AIエンジニアの年収は?AIエンジニアの稼ぎ方やなり方、収入アップまで徹底解説

AIエンジニアの年収について「実際にどの程度稼げるのか」「他の職種と比べて高いのか」「将来性はあるのか」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。AI技術の急速な普及に伴い、AIエンジニアの需要は年々高まっていますが、具体的な年収水準やキャリアパスについて正確な情報を把握することは重要です。

本記事では、信頼性の高い公式データをもとに、AIエンジニアの年収相場を年代別・雇用形態別・企業規模別に詳しく解説します。さらに、年収アップのための具体的な戦略や、海外との年収比較についても紹介していきます。

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AIエンジニアの平均年収は534万円

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、AIエンジニアの年収は全国平均で628.9万円です。これは、政府の公式統計に基づく最も信頼性の高いデータとなっています。

また求人ボックスを見ても、AIエンジニアの平均年収は543万円と、日本の全国平均よりも高い水準にあります。

この点からも、AIエンジニアは職業の中でも比較的年収が高いと言えるでしょう。

AIエンジニア - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

AIエンジニアの仕事の平均年収は543万円/平均時給は1,193円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス

雇用形態による年収の違い

AIエンジニアの平均年収が543万円という高水準である一方、派遣社員やアルバイト・パートでは平均時給がそれぞれ1,847円、1,193円となっています。

この一見矛盾する数字は、AIエンジニアという職種内でも雇用形態によって大きな年収格差が存在することを示しています。正社員の年収543万円を時給換算すると約2,600円程度になるはずですが、アルバイト・パートの時給1,193円との間には2倍以上の差があります。

この格差は、以下の要因によって生まれています。

業務の違い:正社員は高度な機械学習モデルの設計や戦略的なAI導入企画を担当する一方、派遣やアルバイトはデータ入力やシンプルな分析作業が中心となることが多い

責任範囲:正社員はプロジェクト全体の責任を負い、意思決定に関わる立場にあるが、非正規雇用では限定的な業務に従事

スキル要件:正社員には高度な技術スキルとビジネススキルの両方が求められるが、非正規雇用では特定分野の技術スキルがあれば従事可能な場合が多い

また、正社員の場合でも、ハイクラスのエンジニアとそうでない場合は大きな差があり、一口にAIエンジニアといっても、必ず高収入につながるわけではありません。

フリーランスAIエンジニアの年収

フリーランスAIエンジニアの収入は、正社員を大きく上回る可能性があります。フリーランスの場合、AIエンジニアのプロジェクト案件は、1件あたりの月額報酬額が平均85万円前後であるため、年収にすると1,020万円です。

フリーランスとして活動するAIエンジニアは、平均の月額単価が約88万円となっています。この数字をもとにすると、月額50万円から100万円程度の報酬でプロジェクトを受けるのが一般的だと考えられます。

特に、高度な専門知識とマネジメントスキルを兼ね備えたエンジニアは、月額150万円以上の報酬も狙えるかもしれません。

年代別に見るAIエンジニア年収

続いては、「job tag」のデータを参考に、年代別のAIエンジニアの年収を紹介します。

AIエンジニア - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

20代AIエンジニアの年収

20代前半(20歳~24歳)のAIエンジニアの平均年収は375万円、20代後半(25歳~29歳)のAIエンジニアの平均年収は465万円です。

日本人の平均年収が20〜24歳で約273万円、25〜29歳が約380万円であることを考えると、高い水準といえるでしょう。20代でも、すでに一般的な職種より高い年収を得られることがAIエンジニアの魅力の一つです。

30代AIエンジニアの年収

30代前半(30歳~34歳)のAIエンジニアの平均年収は593万円、30代後半(35歳~39歳)のAIエンジニアの平均年収は614万円です。

30代前半で日本の平均(458万円)を超え、30代後半でAIエンジニア全体の平均(535万円)を超えることになり、すでに非常に高い水準となっている点は特筆すべき点です。

40代以上AIエンジニアの年収

40代前半(40歳~44歳)のAIエンジニアの平均年収は706万円、40代後半(45歳~49歳)のAIエンジニアの平均年収は772万円です。

さらに高年収となるのは50代で、最も年収が高くなるのは50代後半(55歳~59歳)であり、その額は約830万円にものぼります。

年代による年収上昇の特徴

AIエンジニアの平均年収は年齢によって大きな差が開きます。20代〜30代では、年間150万円もの差異があります。さらに、年収がもっとも高くなる50代と20代を比べると、年間でおよそ500万円もの差が開くことが分かりました。

この大幅な年収上昇は、AI技術の専門性が経験とともに深まり、より高度なプロジェクトを担当できるようになることが要因として考えられます。

企業規模別AIエンジニア年収

続いては、企業規模別にAIエンジニアの年収の違いを紹介します。

大手企業の高年収事例

大手企業の中には1000万円越えの年収を提示するケースもあります。

過去には、ファッション通販サイトZOZOTOWNの運営グループあ、エンジニアとして最高年収1億円の求人募集をしていました。情報工学や計量経済学といった分野で博士号を取得しているなど、高学歴の人が対象ではありますが、スキルに見合った報酬を支払うと公言されていました。

企業規模による年収差

求人ボックスの情報から、企業規模による年収の違いについて紹介します。

結論から先に言うと、事業規模の大きい企業ほど年収が高い傾向にあります。

実際に、10~99人の企業では、平均年収は492万円えあるのに対し、100~999人の規模の企業の平均は529万円、1000人以上では610万円です。

より高収入を求める場合、大企業で働くことがおすすめですが、先述したとおり求められる要件も高くなる傾向にあります。

AIエンジニアが高年収な理由

AIエンジニアは一般業種や他のエンジニアの年収と比較すると高い水準にあると言えます。その理由について以下にまとめました。

AI市場の急成長

経済産業省はAIの導入が進んだ場合、2025年までに34兆円の経済効果があると試算しています。それと同時に人手不足も叫ばれており、2025年は8万人以上、2030年には12万以上に上ると発表されています。

また総務省の発表したデータによれば、世界におけるAIの市場規模(売上高)は、2022年に18兆7,148億円に上り、その後も2030年まで緩やかな加速度的成長が見込まれるといわれています。

このように、急成長している市場に対して人員が追いついておらず、優秀な人材を集めるためにも好待遇での求人を出しているケースが多いのです。

令和5年版情報通信白書|総務省

高い専門性と希少性

AIエンジニアには、PythonやTensorFlow、PyTorchなどのプログラミングスキルが求められ、クラウド環境(AWSAzure、GCP)での開発経験も重要です。特に高収入を目指す場合、機械学習やディープラーニングの知識に加え適切なモデルと自社サービスを接続するといったAPI連携の知識、さらには統計学の知識も必要になります。

AIエンジニアは求められるスキルの幅も広く、専門性も求められるため、必然的に市場価値も高くなるといえます。

AIエンジニアが年収アップのための戦略

AIエンジニアが年収をアップするためにはどのような方法があるのでしょうか。以下で解説します。

海外企業で働くことを視野に入れる

またエンジニアの中には、より高収入を目指して海外で働くケースも珍しくありません。

海外のAIエンジニア年収は、日本を大きく上回っています。アメリカの求人情報サイト「Glasdoorの調査」によると、アメリカにおけるAIエンジニアの年収は、12万5,000~19万4,000 ドル(2024年2月時点)。1ドル=150円として計算すると、1,875万~2,910万円となります。

実際に、アメリカの求人情報サイトである『Glasdoor』によると、AIエンジニアの平均年収は151,000ドルとなっており、日本円にすると約2,280万円です。

参考:Glasdoor

フリーランスエンジニアとして活躍する

高収入を優先するのであれば、フリーランスとして活躍するという方法もあります。

フリーランスで働く場合、多くの仕事は「業務委託」となり、複数の案件を同時に受けることが可能で、一件ごとに報酬が発生します。

特に、AIによるコーディングの自動生成などで、業務効率を劇的に上げられるのなら、多くの案件を受注することで年収を大きく上げることができるでしょう。

ただしフリーランスの場合、自身で営業をしなければ仕事につながらない点や、収入に安定性がない点などに注意しなければなりません。

自身の市場価値を高めて昇給・転職につなげる

海外で就職するにしてもフリーランスで活躍するにしても、市場価値が高くなければ高収入の仕事につながりません。

AIエンジニアは最近台頭したばかりの仕事なこともあって、その定義は広すぎるのが現状です。極端な例を挙げれば、ChatGPTやGeminiなどのサービスを使って仕事をするプロンプトエンジニアも広義に含まれることもありますし、開発環境から形にするまでを全てカスタマイズできる高いスキルを持った人もAIエンジニアです。

そんな中で高収入を得るには、自身の市場価値を高めなければなりません。開発実績を作ることはもちろん、資格取得やスキルアップで、できることを増やし、その実績を内外に向けてアピールすることが重要です。

自社で評価が上がれば昇給・昇格につなげられる可能性がありますし、より収入の高い他の企業への転職も視野に入るでしょう。

AIエンジニアは高収入を狙えるが競争率が高い

AI市場の急成長と人材不足により、今後もAIエンジニアの年収水準は高く維持されると予想されます。ただし、高年収を実現するためには正社員としての高度なスキルセットの習得が重要であり、単純作業レベルでは高収入は期待できないことを理解しておく必要があります。

AIエンジニアを目指す方は、Python、機械学習、統計学などの基礎スキルを着実に身につけ、実践的なプロジェクト経験を積むことで、高年収キャリアの実現が期待できるでしょう。

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