フリーランスエンジニアには営業力が不可欠。案件の獲得はどうやる?

フリーランスエンジニアとして活躍したいなら、営業での案件獲得も視野に入れておくことが大切です。主な営業方法を覚えておけば、安定収入を維持しやすくなるでしょう。フリーランスエンジニアの案件獲得方法や、成功のポイントについて解説します。

フリーランスエンジニアが営業を行う重要性

フリーランスエンジニアとして活躍するためには、営業活動も視野に入れておく必要があることを理解しましょう。営業を行うメリットも紹介します。

常に仕事が用意されているわけではない

サラリーマンエンジニアは、基本的に会社側が仕事を用意してくれます。会社としては営業で外部から案件を受注することもありますが、エンジニア自身は仕事を獲得するために営業を行う必要はありません。

一方、フリーランスエンジニアは自分で仕事を探す必要があります。十分に仕事をこなせるスキルがあるからといって、誰かが仕事を用意してくれるわけではないのです。

フリーランスが仕事を探す方法には、営業力がほとんど必要ない探し方と、営業力を発揮して案件を獲得する探し方があります。営業力を身に付けて積極的な営業活動を行えば、営業が苦手なフリーランスより有利に仕事を見つけられるでしょう。

営業活動を行うメリット

仕事を見つけるためにクラウドソーシングやエージェントを利用すれば、営業活動を行わずに案件を探せます。ただし、サービス業者に仲介手数料を支払わなければなりません。

一方、自分で営業活動を行えば仲介者なしで仕事を得られるため、仲介手数料が引かれずに済みます。報酬の全額を収入にできる点がメリットです。

営業活動ではクライアントと直接関わることから、人脈も広がりやすくなります。クライアントとの信頼関係を構築できれば、さらに他のクライアントにも紹介してもらえる場合もあるでしょう。

営業方法1.企業へのアプローチ

フリーランスエンジニアの代表的な営業方法として、企業へ直接アプローチする方法が挙げられます。具体的なやり方や成功するためのコツを確認しましょう。

メールを送るのが基本

企業に直接営業をかける場合は、企業のウェブサイトを確認してメールを送るのが基本です。いきなりアプローチすることになるため、丁寧な文面のメールを書きましょう。

スキルや実績を具体的に示すことも重要です。これまでエンジニアとしてどのようなことをしてきたのかを詳細に書いた上で、熱意のこもったメールにする必要があります。

エンジニアを募集していなくても、適した人材がいれば仕事を依頼したいと考えている企業は存在します。断られることを恐れず、とにかく積極的にメールを送ってみましょう。

メリットを提示することが大切

メールの文面を考える際に重要なのは、相手にメリットを提示することです。自分が働けば企業にとってどのようなメリットがあるのか、相手の気持ちを揺さぶる内容を考えましょう。

メリットを提示するためには、企業が営んでいる業務内容について詳しく調べる必要があります。ウェブサイトや求人をチェックし、相手に与えられるメリットやベネフィットを考えることが大切です。

相手を気遣う文面でメールを書くことも意識しましょう。希望条件を最初のメールで提示すれば、やり取りの回数を減らせるため、相手の手間を軽減してあげられます。

営業方法2.SNS

日頃からSNSを利用している人なら、SNSで営業活動を行うことも可能です。やり方やポイントを見ていきましょう。

使用するのはTwitterやFacebook

エンジニアを募集している企業によっては、TwitterやFacebookなどのSNSでしか求人情報を出していないケースもあります。SNSでの求人なら、企業側の求人コストを抑えられるためです。

気になる求人をSNSで見つけたら、積極的に営業してみましょう。応募する際は、自分のスキルや実績をきちんと示すことが重要です。

SNSを活用すれば、エンジニア同士で横のつながりも広げられます。求人情報を共有することで、アプローチできる企業も見つけやすくなるでしょう。

企業からDMが送られてくる場合も

自分のTwitterやFacebookにエンジニアとしてのスキル・実績を掲載しておけば、興味を持ってくれた企業からDMをもらえる場合があります。

連絡をくれた企業は既に自分のことを把握しているため、アピールする手間を省けるのがメリットです。案件の受注にもつながりやすいでしょう。

SNSには、普段の活動や自分の思いを書ける利点があります。プロフィールだけでは分からないことを知ってもらえる点も、SNSを利用した営業活動の特徴です。

営業方法3.イベント・セミナーへの参加

フリーランスエンジニアの営業方法には、イベントやセミナーへの参加もあります。交流を深めることで案件獲得につなげる方法です。

交流を深めることで案件を獲得できる

エンジニア向けのイベントやセミナーに参加すれば、エンジニアを探している企業と接点を作れる可能性があります。交流を深めることで案件獲得につながるでしょう。

企業と直接交流できなくても、参加者とのやり取りから仕事を得られる可能性があります。さまざまな業界の人と交流を深められることも、イベントやセミナーの魅力です。

エンジニアや企業との会話の中から、新たな案件やビジネスが生み出されるケースもあるでしょう。業界の最新情報を得やすい点も、イベントやセミナーで人脈を作るメリットです。

オンラインでの参加もおすすめ

オフラインで開催されるイベントやセミナーは、開催場所によっては参加できない場合もあります。オンラインで実施されるイベントやセミナーなら参加しやすいでしょう。

オンラインイベントは主催側も手間やコストを抑えられるため、各所で頻繁に実施されています。自分に合いそうなイベントをネット検索で探してみるのがおすすめです。

オンラインのイベントやセミナーでも、オフラインと同様の効果を期待できます。イベント・セミナーへ参加する際は、ビジネスマナーを守ることが重要です。

営業方法4.知人を頼る

友人や知人を頼って仕事をもらう方法も、フリーランスエンジニアにとって効果的な営業方法の一つです。メリットや注意点を押さえておきましょう。

ミスマッチになりにくい点がメリット

エンジニアの仕事を依頼してくれそうな知人がいるなら、案件がないか聞いてみましょう。実績に乏しい初期段階で効果が高い営業方法です。

エンジニアとしての自分をよく理解している知人に頼めば、自分に適した仕事を回してもらいやすくなります。企業側とのミスマッチが起こりにくいのがメリットです。

知人が組織の決裁者やプロジェクトの責任者なら、仕事をもらえる可能性はより高くなります。サラリーマン時代に接点があった企業を当たってみるのもおすすめです。

信頼と実績の積み重ねが重要

フリーランスエンジニアが営業で知人を頼る場合は、知人と信頼関係を築けていることが前提となります。いくら仲のよい知人でも、エンジニアとして信用されていなければ仕事は紹介してもらえないでしょう。

知人から仕事を回してもらうためには、サラリーマン時代に信頼と実績を積み重ねておくことが重要です。『この人なら大丈夫』と思わせられるような関係を構築する必要があります。

フリーランスとして独立した後も、ビジネスルールを守って仕事を続けていれば、信頼と実績を認めてくれた知人を経由して案件を得られる可能性があります。

フリーランスエンジニアが営業を成功させるコツ

営業活動を成功させるためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。フリーランスエンジニアの営業を順調に進めるためのポイントを解説します。

自分のアピールポイントを把握する

フリーランスエンジニアが営業活動を成功させるためには、自分の強みを把握することが大切です。企業にアピールできるポイントを徹底的に洗い出しましょう。

エンジニアとしてできることやこれまでやってきたこと、他のエンジニアと差別化できる点など、売り込みたいスキルや実績を具体的に伝えることが重要です。

自分のスキルを一度洗い出しておけば、不足しているスキルも確認できます。獲得できなかった案件がある場合も、何が足りなかったのか振り返ることで、伸ばすべきスキルが分かるでしょう。

市場ニーズを的確に捉える

営業活動に取り組む際は、市場ニーズを的確に捉えておくことも重要です。求人情報を幅広くチェックし、現在の市場でエンジニアに求められていることを把握しましょう。

市場ニーズが分かっていれば自分に合った案件を探しやすくなり、無駄な営業活動をせずに済みます。足りないスキルを把握できるため、キャリア形成の見直しに役立てることも可能です。

今後の需要が伸びそうな分野も確かめておきましょう。成長分野で活用できるスキルを身に付けられれば、フリーランスエンジニアとして安定した収入を得やすくなります。

見た目の印象をアップさせる

フリーランスエンジニアの営業活動に、見た目は関係ないと考える人も多いでしょう。特に在宅で仕事をする予定の人は、自分の見た目に対して無関心になってしまいます。

しかし、フリーランスでも他人と顔を合わせる機会は少なくありません。面接を受けたりイベントに参加したりする際は、相手に与える第一印象も大事な要素の一つです。

たとえ能力が高くても、清潔感がなければ印象が悪くなり、仕事を得にくくなります。サラリーマンと同様に、身だしなみを整えて見た目の印象をアップすることが大切です。

フリーランスエンジニアにおける営業の注意点

フリーランスエンジニアが営業を行う際は、いくつか注意すべきことがあります。営業で失敗しないためのポイントを覚えておきましょう。

自らの市場価値を下げない

営業で仕事を請け負う際は、自らの市場価値を下げないことが重要です。案件を獲得しやすいからといってスキルや実績を安売りしてしまうと、作業効率が悪くなってしまいます。

単価が低い案件で稼ごうとすると量をこなさなければならないため、労働時間が増すでしょう。作業量が増えると仕事のクオリティーが下がり、クライアントの評価も下がりやすくなってしまいます。

案件の単価を決める際は、相場を確認した上で最低ラインを決めておきましょう。最低ライン以下の単価では仕事をしないようにすれば、自らの市場価値を下げずに働けます。

許容範囲内で案件を受ける

フリーランスエンジニアにおける営業の注意点としては、許容範囲内で案件を受けるようにすることも挙げられます。できる範囲のぎりぎりで仕事を受けてしまうと、終わらなかった場合にクライアントに迷惑がかかるでしょう。

案件の受注量の目安は、自分が働ける限界量の7~8割が目安です。常に余裕がある状態で作業を進めれば、仕事のクオリティーを維持しやすくなります。

体調を崩したりモチベーションが下がったりするリスクがあることも、仕事を詰め込み過ぎるデメリットです。早い段階で許容範囲を把握し、余裕を持って働きましょう。

契約形態を確認する

フリーランスが案件を受注する際に結ぶ契約は、業務委託契約になるのが基本です。エンジニア案件の業務委託契約は、請負契約と準委任契約の2種類に大きく分けられます。

請負契約とは、成果物に対して報酬が発生するタイプの契約形態です。成果物が完成すれば報酬をもらえるため、早く納品するほど時間単価も上がります。

一方、業務の遂行に対して報酬が発生する契約形態が準委任契約です。業務の最終的な結果にかかわらず、労働を行った分だけ報酬を受け取れます。

どちらにもメリット・デメリットはありますが、仕事を請け負う際にどちらの契約形態になるのかはきちんとチェックしておきましょう。

できない仕事は断る

フリーランスは自分で仕事を探さなければならないため、仕事がない時期を作らないために、依頼を受けた仕事をできるだけ請け負う人も少なくありません。

しかし、自分に合わない案件を受けてしまうと、後悔したりトラブルにつながったりしやすくなります。得意先からの依頼であっても、できない仕事は断る勇気を持ちましょう。

仕事を断る場合は、理由を正確に伝えることが大切です。なぜ仕事を受けられないのかを正直に話して納得してもらえば、次回以降の受注に与える影響も最小限に抑えられるでしょう。

営業が苦手な人におすすめの案件獲得方法

どうしても積極的な営業ができない人におすすめの案件獲得方法を紹介します。ただし、どの方法でも自己アピールなど必要最小限の営業は行わなければなりません。

エージェントに登録する

営業が苦手な人はエージェントに登録してみましょう。エージェントとは、担当者が仕事探しをサポートしてくれるサービスです。

エンジニアに特化したエージェントにワーカーとして登録すれば、担当者がスキルや実績に合った案件を探してくれます。商談の日程調整や条件交渉の手続きもしてもらえるでしょう。

営業の手間を最小限に抑えられることが、エージェントを利用する大きなメリットです。エンジニアの仕事にできるだけ集中したい人に向いています。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングは、不特定多数のワーカーに企業が案件を発注しているオンラインサービスです。豊富なエンジニア案件の中から、自分に合った仕事を探せます。

数多くの案件を比較して選べる点が、クラウドソーシングのメリットです。ただし、案件探しに時間や手間がかかります。企業との交渉や面接も自分で進めなければなりません。

プロフィールを見た企業からアプローチを受けるケースもありますが、基本的にはワーカー側が積極的に動く必要があります。ある程度の営業力が求められる方法です。

フリーランス向け案件紹介サイトで探す

営業が苦手な人が仕事を見つける方法としては、フリーランスエンジニア向けの仲介サービスで探す方法もあります。中でもおすすめなのが『Offers Jobs』の活用です。

開発人材の副業・転職案件紹介に特化したOffers Jobsでは、半数以上の案件が週1・リモート可の仕事です。平均時給も4000円以上と高いため、効率よく年収アップを狙えます。

ワーカーとして登録するだけで、興味を持ってくれた企業からオファーが届く仕組みです。営業の時間や手間を最小限に抑えられます。

出典:全ての副業(複業)・フリーランス案件一覧 | エンジニア・デザイナーの副業・フリーランス案件探しならOffers「オファーズ」

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まとめ

フリーランスエンジニアには営業力が不可欠です。営業で案件を獲得できれば仲介手数料を支払う必要がないことに加え、人脈も広げられます。

企業へのアプローチやSNSの活用、イベント・セミナーへの参加などが、フリーランスエンジニアの代表的な営業方法です。自分の強みや市場ニーズを把握した上で、積極的に営業活動を行いましょう。

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