フリーランスエンジニアの常駐案件の特徴は?社員との違いを紹介

フリーランスエンジニアの案件の7割ほどは『常駐型』と言われます。常駐型案件には、どのような特徴があるのでしょうか。常駐型と会社員の違いや、メリット・デメリットを考察します。また、常駐で注意したいポイントについても、確認しておきましょう。

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フリーランスエンジニアの常駐型案件の特徴

フリーランスは在宅で自由に働けるというイメージがありますが、エンジニアの場合はクライアントのオフィスに出向く『常駐型』の案件が多く見られます。これは、エンジニアがコンピュータのシステムを構築したり保守管理したりといった仕事が多く、現場での常駐が望ましいとされるためです。

フリーランスエンジニアがクライアント先に常駐した場合、働き方はどのようになるのでしょうか。

勤務場所や勤務時間、休みが決まっている

フリーランスといえども他社のオフィスに常駐が決まれば、勤務時間や休みはオフィスの規定に合わせねばなりません。また、常駐すべきオフィスも契約で決まるため、電車や車を利用しての通勤となるでしょう。

一見すると一般の会社員となんら変わりませんが、ほかの会社員と同様の仕事をする必要はありません。仕事に関しては契約した部分をこなすだけで良いため、契約外の雑事に煩わされることは、基本的にないでしょう。

常駐案件のメリット

フリーランスがクライアント先に常駐して働くと、「フリーランスになった意味がないのでは」と不安になる人もいるかもしれません。しかし、常駐型には常駐型のメリットが存在します。

フリーランスとしてクライアント先に常駐するメリットについて考えてみましょう。

孤独を感じにくい

常駐勤務のメリットの1つは、人とのつながりが増えるという点です。

在宅型の場合、基本的に自分1人での作業となります。1人で黙々と働いていれば孤独になりがちなうえ、トラブルが起きても1人で対処するしかありません。

ところが常駐型の場合は、周囲に様々な人がいます。大がかりなプロジェクトならチームを組んで働くことも多く、作業に孤独を感じることはありません。多くの人と関わることで人脈も広がっていくため、フリーランスとしての今後にも、プラスに働く部分が多いでしょう。

収入が安定する

常駐型案件は大型かつ中長期のものが多いです。契約期間内は仕事が無くなる心配をせずに働けるでしょう。

一方で在宅型の場合、案件が終われば次を探さねばなりません。仕事量や受注のタイミングを選びにくく、一定のペースで安定して稼ぐには、ある程度のスキルや実績が必要となります。

常駐型に向いているタイプ

基本的に常駐型に向いているのは、『人と関わるのが苦にならない人』です。

常駐型の場合、仕事のスキル以外にもコミュニケーションが求められます。共同作業を楽しめたり、リーダーシップを持って他者を引っ張っていけたりするような人は、常駐先でも評価されるでしょう。

また、新しい環境への順応力が高い人、「知らないことはどんどん吸収していこう」という前向きな人も、常駐先に馴染みやすく、前向きな気持ちで仕事に取り組めます。

常駐案件でよくあるトラブル

常駐型フリーランスは、在宅型にはないトラブルに巻き込まれる可能性があります。常駐案件で気をつけたいトラブルとは、どんなものがあるのでしょうか。

偽装請負など違法案件の可能性

偽装請負とは、書類や契約上は『請負(委任)契約』となっているにもかかわらず、実態は発注者から直接業務の指示や命令を受けるなど、『雇用関係』が見られる場合です。

偽装請負のケースとしては、次のようなパターンが多く見られます。

  • 発注者が業務の細かい指示を出したり、出退勤・勤務時間の管理を行ったりする
  • 責任者は形式的で、実際は発注者が指示を出す

勤務の形態がフリーランスとしての契約に反していると感じたら、まずはクライアントと話し合うことをおすすめします。

残業代が含まれない

常駐型の場合、まず契約で労働時間の上限と下限を定め、月額単価はその範囲内で働くことを考慮したものとなります。そのため、会社員のように明確な『残業代』は無く、契約時間内に収まれば、たとえどんなに長時間居残ったとしても、残業代は支給されません。

例えば、月の契約を160~200時間で結んでいた場合を考えてみましょう。このケースでは、1日8時間働けば、1カ月の労働時間は160時間です。ところが、契約にはあと40時間ぶんが含まれているため、1日8時間以上働いても残業代は出ません。つまりこのケースでは、9~17時まで働き、さらに2時間の残業を20日間続けても、残業代はゼロということになります。

まとめ

フリーランスエンジニアの場合、常駐型案件が多く見られます。フリーランスならではの『自由』は制限されますが、そのぶん人とのつながりが増えたり、実績としてアピールできる仕事が出来たりといったメリットもあります。

人によって向き不向きがあるため一概にどちらがよいとは言えませんが、エンジニアとして成長するなら、常駐型とはどういうものか試してみるのもよいでしょう。

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