう。
需要が高く副業案件が多い
エンジニアの関わる業界全体で副業案件が増えているのも、エンジニアにとって追い風になっている状況です。人工知能やAIの普及によって、近年IT業界は大きな盛り上がりを見せています。今後も市場全体が成長し続けるでしょう。
一方で、求人数に対して必要な人員が不足しており、2030年にはおよそ79万人の人材が不足するとされています。未経験者がこれからエンジニアとしての技術を学んで、副業案件の獲得を目指していくのにも適したタイミングといえるでしょう。
また、情報収集手段がテレビや紙媒体から、インターネットなどのWeb媒体へと移り変わり、スマートフォンやパソコンだけでなく、家電にもITが組み込まれるようなりました。Webは生活に必要不可欠なものになっており、ITの活用範囲が広がるにともないエンジニアの仕事も増えている状況です。
これは当メディアが運営するエンジニアのための求人案件サイト『OffersJobs』が調査した求人倍率のデータです。エンジニアを必要としている企業に対してエンジニア人材が足りていないために、副業でも積極的な採用が盛んに行われています。
エンジニアが副業を始めるメリット
エンジニアの副業には多くのメリットがあります。Offersユーザーを対象としたアンケートでは、『副業のメリット・よかったこと』として、次のような点を挙げるエンジニアが目立ちました。
- 本業での昇給よりも収入を増やすことができる
- 新しい環境で技術力などハードスキルが磨かれる
- 自己管理能力・視野の広さなどソフトスキルが磨かれる
- 人脈が広がる
副業により収入を増やせることに加え、普段と異なる環境に身を置くことで、スキルアップや経験の蓄積につながるでしょう。また、自己管理能力など内面的な成長につながったという声もありました。エンジニアの副業にはさまざまなメリットがあり、前述の通り関心の高まりにつながっています。
新たな収入源を作れる
本業のほかに新たな収入源を作れるのは、副業を始める大きなメリットです。詳しい案件の情報は後述しますが、人材不足によりエンジニアの需要は非常に高く、求人数も多いため、高収入な副業案件を見つけられる可能性が高いでしょう。
Offersの案件でも時給4000円以上が半数以上を占めます。本業に加え副業の収入が増えることで、生活水準を高められるでしょう。
キャリアアップが期待できる
本業とは異なる分野の案件をこなすことで、キャリアアップにつながる可能性もあります。エンジニアの仕事は、フロントエンドやサーバーサイドなど担当分野によってかなり幅があるものの、基本的に1人に任される仕事の幅はそれほど広くはありません。
そのため本業のみの場合、専門分野を深めることはできても、他のスキルを身につけるのは難しいケースがあります。新たなスキルを身につけるため勉強に励んでも、それを生かす機会が得られない場合もあるでしょう。
副業に取り組めば、本業とは異なる分野の案件に携われる場合もあります。その経験を通して本業とは違うスキルを磨くことで、キャリアアップを実現できる可能性があります。将来、別の仕事をやってみたいと考えているエンジニアにとって、副業は他分野の経験を積む最適な機会といえるでしょう。
人脈を広げられる
副業によって、新たに人脈を広げられる点もメリットです。普段とは違う仕事に従事するにあたって、これまで関わったことのないタイプの人に接する機会も出てくるでしょう。
クライアントと話す中で新たな発見があったり、プロジェクトを通じて別のジャンルのエンジニアと関わったりする機会が出てくる可能性もあります。将来の独立や転職などを見据えている人にとっては、副業は人脈を広げるよいきっかけになるでしょう。
エンジニアが副業を始める際の注意点
エンジニアの副業はメリットが多いですが、以下のような注意点もあります。事前に懸念される点を払拭してから副業に臨みましょう。
本業に支障が出る恐れがある
副業に時間を奪われることで、本業に支障が出る恐れがあります。企業に所属して業務をこなしながらさらに副業をするとなると、かなりの時間を仕事に費やすことになるでしょう。副業に熱中するあまり、本業を疎かにするのは本末転倒です。
本業で成果を出しながら、さらに副業で確実に収入を増やしていくには、時間を管理しなければいけません。副業に取り組む時間帯や曜日を固定化するといった工夫で、本業を疎かにしない仕組み作りに注力しましょう。
休む時間が取れなくなる可能性もある
本業と副業を両立させることで、休息のための時間を確保できなくなる可能性があります。本業の休日に副業をする人が多いため、必然的に自由な時間が減ってしまうでしょう。本業と副業で休みなく稼働し続けると、体調を崩してしまう恐れがあるので注意が必要です。
体調を崩して仕事ができなくなると、副業だけでなく本業にも悪影響が出て、収入が減る結果にもなりかねません。副業をこなしながらも、プライベートの時間をしっかり確保できるようにスケジュールを調整しましょう。
所属企業に副業がバレるケースがある
所属企業には副業をする旨を事前に伝え、了承を得るようにしましょう。会社に隠れて副業している人は少なくありませんが、もし副業を禁止している企業にバレてしまった場合、大きな問題につながる可能性があります。
最悪の場合、減給や解雇につながる恐れもあるので、事前に副業の可否を確認し、所属企業から承諾を得ておきましょう。副業の可否が明確でない企業の場合も、上司や人事部などに確認しておくことで、後からトラブルに発展するのを防げます。
副業を始める際に必要な準備は?
エンジニアが副業を始める際に準備しておくべきポイントを解説します。エンジニアに限った話ではありませんが、上記のように本業とのバランスを取るための目標設定とスケジューリングが重要で、さらに生産性を上げるための環境作りが必要です。
目標を決める
副業によっていくら収入を得たいのか、明確に目標を立てておきましょう。そこから本業とのバランスを考えながら、どのような案件を獲得すればよいか考えることが大事です。
目標を設定しないと獲得すべき案件の種類や単価などが明確にならないため、思ったように収入が伸びないといった事態になりかねません。また闇雲に案件を請けると、本業とのバランスが取れず、身体に負担がかかる恐れもあります。
まずは全体の目標を立てて、そこから戦略的に案件を探す姿勢が大事です。高単価の案件を請けるためにスキルアップが必要な場合は、どのようなスキルを伸ばすべきかも明確にしておきましょう。
業務に必要な環境を整える
副業を始める場合、多くの人は在宅で仕事を進めることになるでしょう。本業のオフィスとはまったく違う環境になるため、業務を生産的に進められる環境作りに注力する必要があります。
エンジニアの場合は特に、パソコンとインターネット回線は必須です。問題なく業務を進められるスペックの端末を用意し、回線速度にも配慮しましょう。静かな環境で作業するためにヘッドフォンなどのツールも役立ちます。
設備だけでなく、副業案件を獲得するために、自分のスキルの棚卸しも行いましょう。安定して案件を得るために必要なスキルが足りなければ、そこを補う方法を考えなければいけません。まずは簡単な案件をこなしながらスキルアップを目指すとよいでしょう。
エンジニアにおすすめの副業案件
それでは、エンジニアにおすすめの副業案件をいくつか紹介します。まずは自分の専門分野で案件を探しましょう。
アプリケーションの開発
エンジニアの副業案件として最もスタンダードかつ案件数が多いのが、アプリケーションの開発です。アプリケーションといっても、Webアプリやスマホアプリなど多様な種類があります。例えばOffersには次のような案件があります。
事業内容 | 仕事内容 | 時給・給与レンジ | 開発言語アーキテクチャの一部 |
飲食系ECサービス | フロントエンド、バックエンド
アプリケーション開発 |
3,500-5,000円 | フロントエンド: Vue.js |
ファッション系ECサービス | フロントエンド、バックエンド
アプリケーション開発 決済システムの開発 |
3,500-5,000円 | フロントエンド:Vue.js
サーバーサイド:Go |
コスメ系ECサービス | フロントエンド、バックエンド
アプリケーション開発 決済システムの開発 カートシステムのリプレイス業務 |
3,500-5,000円 | フロントエンド:Vue.js
サーバーサイド:Go |
e-KYCアプリ | フロントエンド、バックエンド、ネイティブ
アプリケーション開発 API実装 |
3,500-5,000円 | サーバーサイド:Ruby on Rails |
アプリケーション開発 | 3,500-5,000円 | フロントエンド:React, Redux, Typescript
サーバーサイド:Java, Kubernetes |
|
農業/酪農系SaaS | アプリケーション開発 | 3,500-5,000円 | フロントエンド:Backbone.js, Typescript |
開発案件だけを見ても、クラウドソーシングを通して受託する単発の案件から、業務委託契約で企業の開発チームの一員として業務に従事するタイプなど、さまざま関わり方があるのが特徴です。
Webメディアの制作
Webサイトの制作をはじめとした、Webメディアに関する案件も数多くあります。どちらかといえば、本業がWebデザイナーやコーダー向けの案件ではありますが、HTMLやCSSを使いこなせるエンジニアならば、副業として請けてもよいでしょう。
特にWebページの追加や修正などは、初心者でも比較的獲得しやすい案件といえます。Webサイトの案件を入口に、アプリケーションの開発依頼などに発展する可能性もあります。
ライティング案件
プログラミング関連のWeb記事を執筆する副業案件もあります。専門知識が必要なので、一般のライターでは書けない分、執筆単価が高くなるのでおすすめです。初めて副業をする人でも始めやすいでしょう。
さらに、専門誌や商業誌への寄稿依頼も一定数あり、OffersMagazineでも50人以上のエンジニアに、コラム記事の執筆やインタビューを依頼しています。
プログラミングを使わない副業としては、スクール講師の案件も狙い目です。プログラミング未経験者向けのスクール講師やメンターとしての需要は、近年のプログラミングブームを受けて伸びています。
SNSや技術ブログなどに、エンジニアとしてのプロフィールを掲載しておくと、直接スカウトを受け取れる可能性が高まります。
副業の報酬はどれぐらい?
エンジニアの副業の報酬はどれぐらいになるのか紹介します。報酬の目安を知っておくことで、案件を選ぶ参考になるでしょう。
働き方によって報酬は大きく変わる
大前提として、副業は働き方によって報酬が大きく変わります。高単価の案件を集中して請けていれば、多くの報酬が得られるでしょう。逆に、低い単価の案件を数多く請けても、労力の割に収入が伸びないケースは珍しくありません。
すでに説明したように、副業を始める前に目標とする収入を決めておき、それを実現できる案件を探すことが大事です。高単価の副業をこなすためのスキルが足りない場合は、スキルアップを目的に低単価の案件を請けるのはよいでしょう。
しかし、先の収入アップを見据えて、計画的にスキルを伸ばしていくことが大事です。本業とのバランスを取りつつ、できるだけ多くの収入を得られる働き方を模索しましょう。
案件単価の例
エンジニアの副業案件の単価はどの程度なのでしょう。エンジニアの副業は在宅で作業するものや土日OKなものが多く、さらにコロナ禍の影響もあり、現在はほとんどの副業案件でリモート対応可となっています。
Offersに実際に掲載されていた案件情報を確認すると、平均時給単価は4000円を超えており、次のように2000~6000円の案件が多くなっています。
▼フロントエンドエンジニアの案件・求人
プロダクト | ブランドと小売店がB2B取引を行うマーケットプレイス |
稼働時間 | 25時間 ~ 160時間(週6 ~ 40時間) |
雇用形態 | 正社員(業務委託からスタートもOK) |
時給 | 時給 2,500円〜5,000円 |
▼サーバーサイドエンジニアの在宅案件・求人
プロダクト | 海外旅行予約サービスの立ち上げ |
稼働時間 | 30時間 ~ 80時間(週7 ~ 20時間) |
雇用形態 | 正社員(業務委託からスタートもOK) |
時給 | 時給 4,000円〜10,000円 |
▼SREの在宅案件・求人
プロダクト | サプライチェーンリスク管理Saas |
稼働時間 | 50時間 ~ 100時間(週12 ~ 25時間) |
雇用形態 | 業務委託 |
時給 | 時給 3,500円〜4,500円 |
このように他職種に比べて高水準で推移しており、時給1万円を超える案件もあります。経験やスキル次第では、かなりの収入アップを狙えるでしょう。
エンジニアの副業案件の探し方
エンジニアはどのように副業案件を探せばいいのでしょうか。エンジニアが副業案件を獲得する方法はさまざまです。代表的な方法を見ていきましょう。
クラウドソーシングを活用する
エンジニアに限らず、副業案件はクラウドソーシングを活用すると効率的に見つけられます。特に初めて副業をする際には、報酬の相場が分からないケースもあるので、クラウドソーシングで複数の案件を比較検討するとよいでしょう。
さらに、希望する条件に合った副業を簡単に検索できるので、スキルや条件、難易度に合わせて案件を探すことが可能です。
なお、エンジニアに特化したOffers Jobsには豊富な案件が掲載されており、週1案件や時給4000円以上の案件が全体の半分以上です。年々登録される案件数も増え続けており、希望に合った求人とマッチングできる可能性が高まっています。
副業エージェントを利用する
人材を求める企業とエンジニアのマッチングを行う、エージェントや副業プラットフォームを活用する方法もあります。副業案件を専門に扱うエージェントには稼働時間が週1~2日など、副業を始める人に適した案件が揃っています。
また、Offersなどのオファー型のプラットフォームに登録して、副業案件を探す方法もおすすめです。オファー型とは、登録しているユーザーに対して企業側が副業のオファーを出し、マッチングする形式を指します。案件依頼に積極的な企業からのオファーが届くため、選考を進めやすいのが特徴です。
オファー型のプラットフォームでは、自分のスキルや経歴を事前に確認した企業から連絡が来るため、要件のすり合わせが行いやすい点がメリットです。
企業と直接交渉する
エンジニア自らがクライアント企業と直接交渉して、案件を獲得する方法もあります。相応の営業力が必要なので、これまで営業活動をしたことのないエンジニアにとっては、ハードルが高いやり方といえるでしょう。
しかし交渉次第では、高単価の案件を安定して獲得できる可能性もあります。たとえ人材を募集していない企業であっても、エンジニアの経験とスキルによっては案件を依頼したいと考えるケースもあるので、チャンスがあれば積極的にアプローチしてみましょう。
知り合いから案件の紹介を受ける
エンジニアの知人や友人などから、案件を紹介してもらうのも有効です。事前に副業の案件を探していることを伝えていれば、よい案件が発生した際に紹介してもらえたり、協働での仕事をオファーされたりする可能性が出てきます。
相手と信頼関係が築けていれば話が進みやすくなるので、より好条件で仕事ができるでしょう。エンジニアの交流会や勉強会などに積極的に参加して、人脈を作っておくのもおすすめです。
SNSで案件を探す
TwitterやFacebookなどのSNSを活用して、副業案件を探す方法もあります。SNSで人材を募集している企業もあるので、条件が合えば積極的に応募してみましょう。
ただし、SNSを通じてスカウトを受けるには、プロフィールを何らかの媒体に掲載し、担当者の目につくようにしておく必要があります。Offersのアンケートでは、プロフィールや副業募集についてTwitter、HR媒体、技術ブログ、GitHubのREADMEなどに記載しているという返答がありました。
副業で安定した収入を得るためのポイント
副業で安定した収入を得るには、以下のポイントを意識することが大事です。収入の計画をしっかり立てて、どのように案件を獲得するか考えましょう。
長期的な計画を立てる
副業をする目的は収入アップやスキルアップなど、人によってさまざまでしょう。しかし、漠然と案件を探すのではなく、明確な目的意識を持ち、長期的な視点で計画を立てておくことが大事です。目標が曖昧なままでは、どの案件が自分に最適なのか判断できません。
長期的な計画のもとで、本業に割くべき時間と副業に充てられる時間を明らかにして、その中でいかに収入を上げるのか考える必要があります。
案件の獲得方法を工夫する
上記のように、獲得する案件と働き方によって、副業の収入は大きく変わります。そのため、全体のスケジュールを決めたら、獲得する案件の単価の目安を決めましょう。エンジニアの副業案件は豊富にありますが、中には成果に釣り合わない低単価のものもあります。
相場よりも低い単価の案件を請けてしまうと、収入が上がらず、仕事へのモチベーションも下がってしまうでしょう。自分の経験やスキルにマッチした案件を選ぶことも重要ですが、請けようとしている案件が必要な労力に見合ったものか、しっかりチェックしましょう。
限られた案件のみに依存しない
副業をしているエンジニアの多くは、平均的に1~2程度の案件をこなしている場合が多い傾向です。長期的に安定した収入を見込める案件ならば問題ありませんが、いつ契約が終了するか分からない仕事の場合は、限られた案件のみに依存しない方が無難です。
常に複数の案件を請けられるようにしておけば、いずれかの契約が突然終了した場合でも、収入の減少をある程度は防げます。できる限り、固定報酬を得られる複数の案件を持つようにしましょう。
将来的にフリーランスを目指す方法も
副業をしているエンジニアの中には、将来的にフリーランスとして独立を目指している人も多いでしょう。現状は独立を考えていない人も、フリーランスになるメリットを知っておくことで、将来の選択肢を増やせます。
フリーランスのメリット
フリーランスのエンジニアになるメリットとしては、自分のペースで仕事ができる点がまず挙げられます。いつどこで仕事をするのか、どれぐらいの収入を目指すのかを全て自分自身で決められるのは、独立志向の強い人にとっては大きな利点でしょう。
仕事とプライベートのバランスやスケジュールを柔軟に変更できるので、スキルの向上や新しい知識を学ぶための時間も確保しやすくなります。子育てや介護をしながら仕事を続けられる点もメリットです。
フリーランスにおすすめの副業
将来的にフリーランスを目指している人におすすめの副業は多々ありますが、クラウド開発やインフラの保守・運用案件などがおすすめです。いずれも業界全体で需要が高まっており、今後さらに案件数が増えると考えられるため、独立後も安定した収入が見込めます。
相応の経験とスキルが求められますが、AI関連の開発ができるエンジニアは、さまざまな場面で重宝されるでしょう。高単価の案件が非常に多く、働き方によっては企業に所属して働くよりも高い収入を得られる可能性があります。
副業で失敗しないために
副業は誰でも必ず成功するわけではなく、人によってはさまざまな問題が起こって、辞めてしまう人も少なくありません。長く副業を続けるために、以下の点に注意しましょう。
自分のキャパシティを把握しておく
自分の仕事のキャパシティをしっかりと把握して、副業に臨みましょう。繰り返しになりますが、本業と副業のバランスをうまく取らなければいけません。自分の限界を知らなければ、高収入を目指して過剰な案件を請け負ってしまう可能性があります。
いきなり多くの案件に取り組むのでなく、慣れないうちは、余裕のあるスケジューリングを心掛けましょう。自分のスキルレベルに合った仕事を慎重に選ぶことも大事です。
報酬単価が適正か確認する
案件を請ける前に、報酬単価が適正かしっかり確認しましょう。特に初めて副業をする場合、すぐに収入を得たいがために、相場をよく調べずに案件を請けてしまう人が少なくありません。
収入アップを目指すためには、できるだけ安い単価の案件は避けましょう。モチベーションを維持するためにも、しっかりと稼げる仕事を獲得することが大事です。副業エージェントやプラットフォームをうまく活用しながら、自分のスキルレベルに見合った案件を選択しましょう。
契約内容は隅々までチェックする
どういう形態であれ、クライアントと契約を結ぶ前には、契約内容を隅々までチェックしましょう。会社員の場合は企業が確認してくれますが、副業は個人と企業との間で契約を交わすため、基本的には自己責任です。
契約後に報酬や業務内容などに関して、クライアントとトラブルになってしまうケースは少なくないので、事前に全ての項目を確認し、疑問点があればその場で解消するようにしましょう。
まとめ
エンジニアの副業は近年増えており、休日や週末に副業をしているエンジニアも増加中です。副業は収入の安定やキャリアアップに役立ち、将来的にフリーランスとして独立する道が拓ける場合もあります。
ただし、本業に支障が出る場合もあるので、本業と副業のバランスを考えることが大事です。所属企業の許可も取っておきましょう。案件の獲得には、クラウドソーシングや副業プラットフォームなどを利用するのがおすすめです。長期的な視点から、しっかりと計画を立てて副業に臨みましょう。