検索エンジンにサイトを登録すべき理由
検索エンジンは常にWeb上を自動で巡回しサイトの情報を集めています。しかし、何もせず検索エンジンにサイトが認識されるのを待つより、自発的にサイトを登録する方が検索エンジンの認識を早めるとされています。
検索エンジンの仕組みを知ろう
検索エンジンはクローラーと呼ばれるロボットをWeb上で常時動作させています。クローラーはリンクを辿りながらページやサイトを次々と認識し、それらを検索エンジンの検索結果に表示させる対象としてデータベースに登録します。
ページがクローラーから収集され、データベースに登録されることをインデックスと呼びます。Web上のページはインデックスされなければ、検索対象になりません。
インデックスされたページは、検索エンジンのアルゴリズムにより、順位付けされ検索結果に表示されます。
登録すると検索結果に早く表示される
作成したばかりのページはインデックスされるのにかなりの時間を要する場合があり、その間は検索結果に表示されません。
また、クローラーはひとつのページに何回も訪れることで、ページ内の情報をより正確に把握しインデックスの質を高めます。そのため、一度クローラーが訪れたとしても確実にインデックスされるとは限りません。
しかし、自発的にサイトURLを登録することでクローラーに認識されるまでの時間を大幅に短縮し、結果的に検索結果への表示を早めることができるのです。
検索エンジンにURLを登録しよう
多くの人が検索で使っているGoogleとBingへのサイト登録方法を解説します。
登録はGoogleとBingで十分
検索の国内シェアはYahoo!JAPANとGoogleの2つで90%以上を占めています。さらに、Yahoo!JAPANは2010年末からGoogleの検索技術を導入しており、Googleの影響力の大きさがよくわかります。GoogleへのURL登録はできるだけしておきましょう。
マイクロソフトが提供するBingは検索のシェアが2番目に多い検索エンジンです。マイクロソフト製のPCを購入した直後に、そのままの設定でブラウザから検索をするとBingが開きます。
また、本家アメリカのYahoo!ではBingが検索エンジンとして採用されています。サイトが少しでも多く検索されるよう、BingにもURLを登録しておきましょう。
その他にも独自のシステムで運用されている検索エンジンは多数存在しますが、シェアは全てごくわずかです。新規サイトのURL登録はGoogleとBingで十分でしょう。
Googleへの登録方法
新規サイトのURLをGoogleへ登録するためには、Googleが提供する無料サービス『Search Console』を利用します。Search ConsoleはGoogleでの検索結果を様々な角度から管理できるサービスです。Webサイトを運営するなら登録しておきましょう。
GoogleにURLを登録するには、Fetch as Googleというツールを使用するか、サイトマップを送信する必要があります。
Bingへの登録方法
サイトへのアクセス数を少しでも増やすために、GoogleだけでなくBingにもURL登録をしておきましょう。BingへURLを登録するにはBingのウェブマスターツールを利用します。
サイトの状態を継続的に認識させよう
サイトにクローラーが訪れるたびに、認識される情報の量は増えていきます。サイトを検索結果の上位に表示させるためには、初回のインデックス以降もできるだけ多くクローラーに訪れてもらう必要があります。
XMLサイトマップを作成する
XMLサイトマップとは、サイト内に存在する全てのページを検索エンジンに伝えるファイルです。ページごとのURLや更新日など、各ページに関する様々な情報が記述されています。
XMLサイトマップは定められたルールに従いHTML書式で作成します。言語の知識がないと難しい作業になりますが、ワードプレスでサイト運営をしている場合はプラグインを使うと簡単にXMLサイトマップを作成できます。
また、XMLサイトマップを作成できる無料のウェブサービスもあるので、利用してみるのもよいでしょう。
Search Consoleに登録する
GoogleにXMLサイトマップを登録するには、まずSearch Consoleへアクセスしましょう。左メニュー内の『クロール』から『サイトマップ』画面を開き、右上にある『サイトマップの追加/テスト』を選択します。
画面中央付近にテキストボックスが表示されるので、作成したXMLサイトマップの場所を確認し、URLを入力しましょう。その後送信ボタンをクリックしたら登録が完了します。
Bing Webマスターに登録する
BingにXMLサイトマップを登録するにはBing Webマスターにアクセスし、左メニュー内の『ダッシュボード』から『自分のサイトの設定』の『サイトマップ』を選択します。
中央に表示されたテキストボックス内にXMLサイトマップのURLを入力し、送信ボタンをクリックしたら登録完了です。
GoogleもBingもXMLサイトマップを登録しておくと、サイト内のページが更新されたり新規ページを増やしたりした時に優先的にインデックスされます。
また、クローラーの巡回頻度が上がりインデックスされたページ情報の精度が高まるため、コンテンツのクオリティが高いサイトは検索結果の上位に表示されやすくなります。
サイトやページが登録されたか確認する
URLやXMLサイトマップを検索エンジンに送信しても、実際に登録されているか不安になることもあるでしょう。サイトやページが登録されたことを確認する方法を解説します。
検索窓にWebサイトのURLを入力
サイトの登録を確認するには、検索窓にURLを直接入力するか『site:サイトURL』のように入力し検索します。URLが検索エンジンに登録されていれば、サイトが検索結果に表示されます。
登録されないときの原因と対策
サイトURLが検索エンジンに登録されない場合の原因と対策を以下に書き出します。
原因 | 対策 |
コンテンツが検索エンジンのガイドラインに違反している | 各検索エンジンのガイドラインを確認し修正しましょう。 |
サイトを構成するファイルのHTML記述に問題がある | 『disallow』『noindex』『canonical』『X-Robots-Tag』タグが該当します。それぞれ確認し必要であれば見直しましょう。 |
リンクが少なすぎる | 内部リンクや被リンクを増やし、クローラーがサイト内を巡回しやすい環境を作りましょう。 |
ペナルティを受けているドメインでサイトを運用している | ドメインあてにペナルティの通知が届いていれば指示に従いましょう。サイト作成を新規ドメインでやり直す方法もあります。 |
コンテンツのクオリティが低い | 内容の質や更新頻度が低すぎるサイトは検索エンジンに嫌われます。ユーザーにとって有益な情報の提供を心がけ、コンテンツの中身を見直しましょう。 |
まとめ
サイトを検索エンジンに登録しておくことで、新規にサイトを作成した時だけでなく長期的な運営面でも良い効果が期待できます。
サイトを将来的に検索結果で上位表示させるために、正しい方法を身につけ検索エンジンに好かれるようなサイト運営を心がけましょう。