Sketchを使った案件について
Sketchはとても人気がありWebデザインやUIデザインに欠かせないグラフィックデザインツールです。フリーランスで活躍する多くのデザイナーが愛用しており、Sketchを使った案件もたくさんあります。まずは、Sketchについてや人気の理由を説明します。
Sketchとは
Sketchは、オランダのデン・ハーグにオフィスを持つBohemian Coding社が開発、販売しているグラフィックデザインツールです。かつて主流であったAdobeのFireworksが開発中止を発表した後、Sketchは新しいグラフィックデザインツールとして注目されました。SketchはMac向けに開発されており、優秀なアプリを表彰するApple design awardを受賞しています。
Sketchが人気な理由
AdobeのFireworksの開発終了がSketchに人気が出た理由の1つですが、それだけではありません。Sketchの人気の理由は他にもたくさんあります。買い切り制のライセンス形態をとっている価格設定も人気の理由になっており、1年間分の99ドルを支払えばアップデートを無料で受けることができます。
アップデートをきちんと行いたい場合は、1年後に再度99ドルを支払う必要がありますが、支払わなくてもそのまま使い続けることができます。初期費用を支払うだけで、Sketchの豊富なパーツやテンプレートを利用し続けられるのは、デザイナーにとって大きなメリットになります。また、Sketctは使いやすさの面でも人気です。動作が軽い、分かりやすい、デザインの取扱いが楽なベクターデータなど様々な機能が支持されています。
利用者の増加に伴い案件は今後も増加
Sketchはもともと海外で人気になったツールです。その後日本でも人気となり、利用する人が増えました。Webサイトやアプリのデザイナー達に支持され、今やUIデザインのスタンダードツールになっています。
Sketchの他にもデザインツールはありますが、Sketchはアップデートのたびに便利な機能が追加されどんどん進化しています。さらに、初心者でもクオリティーの高いデザインが作れるよう、基本的なパーツが揃ったUIキットが公開され、ますます使いやすくなっています。
Webサイトやアプリ制作において、UIデザインはとても重要です。なぜなら、UIデザインはWebサイトやアプリをスムーズに使うために、なくてはならない存在だからです。UIデザインが悪ければ、使い勝手の悪いものになります。コンバージョン率を上げるためにも良いUIデザインが必要不可欠です。そのため、Sketch案件は今後も増加していくでしょう。
Sketchを使った案件の例
フリーランスになった場合、どのような案件があり、どのぐらいの報酬がもらえるのかが気になるポイントではないでしょうか。Sketchを使った案件には、美容アプリのUIデザインから大手の広告会社が募集するディレクション案件まで、様々なものがあります。必要とされるスキルは多くなりますが、大手の案件になるほど最新の開発手法を学ぶことができます。募集案件の一部を見ていきましょう。
アプリのUIデザイン
Sketchを使った婚活関連アプリ・WebサイトのUIデザイナー募集案件の例です。業務内容は、フロントエンジニア、アプリエンジニア、UXデザイナーなどと協業しながらWebサイトやアプリの画面制作になります。
作業工程は進行管理から制作、試験、運用までです。この案件に求められる基本スキルとして、3年以上のフリーランス経験、または、インハウスや制作会社での2年以上の実務経験、開発者と協業しWebサイトやアプリのデザインの経験が挙げられます。Sketchの経験も歓迎要件として挙げられています。
ディレクション案件
旅行系アプリの新規開発の開発ディレクションの募集案件の例です。この案件の業務内容は、スマホアプリの開発だけではなく、Webサービスの運営やユーザビリティ改善、グロースハック、プロジェクトマネジメント業務、運用保守業務なども入っています。
開発はSketchなどのデザインツールを使用し、開発工程についても、分析・調査から始まりディレクション、進行管理と幅広いものになっています。また、必要なスキルとしてディレクション及びデザインの経験。Sketchをはじめとするデザインツールの利用経験。デザインプロセスの経験。アクセス解析経験などがあげられています。
デザイナーの案件の受注数・単価を上げるために必要なこと
フリーランスの場合、自分の持っているスキルが収入に直結します。多くのスキルを求められる案件ほど、単価が高くなります。また、案件の数を増やすことも収入アップには大切です。どんなことをすれば受注数や単価を上げられるのか、具体的に見てきましょう。
UI・UXなどの上流工程の経験を積む
高単価の案件になるほど、デザインだけでなく、UI・UXなどの上流工程を依頼されることがあります。アプリなどの新規開発には、問題が発生することがよくあります。そのため、新規開発の要である要件定義や設計などの上流工程の経験を積むことで、チームのまとめ役になることができます。案件において重要な立場になれば単価も上がっていきます。
HTML,CSS,Javascriptを使いこなす
Webデザインには、HTMLやCSS、Javascriptの知識が必要になってきます。これらを使いこなせるスキルも、単価を上げる材料になります。コードを理解して打ち込めるぐらいのレベルがあれば、デザイン開発の中心的な業務に携わることができるため、高単価が望めます。
ポートフォリオの充実
受注数や単価を上げるために、ポートフォリオを充実させることはとても大切です。ポートフォリオは過去の作品をまとめただけの作品集ではありません。Webデザイナーとしての力量をチェックするために活用されます。
履歴書以上に自分をアピールするための重要なツールになります。自分のポートフォリオをさらにレベルの高いものにしようとするのであれば、一流のクリエイターが作成したポートフォリオを参考にするのもひとつの手です。センスを磨くことができ、新しいアイディアを生む参考になります。
また、エントリーする案件が決まっていれば、依頼主を意識した作品をポートフォリオに入れるのも効果的です。その案件をぜひやりたいという熱意が感じられるポートフォリオを作成しましょう。
まとめ
人気のSketchを使用する案件は数多くあります。スキルさえあれば、会社員として働くよりもフリーランスの方が稼ぐことができるでしょう。しかしWebデザインの仕事は幅広いです。同じSketch案件でも、UIデザインだけでなく、UXデザインやWebサイト、アプリの新規開発まであります。自分がどのぐらいの力量なのか、見極めながら案件を選ぶことも大切です。