フリーランスの雑務を簡単に!請求書や確定申告を簡単にする方法を紹介

フリーランスとして働く上で避けて通れないのが確定申告。特に青色申告ともなれば複雑な帳簿づけが求められるため、確定申告に苦手意識を持っている人も多いでしょう。そんな面倒な確定申告を簡単にするにはどうすれば良いか見ていきましょう。

フリーランスが自分で用意しなければならない書類

会社勤めであれば、税金関係の書類や手続きは会社で用意してくれることが殆どです。しかし、フリーランスではそうはいきません。フリーランスとして活動していく上で、どのような書類を自分で用意しなければならないのかを把握しておきましょう。

確定申告

フリーランスが確定申告を行う際には4種類の書類を用意する必要があります。

白色申告の場合は、確定申告書B、各種控除関係の書類、源泉徴収票、収支内訳書の4種類です。

青色申告の場合は収支内訳書はなく、代わりに青色申告決算書を含めた4種類の書類を用意しなければなりません。ただし、源泉徴収票は給与所得などがあった場合にのみ発行されるものなので、源泉徴収されていない場合は不要です。

確定申告書にはAとBの2種類があります。確定申告書Aはサラリーマンなどの給与所得者、確定申告書Bはフリーランスや個人事業主が使用するものなので、誤った様式のものを使わないように注意しましょう。フリーランスの場合は、白色申告や青色申告に関係なく確定申告書Bを使用します。

請求書

フリーランスが確定申告をする際に大切になってくる書類が請求書です。請求書によって年間所得が証明されるので、きちんと発行するようにしましょう。確定申告で認められる請求書を書くためには、書類作成者の氏名、取引年月日、取引内容、税込みの取引金額、書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称の5項目が記載されていることが必須となっています。

ただし、これらは最低限記載しなければならない内容なので、円滑な取引のためにこの5項目以外のことを請求書に記載していても問題はありません。どのような形式の請求書にするかは、あらかじめ取引先と相談しておくと良いでしょう。

確定申告の書き方

確定申告をするために自分で記入しなければならない書類は収支内訳書(青色申告の場合は青色申告決算書)と確定申告書Bの2種類です。収支内訳書の1ページ目には1年間の売上や経費について記入し、2ページ目にそれらの詳細を記入します。

青色申告決算書は全部で4ページ分記入しなければなりません。1ページ目には1年間の売上や経費、2ページ目には月毎の詳細、3ページ目には減価償却費など、4ページ目には資産や負債に関して記入していきます。

ただし、4ページ目は65万円の控除を受けるためのものなので、控除を受けない場合は3ページまでで十分です。確定申告書Bでは所得や控除について記入します。確定申告書Bの記載内容で、納付する税金の金額が決定します。

申告忘れはバレる可能性が高い

38万円以上の年間所得があるにもかかわらず確定申告をしなかった場合、どうなってしまうのでしょうか?申告を忘れたままにしておいてもバレない人は一定数いるでしょう。しかし、バレる可能性は決してゼロではありません。

バレるきっかけとしては、タレコミ、支払調書などが挙げられます。また、取引先に税務調査が入った場合もきっかけになることがあります。このように、無申告がバレるきっかけは色々とあるため、無申告を放置するようなことは避けましょう。

無申告がバレてしまった場合には、無申告加算税や延滞税などのペナルティが発生します。ミスを犯す可能性は誰にでもありますが、申告忘れに気がついた時には速やかに申告するように心がけましょう。

フリーランスの請求は経費がポイント

打合せのための交通費や材料費など、取引によって必要経費が生じる場合は注意が必要です。請求書を実際に作成する前に、必要経費が報酬に含まれているのか、それとも別に請求するのかを確認しておきましょう。

事前に確認を怠ったため、こちらは経費を別途請求するつもりでいたのに、取引先は経費込みの報酬だと勘違いしていてトラブルに発展するケースもあります。取引先がすんなりと経費の支払いに応じてくれれば問題ありませんが、そのまま経費を踏み倒される可能性もあります。

また、トラブルになったことで取引先との信頼関係を失い、今後の仕事に影響を及ぼすことも考えられます。お互いのためと思って、経費の請求をどうするかは事前に話し合っておきましょう。

青色申告を簡単にするには

青色申告は白色申告よりもたくさんの控除を受けられるため、節税に繋がります。ただし、その分帳簿づけが面倒な上に、確定申告の際に提出する青色申告決算書も記入項目が多くなります。そんな面倒な青色申告を簡単にするにはどうすれば良いか見ていきましょう。

書籍で学ぶ

青色申告が難しいと感じるのは、単純に知識が足りないからという場合もあります。したがって、書籍などで青色申告の知識を身に着ければ、確定申告による負担を減らすことに繋がります。

青色申告ができるような帳簿をつけるためには、複式簿記の正しい知識が必要になります。最初に書籍代はかかるものの、一度習得してしまった後は特に費用がかからないため、コストを低く抑えることができます。

ツールを使う

会計ソフトなどのツールを導入するのも一つの手です。会計ソフトを導入してしまえば、売上や経費を入力するだけで複雑な帳簿が完成します。会計ソフトにはインストール型とクラウド型の2種類あります。

インストール型は1万円前後で販売しており、一度購入すれば更新費用は不要です。ただし、クラウド型のようにお試しで使うことができないため、自分に合わないソフトを選んでしまう可能性があります。製品選びは慎重に行いましょう。

クラウド型は1ヶ月単位や1年単位で契約を更新しながらソフトを利用します。1ヶ月あたりの利用料は1000円以下のものが多く、初期費用を抑えることができます。また、お試しプランなどを採用しているソフトもあるので、自分に合ったソフトを見つけやすいのが特徴です。ただし、何年も利用し続ける場合はインストール型よりもコストがかさんでしまうので注意が必要です。

請求書を書く上での注意点

取引先とのトラブルを回避するために、請求書を書く上で気をつけておかなければならないポイントがいくつかあります。注意点を事前に頭に入れておくことで、請求書にまつわるトラブルに巻き込まれないようにしておきましょう。

日付には要注意

フリーランスで仕事をしていると、請求日を請求書の発行日として書くことがあります。相手もフリーランスならばそれで問題ないかもしれませんが、企業相手となると少し事情が変わってきます。

企業の場合、請求先の締め日を請求日とすることが多いため、発行日と締め日のどちらを請求日にするか事前に確認しておきましょう。また、締め日も企業によっては異なるため、締め日が何日なのかも確認してから請求書を作成するようにしましょう。

源泉徴収をするか否か

実はフリーランスも源泉徴収の対象となる場合があります。報酬が源泉徴収された金額かどうかも事前にしっかりと確認しておきましょう。

そもそも源泉徴収とは、報酬を支払う際に所得税を差し引いておき、報酬を支払う者が所得税を納税する制度のことを言います。源泉徴収しているかどうかで報酬の金額が上下するので、源泉徴収を考慮した上で納得できる額の報酬かを、請求書作成前に判断しておく必要があるでしょう。

請求書作成ツールを使うのも手

請求書作成ツールは請求書のみならず、見積書や納品書なども作成できるソフトが多数あります。仕事を受注する際に作成した見積書のデータを元に請求書が作成されるので、効率的に請求書を作成することができます。

また、会計ソフト連動できるタイプの請求書作成ツールを利用すれば、請求書の内容を帳簿に反映してくれます。自動的に反映されるため、自力で会計ソフトに入力した場合の打ち間違いなどを防ぐことができます。

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クラウド型の会計ソフトであるfreeeは帳簿づけのみならず、見積書や請求書などの作成も可能です。これらの事務作業をすべてfreeeで行うことによって、それぞれのデータが関連付けられるため、効率的かつ間違いを低減しながら事務作業を行うことが可能になります。freeeは無料で試すことができるので、確定申告や請求書づくりに悩んでいる人は一度使ってみてはどうでしょうか?

まとめ

案件獲得から税金の処理まで自分ですることの多いフリーランスは、とにかく時間がありません。本来の仕事に関係のない周辺的な業務は、便利なサービスを使ってどんどん効率化しつつ、メイン業務で成果をあげられるよう工夫しましょう。

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