在宅でできるエンジニアの仕事
在宅でできるエンジニアの仕事が人気を呼んでいるのは、時代のトレンドなのでしょうか。本業、副業含めての在宅ワークの内容を見ていきましょう。
副業でできるエンジニアの仕事とは?
副業でできるエンジニアの仕事は、どのようなものがあるのでしょうか。最近では、エンジニアとしてプログラムを書くだけでなく、『プログラミング学習の講師』や『技術コンサル/技術顧問』としての募集も増えています。
プログラミング関係の講師の仕事は、現在さまざまな方面で需要があります。初心者向けのパソコン教室はもちろんですが、昨今人気のプログラミング・スクールは子どもから社会人まで対象も広くて、講師の数も必要になってきています。
サラリーマンが副業しても大丈夫?
副業を考えるときに多くの人が心配するのは、そもそもサラリーマンの副業はNGではないのか、という基本的なことです。結論からいうと、法的には何ら問題はありません。民間企業勤務の人に副業を禁じている法律は、一切存在しないのです。
しかし、全く問題にならないかというとそうでもありません。なぜなら会社ごとに就業規則があります。規則の中で副業を禁じている会社なら、それを守らなければ雇用契約違反になります。
ただし、どんな会社でも就業規則があるというわけではありません。ベンチャー企業などは、規模が小さいうちは細かい規則ができていない場合も多いようです。いずれにせよ副業を考えるなら、まずは人事に確認を取ることから始めましょう。
在宅でできる案件の探し方と注意点
在宅ワークの案件は、どうやって探し出せば良いのでしょうか。初めての人にとって有効な探しかたを、いくつか紹介しましょう。
副業案件を扱うエージェントの利用
本業があって副業で仕事を探す時、時間的にも精神的にもあまり負担はかけたくないですよね。時間的な労力を最大限軽くしてくれるのが、副業案件を扱っているエージェントを利用する方法です。登録しておけば、マッチングを進めてくれます。
案件提示がエージェントから来たときには、慎重に見極める姿勢が大切です。まずは報酬額が妥当であるか。そして該当企業の事業そのものは安定しているのかなどを確認しましょう。さらにはエンジニアの技術環境が、しっかり整っていそうかどうかも重要です。
友人知人から紹介を受ける際の注意点
手っ取り早い方法として、友人や知人関係から仕事を紹介してもらうという方法もあります。1人の友人からの拡がりがあり、それを何人かの友人に声を掛ければ、よい仕事に巡り会えるかも知れません。
この時、友人価格で頼まれることのないよう価格の決め方には気を付けるようにしましょう。技術を売る仕事ですから、安易な値下げはその人の価値を下げてしまいます。そういう前例を絶対につくらず、スキルに対して適正な価格交渉をすることが重要です。
副業からフリーランスになるためのステップ
副業で自信をつけた人は、会社を退職してフリーランスの道を歩む選択肢があります。いかなるステップを踏んで、進めていくのかを解説しましょう。
自分のスキルや適性を改めて知る
フリーランスになる前に、副業をしてみる1つ目のメリットは自分の需要が本当にあるのかを知るためであり、あるいはどうすれば需要に応えられるかを体験するためでもあります。
いくらスキルが高くても、その需要がなければフリーランスとして生計を立てるのは困難です。きちんと収支が合う仕事が存在するかどうか、じっくり確かめましょう。
実績を積み、人脈を広げるチャンス
フリーランスになる前に副業を手掛ける2つ目と3つ目のメリットは、実績を積み重ねる事ができることと、業界での自分自身の人脈を広げるチャンスということです。
技術者にとって実績の積み重ねは信頼に置換えられます。クオリティの高い実積を上げていけば、フリーランスになったときのオファーの可能性が広がります。それが広い人脈を持てばなおさらです。
クチコミに勝る宣伝はありません。クチコミこそ最強の広告だと認識して、広く深い人脈を築きましょう。
自分の市場価値がUP
フリーランスとして始動する前の副業の4つ目のメリットは自分の市場における価値をアップすることです。さまざまな仕事を副業でこなしておけば、スキルの多様性の点で高い評価を受ける事につながります。
例えば2つの異なったスキルであるプログラミングスキルと、ライティングスキルを持っているとしたら、SEの仕事以外にも専門的な記事の執筆依頼などもありえます。
高い評価はそのまま、市場価値のアップと直結しているのです。多様なスキルを駆使できるエンジニアは、大変重宝されますので、仕事にはこと欠かない事になるでしょう。
フリーのエンジニアとして働く際のポイント
フリーのエンジニアとして仕事をしていく際に、気をつけるべきポイントやコツなどをあらかじめ押さえておきましょう。
クライアントとの付き合い方のコツ
クライアントとの付き合いかたは重要です。その後の長い付き合いの中で、よい仕事を打診してくれるかどうかにも関係してきます。
仕事を受ける時にはどちらか片方だけがよい目をするのではなく、双方にメリットがある形で受けるのが望ましいでしょう。それが長く取引きを続けて行くための、核となります。
時にはクライアントの担当者との、飲み会などのプライベートのお誘いがあるかも知れません。そんな場合、時間が許せば積極的に参加しましょう。その担当者がもし将来的に独立したり、転職したりして、新たなる仕事のルートが生まれるかどうかにも関わってきます。
失敗のリスクを回避する秘訣とは
フリーランスエンジニアとして仕事をしていくうえで、失敗をしないために気をつけたい項目が3つあります。自己管理と金銭的な事、そして計画性についてです。それぞれを確認していきましょう。
フリーランスは会社員と違って、時間的な束縛がありません。遅くまで仕事をし、起床が遅くても誰も文句は言いません。だからこそ時間の使い方や体調管理などは、自分で律しないと、ルーズな生活パターンになってしまい、良い仕事は望めません。
金銭的な部分は、会社員のように月々安定した収入が約束されていません。もし病気か何かで仕事ができないと、たちまち収入が途絶えてしまいます。不測の事態があってもしばらくは生活が出来るように、生活費の備蓄をしておくのをお勧めします。
またフリーランスになると、エンジニアの仕事だけではなく、周辺の事務や経理などのすべてを自分ですることになります。そういう雑務をするための時間の余裕も必要なので、計画性を持って仕事を進めていくようにしなければいけません。
エージェントに登録し長期案件を獲得する
安定した収入を継続するためには、長期の案件の確保が課題となります。エージェントは案件の紹介から単価や納期の調整その他のサポートをしてくれますので、エンジニアは仕事に専念できます。
案件が少なく交渉の難しさがデメリット
ただしエージェント経由のデメリットも存在します。現在のエージェント経由の案件は、出社が前提の仕事が大半です。
なので、フリーの旨みが少し薄れるのも否めません。そのうえ、直接の受注では無いので、単価交渉がままなりません。安いと思う場合も交渉の余地がないのです。
まとめ
本稿では副業からフリーランスを目指す場合の、いくつかの大切なポイントを解説してきました。エージェントの利用や人脈の活用、自己管理や生活費の備蓄などなすべきことが色々あります。
しかし、独立して仕事をする大きいメリット、在宅ワークのメリットは魅力的です。独立を考えている人は、ここで紹介した基本情報を参考にして、周到な準備と磨き上げたスキルでフリーランスとしての一歩を踏み出してください。