フリーランスエンジニアの活躍の場が拡大中
IT環境が広がる中、システムに携わるエンジニアが活躍出来る場所は多く、今後もますます拡大していくと予想されます。
現在は会社や団体に属さず『フリーランス』として働くエンジニアも増えており、スキルの高い人なら、高い収入を得ることも可能です。フリーランスのエンジニアの収入について見てみましょう。
年収はフリーランスの方が高い傾向
会社員エンジニアは、年収400~450万円という人が約半数です。一方、フリーランスのエンジニアの場合は年収660~780万円という人が半数以上を占めており、会社員と比較するとより収入が高いことが分かります。
また、会社員エンジニアで年収1000万円を超えるケースは稀ですが、フリーランスの場合は全体のおよそ10%が1000万円以上の年収を得ています。
フリーランスとして成功する条件は?
フリーランスのエンジニアとして成功するには、一定のスキルが必須です。また、変化を続けるIT業界に柔軟に対応していく力も必要となるでしょう。
フリーランスのエンジニアとして活躍を続けるには、どうすればよいのでしょうか。
開発経験とスキルがあるか
単価の高い案件を受注できるエンジニアは、開発経験や高いスキルを持っています。指示された作業だけを行うのではなく、一連の作業を請け負えるようなエンジニアなら、特に高い評価を受けるでしょう。
言語としては、WEB系の開発言語や流行の言語を習得すると、携われる案件が一気に増えます。具体的には、Java、PHP、Python、Ruby、iOSなどが人気です。まずはこれらの内のどれか、あるいは複数言語を学ぶのがよいでしょう。
開発者として成長が必須
エンジニアの場合、コードが書けるというだけでは市場価値が上がりません。技術の流行を捉え、トレンドを見極める力を持てるよう、自己学習を怠らないことが重要です。
開発者として成長するには、現在求められている技術やスキルに敏感になり、情報収集を積極的に行う情熱を持たなければなりません。
コミュニケーション力は重要
フリーランスと言えども、エンジニアとして成長するにはコミュニケーション能力も必要となります。
フリーランスがスキルを上げたり有益な情報を得たいと考えたりした場合、最も有効なのは『コミュニティ』に所属することです。コミュニティに属せば、気の合う仲間や教えを請う先輩エンジニアが見つかります。
同業の仲間が出来ることは、ビジネスにとっても個人的にも有益です。1人で行き詰まった時や分からないことがある時など、同業の仲間がいれば相談に乗ってもらえます。業界の情報も得やすくなるうえ、知らない知識を学ぶこともできるでしょう。
さらに、同業の仲間が多ければ、仕事を回してもらえる可能性もあります。企業に属さず個人で働いているからこそ、仲間を見つけて親交を深めるのは重要なことなのです。
在宅等、リモートワークを行う場合
エンジニアの案件といえば、クライアントのオフィスに勤務する『常駐型』と在宅勤務との2種類があります。「常駐勤務だと、フリーランスのメリットが活かせない」と感じる人は、在宅での仕事を探すとよいでしょう。
フリーランスのエンジニアが在宅で働く場合、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
開発環境の整備は必須
在宅エンジニアとして働くなら、スムーズに仕事ができるよう設備を整えておく必要があります。まず絶対に必要なのが、パソコンやサーバなどハードウェア一式です。このほか案件に応じたソフトウェアも取りそろえておかねばなりません。
在宅で仕事を行う場合、いかに環境を整えるかが成果に直結すると承知しましょう。
必要な環境と整え方
在宅エンジニアとして不可欠なのが、高速かつ安定したネットワーク環境です。特に監視業務などを請け負っている場合は、誤作動や通信障害で通信が止まることは許されません。
一般用の安価な機器や回線ではなく、業務利用に対応できるコンシューマー用を揃えておくことをおすすめします。
また、セキュリティに関しても厳しく管理することが重要です。システムの中枢を支えるようなネットワーク案件に関わっている場合は、家族であっても、容易にコンピューターや資料に近づけないよう注意しましょう。
まとめ
売り手市場と言われるエンジニア業界ですが、安定した収入を得るにはスキルや知識、経験が不可欠です。自分のスキルを、日々修練したり仲間とのコミュニティに属して情報を得たりするなど、自分の市場価値を高めるよう努めましょう。
また、在宅エンジニアとして勤務する際は周辺環境の整備が重要です。自宅でもオフィス同様の成果を上げられるよう、必要な対策はきちんととっておきましょう。