ロゴ作成コンペについて知ろう
『ロゴ』は、企業や商品の名前に親しみを持ってもらったり、印象付けたりするために利用されるビジュアルグラフィックです。最近ではWebサービスにもロゴが用いられることも多く、デザインの仕事は多くあります。
ロゴ作成のお仕事はコンペ形式で募集されるのが一般的です。お仕事を見つけるためにも、まずはコンペについて知っておきましょう。
コンペとは
コンペ(competition)は、依頼に対して人材ではなく直接お仕事を提案する形式のことです。Webサイトを使ってコンペを行い、多くのデザイナーの提案の中から気に入ったものを選び、入札します。
最初から報酬が提示されていて、金額によって集まるデザインの数は変わってくるのが一般的です。経歴や技術に関係なく応募できるので、誰でも採用される可能性があるのがデザイナー側のメリットになるでしょう。
コンペの注意点
コンペに応募する際に注意しなければならないのは『クライアントの信頼性』です。悪質なクライアントが没になったデザインを勝手に使用していたり、報酬がきちんとふりこまれなかったり、あるいはいつまでも採用するロゴを発表しなかったりといったトラブルが過去に起きています。
トラブルを防止するためにも、コンペに応募する前にクライアントの調査を行いましょう。過去にトラブルは起こしていないか、会社の連絡先は携帯電話ではないかなどのチェックが大切です。
ロゴ作成コンペで採用されるために
ロゴ作成コンペには、何十人というデザイナーが応募する案件もあります。その中で採用されるためには、デザイン技術の他にどんなことが必要か、ポイントを押さえておきましょう。
発注元の希望や好みをつかむ
まずは、発注されている案件の希望について確認し、それに合ったデザインを設計する必要があります。
例えば子供向けお菓子のロゴを募集している場合は、子供向けのポップなデザインの方が採用されやすくなるでしょう。
また、クライアントの趣向や好みも確認しておきましょう。特に、過去に似たような案件の募集があった場合は、採用されたロゴを確認することでどんなデザインが採用されやすいかを知ることができます。
得意ジャンルや応募の少ないコンペを狙う
報酬などの条件面よりも、自分が得意なジャンルや興味のあるジャンルを狙うのが有効です。いくら報酬が高くても、採用されなければ1円ももらえません。採用率を上げるためにも、自分の得意なジャンルで勝負した方が良いでしょう。
また、高額報酬のコンペはそれだけ人が集まるので、採用率も低くなります。100人から1人に選ばれるより、10人から選ばれる方がはるかに簡単です。募集が始まってからしばらく日数が経っていても応募が少ないコンペは狙い目となります。
ストーリー性や複数デザインの提案
単純に作品のビジュアルだけではなく、その作品のデザインの意図も知ってもらった方が採用される可能性が高くなるケースがあります。
「緑色をベースにしているのは自然豊かな様子を表している」など、クライアントの商品やイメージとストーリー性が一致することがわかれば、他候補の中から目立つことができるかもしれません。
また、複数のデザインを提案するのも有効です。これはまったく違うデザインでなくても構いません。色を変えてみたり、パーツを少しだけ入れ替えてみたりと、小さな部分を変更するだけでも印象がガラリと変わることがあります。単一の提案よりは採用率がアップするでしょう。
ロゴ作成コンペの探し方
実際にロゴ作成コンペをどのような場所で探せば良いか、募集している場所や特色について解説します。
専門サイトで探す
ロゴ作成のデザイン情報について記載している専門サイトで探すのは、最も有効な手段でしょう。『logo stock』は、条件や〆切、応募方法といったコンペ情報が記載された情報サイトです。
専門サイトはデザイナーが集まりやすいというメリットがあるため、多くの募集がかかる傾向にあります。ロゴデザインの基礎知識や作成ポイントなどのコラムもあるので、読んでみると勉強になるでしょう。
クラウドソーシングで探す
クラウドソージングを利用するという方法もあります。多数の案件が入っている上に、運営会社が公募側の身元を保証してくれるケースもあるので、そういった場合は安心して応募できます。
クラウドソージングに応募しておくと、企業側から仕事の発注やコンペ参加の勧誘がくることもありますので、常に情報をチェックしておくとよいでしょう。
まとめ
ロゴ作成デザインのお仕事は、コンペ形式で行われている案件が多くあります。コンペ形式はデザイン経験が少ないクリエイターでも採用される可能性がありますし、大きな報酬を得られる可能性もあります。
採用率を高めるために、得意なジャンルを厳選し、ストーリー性を持たせて、複数提案などの工夫も施すようにしましょう。クラウドソーシングや専門サイトをこまめにチェックして、自分に合った案件を探すのもポイントです。