フリーランスデザイナー必見。案件・働き方や保険、助成金について

最近はフリーランスという働き方が注目を集め、フリーランスとして働く人が増えてきました。しかし、サラリーマンとは違い、いろいろな面で不安定なためフリーランスに不安を抱く人も多いでしょう。働き方の工夫や救済制度を知っておくことが大切です。

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フリーランスデザイナーは時給意識が大事

決まった額が給与として支払われるサラリーマンと違い、フリーランスは仕事ごとに発生する報酬が違います。同じ報酬でも、蓋を開けてみたら作業に要した時間が全然違ったということもよくあります。だからこそ、報酬に対して働いた時間を割り返し『時給にしたらいくらになるか』を意識することが大切です。

仕事の単価意識で効率が上がる

時給を意識することで、自分が手がけている仕事がどれくらいの金額価値があるものなのかを把握しやすくなります。一つの仕事に対して実際に作業した時間をカウントするのはもちろん、打ち合わせの時間、その仕事のためにリサーチした時間、アイデアを練った時間など全て計測しましょう。

そうすることで、どうしたら時間を短縮することができるのか、どこで時間を使いすぎているのか、などを振り返るいいきっかけになり、仕事の効率を上げる工夫ができます。

見積書の提示に必要

仕事を引き受ける際に、見積を提示するようにクライアント側から言われることがあります。予算があらかじめ決められている場合は基準になる金額がありますが、フリーランス側から見積を提示する場合は、こちらで金額を決定しなければなりません。

その際に明確となる指標が「時給換算したらいくら程か」ということ。その仕事を引き受けるにあたり、どれくらいの時間を要するのかを想定し、時給と掛け合わせることで、なんとなくの見積金額の基準ができてくるのです。

仕事に繋げる営業方法

売れっ子のフリーランスは、営業上手なのでしょうか? 必ずしもそうでは無いというのが実際のところです。フリーランスでいわゆる飛び込み営業をし、仕事を獲得することは、そこまで多くはありません。

既存のクライアントからの仕事紹介が多い

これは「小規模事業者の事業活動の実態把握調査~フリーランス事業者調査編」という、中小企業庁による調査で明らかになっている事例です。フリーランスの47%は、既存のクライアントから仕事を紹介してもらっているのだそうです。

その他の36%が友人・知人から、24%が同業の企業・経営者から、7%が異業種の企業・経営者から仕事を請けていると答えています。つまり、新規で営業をせずとも関係企業の繋がりを有効活用することで、芋づる式に仕事を受けることも可能ということです。

とはいえ、既存の顧客がいない場合や、同業の企業・経営者にも知り合いがいないというフリーランスも大勢います。その際の効率的な仕事獲得方法を見ていきましょう。

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クラウドソーシングの募集をチェック

実績があまりないフリーランスならクラウドソーシングがおすすめです。

身の丈に会った案件に巡り会える可能性が高いでしょう。まずは簡単な案件からトライし、着実に仕事をこなしつつ学びながら、徐々に対応できる仕事のレベルを上げていきましょう。

エージェントを利用する

ただ、クラウドソーシングは単発の仕事が多く、案件が終わるたびに新規案件を探す必要があります。案件が終わるたびに、次の案件を探す時間がかかってしまいます。それに比べ、エージェントサービスを利用すると、比較的長期の仕事を紹介してもらえる可能性も高くなります。

そのほかにもエージェントサービスを介して仕事をすると、いろいろなサポートが受けられることも多くあります。

ブログ等SNSで日々の活動を発信する

Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSは、いまや立派なメディアの機能を果たしています。多くの人が見ている媒体に、無料で自分の活動を売り込めるとなれば、活用しない手はありません。

フリーランスの仕事を売り込む場としてSNSを更新するのであれば、知り合いだけが見られる設定ではなく、どんな人でも見られる設定にしておくことが大切です。ブログを開設するなら問い合わせフォームは必ず作るようにし、受注の間口を広げておきましょう。

必需品のプリンター、オススメは?

フリーランスデザイナーとして仕事をするにあたり、必要なのがプリンターです。フリーランスデザイナーの仕事に適しているものはどんなものなのでしょうか。

レーザーよりインクジェットがおすすめ

コストカットを優先して考えるのであれば、レーザープリンターよりも断然インクジェットプリンターがおすすめです。2つの違いを以下に比べてみましょう。

レーザープリンターは、速くてキレイに印刷ができ、機種によってはいっぺんに大量にスキャンできる自動原稿送り装置や自動ホチキス機能などの便利な機能がついていまます。ただ、価格は高めです。一方で、インクジェットプリンターは1~2万円で購入することができます。機種によってはFAX機能や自動原稿送り装置なども搭載されたモデルも手頃な価格で登場しています。

また見落としがちなのが維持費です。レーザープリンターは、トナー1本につき数千円します。一方で、インクジェットプリンターは液体のインクを使用するため、断然低価格で購入することができます。

初期費用も維持費もレーザープリンターよりもお手頃なインクジェットプリンターは魅力的だと言えるでしょう。

A3対応であることは必須

フリーランスデザイナーはA3の印刷物の提出を求められるシーンも少なくありません。レーザープリンターでA3対応の機種となると高額でサイズも大きく、置くスペースも取られます。インクジェットプリンターでA3対応のものを探すことをオススメします。

フリーランスデザイナーの保険について

フリーランスで仕事をしていると、収入が増えるほど国民健康保険料が高くなるのが悩ましいところです。それなら、国民健康保険「組合」への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

国民健康保険組合は、自治体運営の国民健康保険とは別に、同業者が集まって作った組合が運営している国民健康保険です。収入に関わらず保険料が同じなので、収入が多い人ほど、加入することで保険料の負担を下げられます。

文芸美術国民健康保険組合がおすすめ

クリエイター系のフリーランスが利用できる福利厚生組合として、文芸美術国民健康保険組合(文美国保)があります。文芸美術国民健康保険組合には、芸術家、フリーのデザイナーやイラストレーターなどが加入でき、法人事業所(会社)の事業主は加入できません。

保険料はどのくらい?

一例として、平成27年の文芸美術国民健康組合の保険料を見てみましょう。下記のように収入に関わらず一律の金額です。

  • 組合員(クリエイター本人) 16,900円(月額)/ 202,800円(年額)
  • 家族(1人につき) 8,700円(月額)/104,400円(年額)

このほか、満40~64歳までの被保険者1人につき、月額3,600円(年額43,200円)が介護保険料として追加されます。40歳未満で独身の場合、国民健康保険料が年間202,800円よりも多いのであれば、文芸美術国民健康組合に入るほうが保険料は安く済むということになります。

加入方法について

では、文芸美術国民健康組合に加入するには、どうしたらいいのでしょうか。加入するためには、まず文芸美術国民健康保険組合の加盟団体に加盟申請する必要があります。

文芸美術国民健康保険組合のWEBサイトに加盟団体の一覧が掲載されているので、この一覧から自身の仕事にあった組合に加入をします。加入するには、事前に審査があります。申請には仕事の実績や確定申告書の提出が必要となります。

フリーランスデザイナーも受けられる助成金について

フリーランスとして事業を拡大したり人を雇ったり、という場合には、ある程度の資本金が必要です。とはいえ、個人では資金繰りがなかなか厳しいという場合もあります。そのような時に検討したいのが、助成金制度を利用するという選択肢です。

助成金とは?

助成金は、基本的には『返済する必要のないお金』です。ただし受給には当然条件があります。早速、助成金の種類や申し込み条件などを見ていきましょう。

創業促進補助金

国や自治体の経済を活性化することに繋がるサービスと認められた場合は「創業促進補助金」を受けることができます。創業促進補助金は、交付決定日から一定期日までにかかった対象経費の最大3分の2を受給することができ、最大200万円を受けられます。また、受給の条件として、従業員を新たに1名以上雇い入れることなどもあります。

小規模事業者持続化補助金

商工会や商工会議所とともに一つのプロジェクトに関わることで売り上げ増加に繋がるとされた場合は「小規模事業者持続化補助金」を受けることができます。フリーデザイナーとして関わるのであれば、チラシなどの宣伝広告費、パッケージデザインの変更や店舗改装などが、例に挙げられるでしょう。

補助対象の経費の3分の2以内、最大50万円を受けられます。日本商工会議所に必要な書類を揃えて申請をし、手続きをします。

メリットは?

申請や手続きなどに時間がかかる助成金制度ですが、フリーランスにとってどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

返済する必要がない

一番のメリットは「返済の義務がない」ということ。雇用保険料が財源となっているため、ほかの労働者が仕事をしやすい環境を整備し貢献するなどして条件をクリアした場合に受けられます。

助成金は雑収入で売上ではない

助成金は売上としてではなく、雑収入として税金上の処理を行います。法人税においては課税対象となりますが、消費税課税の対象にはなりません。

まとめ

フリーランスとして活動するために意識したいのが、『時給いくらの仕事か』という感覚です。それをもとに、仕事のコストパフォーマンスを判断することができるからです。

さらには仕事のインフラを整えるべく欠かせないプリンターの選びかたから、クリエイティブ系のフリーランスが加入できる保険や助成金についてまで、知っておくことで賢く売上を上げることができるポイントはたくさんあります。自分で全てを管理するフリーランスだからこそ、仕事の効率をあげて、効率よく仕事をしたいものですね。


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