Sketchを使った案件について
Sketchは主にUIデザインに特化したグラフィックソフトなので、WebやモバイルアプリのUI/UXデザイン案件がメインのものになります。UI/UXとはそれぞれユーザーインターフェース、ユーザーエクスペリエンスの略称で、人がモノやサービスを使う時に快適に使えるようなデザイン、そこから得られる経験や体験を意味します。
身近なもので言えばスマホアプリのデザインやグラフィックで、ユーザーにとって分かりやすく使いやすいデザインを考え設計する案件ということになります。さらに、多くのユーザーが利用するECサイトのデザインや設計をしたりするのもSketch案件の一部と言えます。
そもそもSketchとは
SketchはMac向けに開発されたUIデザインツールです。他のデザインツールであるIllustratorやPhotoshopよりもシンプルで手軽に使えるため、Webデザイナーのみならずエンジニアやディレクターなどにも愛用されています。
さらにプレゼンテーションスライドや提案書・企画書などを作成するのにも便利です。元々オランダで開発されたソフトで、海外で爆発的に人気になり日本国内でも使われることが多くなってきています。
Sketchの魅力
Sketchの魅力はUIデザインやWebデザインに特化したツールという立ち位置が明確であること、シンプルなので動作が軽いこと、他のツールよりも低価格であることなどが挙げられます。また、ページやアートボードで管理がしやすいのも魅力のひとつでしょう。
同じようにWebデザインやグラフィックソフトと比べると、シンプルゆえ機能面で追い付いていないところがありましたがバージョンアップによって解消しつつあります。
利用者の増加に伴い案件は今後も増加
Sketchは元は海外で注目を集めたことから、日本国内でも少しずつ認知されるようになってきました。ソフトの使いやすさや分かりやすさなどが人気を博し、Web制作者の間でも使用している人は多いです。このように利用者が増えるにつれ、PhotoshopやIllustratorだけでなくSketchによる案件も増えています。
デザイナーの案件の受注数・単価を上げるために必要なこと
先ほど収入を上げるには知識や経験、スキルが必要だと述べましたが、他に案件の受注数や単価を上げる方法はあるのでしょうか。以下で紹介するのは一例ですが、副業とはいえお金を戴く仕事に変わりありません。適当な仕事をせずに責任感をもつことは基本です。
レスポンシブ対応は必須
レスポンシブとは反応の良さのことを意味し、レスポンシブ対応は異なるデバイスでも最適なサイズで表示できるようにすることです。レスポンシブはWebデザインやサイト制作を行うなら必ずマスターしておきたいもののひとつです。
例えばデスクトップで見たページをスマホやタブレットで表示する際、わざわざhtmlを書き換えなくても最適なサイズで表示できるようにしておけば、ユーザーにとっては使いやすいですよね。レスポンシブ対応を出来るようにしておけば、デザイナーとして信頼されますし、その分受注数や単価も上がります。
UI・UXなどの上流工程の経験を積む
何度も述べているように、Sketch案件はUI/UXデザインがメインとなります。もし案件の受注数や単価を上げたいなら、規模の大小に関わらず経験を積んで実績をつくる必要があります。また、今まで作成したデザインや作品など、見せられるものは提示しておくとクライアントの判断材料になります。その際、偏ったデザインではなくテイストの異なるデザインをあげておくと、対応できる幅の広さを示すことができ受注数アップに繋がります。
AngularJSやReact.jsなどjavascriptのフレームワークを使いこなす
javascriptとはWeb上で使われる言語で、様々な可能性を秘めています。現在は多数のフレームワークが生まれたことによって、javascriptを直接書き換えなくても効率よくWebアプリケーションを作成することができます。
多種多様なフレームワークを臨機応変に使い分けることによって、作業を効率よく進めることができ、結果としてできる仕事が増える=受注数が増える、ということに繋がります。フレームワークを使うことによって作業効率が格段に上がり、予め想定されるバグやミスも防ぐことができるため開発者やデザイナーにとっても有益です。
ポートフォリオの充実
ポートフォリオとはいくつか意味がありますが、Webデザインにおいては作品、または作品集のことです。自分の技術や実績を表すために作成することが多いですが、副業の場合は言わばフリーランスなので自分自身を売り込むための営業資料と言って良いでしょう。
副業でデザインを行う場合は自分で仕事を見つけなければならないので、今まで作ってきた作品はすべて売り込み材料になります。WebデザイナーであればWeb上で作品を紹介するWebポートフォリオというものもあります。ここを充実させておくと、作品を見た企業からオファーが来る可能性があるのでできるだけたくさん載せておくのがおすすめです。
まとめ
今までWebデザインというとPhotoshopやIllustratorが主流でしたが、現在ではSketchも取り入れられるようになってきました。バージョンアップ頻度も多くどんどん使いやすくなっているため、利用者の増加と共にSketch対応の案件も増えています。副業でしか使わなかったり、まだ使ったことがない場合でも比較的安価で始められますし、これから需要も増えることが予想されるのでダウンロードして使い方を知っておくと後々得になることでしょう。