とあるフロントエンドエンジニアは、如何にして副業案件を獲得するようになったか

さくらインターネット株式会社 技術本部 UXデザイングループ
小木曽慎一
フロントエンドが好きなデザインエンジニア。制作会社を数社経験後、現在はさくらインターネット株式会社にて、サービスのインターフェース設計をメインに担当。副業エンジニア・デザイナーとしても活動中。得意分野はUI/UXデザイン、Webフロントエンド等。登壇&記事執筆もやってます。

在宅が続いて足腰が弱っているkgsiです。皆様お元気でしょうか。

おかげさまで副業が順調で、しかも3月は期末ということもあり、フロントエンドエンジニアとしてもデザイナーとしても、忙しい日々を送っています。

ところで、最近、活動していく中で「案件ってどうやって獲得してるんですか?」と質問を受けることがあります。

ストレートに答えると、エンジニアとして地道に経験と研鑽を積み、SNSや求人サイトを通して案件に応募したり、募集したり、交流を増やしていったりするしかありません。ネ○ロ会長のように感謝の正拳突きあるのみです。

……とこんな感じで身も蓋もなく記事を終わらせることも可能ですが、それでは編集部に怒られてしまうので、今回は、筆者が案件獲得のためにしている活動や考え方を紹介していきます。

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まずはポートフォリオ作りから

なぜフロントエンドエンジニアがポートフォリオを用意しているの? と疑問に思われるかもしれませんが、自分のスキルを言葉で説明するよりも、実績を見せたほうがわかりやすいですよね。

しかも筆者の場合、デザインが絡む実装案件が多いため、Githubでコードを見てもらう以上に、ビジュアルで見せることを重視しています。

ちなみにデザイン作業は、ブラウザ上で使えるデザインツール「Figma」を使っています。

 ▲非公開のポートフォリオのキャプチャ、適時アップデートしてます。

ブラウザで動くという特性上、OSを問わないのと、多人数で作業することを前提とした機能が豊富で、チームでの作業にも向いています。

機能を制限したフリープランが無料で使えることも、導入の敷居を下げるポイントですね。

しかもFigmaは、プレゼンテーションモードで画面閲覧もできるので、ポートフォリオの資料をいつでもクライアント様に見せられるように備えています。

声がかかりやすいように自分の見せ方を考えよう

Twitterのプロフィールは何者かがわかるように

Twitterは、情報収集をしたりコミュニケーションしたりするだけでなく、案件を探すツールとしても優秀です。

エンジニアや業界関係者の多くが使っているので、興味を持ってもらえるようにプロフィールを工夫するに越したことはないですね。

筆者の場合、自分が何をやっていて、どんなことに興味があるかを書いています。

このあたりは工夫が必要で、相手に伝わりやすい文書を研究してみると良いかもしれません。思い切って劇的に変えてみるとか。

https://twitter.com/kgsi

ちなみに、少し前にネタでイキったプロフィールを書いて、フォロワー数が増えるのか減るのか、声がけが増えるのかどうか実験してみましたが、何も変わりませんでした。悲しい……。

活動情報は積極的に発信する

外部に公開できる案件や活動は、積極的に周知するようにしています。人が何をやっているかって、たとえ対面であっても言葉だけではなかなか伝わらないものです。

特にWebは、成果を発表しやすい媒体です。ブログやSNSを通じて活動内容を定期的に発信することで、自身の実績をアピールできます。

直近の事例を挙げると、デザイナーとしての実績となりますが、新型コロナウィルスの影響で中止となってしまったTSConfJPの制作物の紹介をしている記事を書いたりしています。

(開催中止は悔しい事態だったので、作っていたものを多くの人に見てほしかったという思いもありました)

TSConf JP 2020のクリエイティブ舞台裏

転職サイトのスカウトには逆営業をかけてみる

成功率はあまり高くないかもしれませんが、転職サイトから届くスカウトメッセージを見て、副業できるかも? と思った時は、逆営業をかけたりします。

メッセージをスルーすることは簡単ですが、チャンスが向こうからやってきた、と捉えることもできます。仮に営業が失敗してもダメージはないので、やれるだけやってみようという施策ですね。働き方がどんどん自由になっているので、検討してもらえる機会は増えている印象です。

案件を獲得できても油断は禁物。決め事は綿密に

こうした活動の結果、案件が取れたらあとはよしなに……なんてことにはなりません。ここから本番です。一つの目標に向かって走り出すパートナー(クライアント様)と、うまく仕事を進めていくために、心がけていることを紹介します。

事故を防ぐためにできること・できないことは細かく伝えておく

当たり前ですが、副業という業態ではフルコミットが難しいです。正式な社員と比べると得られる情報量や共有するべき情報も変わってきます。筆者は、以下の点を事前に伝えて、双方納得したうえで仕事を進めることにしています。

  • 契約期間に割ける稼働時間
  • 業態の都合、素早い対応が難しいこと
  • 作業は平日の夕方・夜、休日・祝日が基本なること
  • 得意な分野と不得意な分野があること
  • お互い(筆者とクライアント)の期待値
  • 報酬や支払いのタイミング

センシティブな話も含めて最初に合意をとらないと、思い込みやお互いの勘違いによりすれ違う可能性があり、継続して仕事することが困難になる場合も考えられます。

特に稼働時間や期待値、支払い周りについては、事前に双方が納得をしないと、後々の禍根となる可能性が高いので、できるだけ最初に正直に伝え、すり合わせをするようにします。

相手へのリスペクトを忘れない

これはややエモいですが、仕事を受ける上で一番大切なのは、互いにリスペクトできるかどうかに尽きます。特に中長期的に引き受ける仕事においては、本当に重要なんです。

ただ、これは愚直に要求して成立することではありません。自分の行動によって示す必要があります。筆者の場合、以下のことを心がけて日々仕事をするようにしています。

  • 可能な限り進捗を「見える化」する
  • 相談・雑談を多めにする
  • 意見を否定しない、アイデアがあれば対案を出す
  • 言われたことをするだけでなく、提案していく

こういった地道な行動で示すことで、徐々に信頼とリスペクトが生まれます。クライアント様がそのような気持ちで接してくれてるな、と思ったら密かにガッツポーズしてます。

継続して案件を獲得するためにはアピールにも工夫が必要

自分にしかできない価値は思ったよりある

継続的に仕事をしていくうえでは、「自分自身にどんな価値があるか?」を考えて、明らかにしておくことが大事です。筆者の実例を元にお話しします。

T型人材としてフロントエンドエンジニアに

筆者の場合、エンジニアという肩書きだけでは、専任で仕事をしている方々と比べると、まだまだ力不足な面があるなぁ、と分析しています。

しかし、デザイナーとしての経験値は結構あるので、エンジニアとは異なる目線でUIを設計したり実装することができます。この売り込みの結果、別の視点を持ったフロントエンジニアとして仕事が引き受けられるようになりました。

連載記事を持てるようになった

今までメディア運営の経験はなかったのですが、ブログを書いたり、技術記事を書いたりしてきた経験値はありました。今回のOffersMagazineで連載ができたのは、今までコツコツ記事を書いてきた経験があったからです。

今ではこんなことを書いたら面白いかも? こんな企画はどうですか? など、編集部に提案することもできるようになりました。

副業先でデザインのレクチャーを頼まれた

開発や制作を通して得た経験値が、意外な場面で活かせるケースもあります。

筆者はデザイナーとして様々なツールを試しているのですが、副業先でFigmaを使ってどのように制作を進めていくのか教えて欲しい、という依頼を受けました。

もともと開発だけ携わる予定でしたが、その関わり方は新しい可能性になるかもと思い引き受けました。今では定期的にFigmaの使い方を教える時間を持たせてもらっています。

今までたどってきた経験が、思いもしないところで「価値」になったりします。自分の枠を広げるには、やったことがないと難色を示す前に、チャレンジすることで価値が生まれそうか、考えることが大切ですね。

副業は1日にしてならず。積み重ねを大切に!

今回は副業案件を獲得するための基本的な行動方針と、PRの方法、そして案件を継続していくうえで必要な考え方などを紹介しましたが、大切なことはとにかく試して失敗して学び、改善していくことです。

この記事で紹介していることも、小さい失敗や経験から学び、改善して出した方法で、日々アップデートしています。冒頭で述べたように、地道に積み重ねていくしかないのです。人生は厳しい!

必要以上に失敗を恐れず、いろいろと試して改善して、案件をもらえるようにできればいいですね。それではまた!

Offers」は、時代の変化や環境にあわせてスキルを磨きたい、そんな人にぴったりのサービスです。

いくつもの転職媒体を使って、企業を探し回るのはもう終わり。「副業」から始まる新しい働き方を実現します!

本業では経験できない、新しい環境/開発スタイルを経験しよう!



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