マーケティングの仕事
商品やサービスの売上を最大限にするための方法や、落ち込んでいる売上を挽回するための方法を考えるのがマーケティングの仕事です。特に、インターネットでモノやサービスの購入ができるようになってからというもの、マーケティングの需要は伸びています。
これまでは、広告代理店やマーケティング専門会社などに依頼することが多かったマーケティング業務ですが、最近では、フリーランスでマーケティング業務を行ったり、経営に関するアドバイスを行う方が増えてきました。
マーケティングプランナーとは
モノやサービスを市場で販売する際には、必ず戦略が必要になります。
この商品を買ってくれそうなお客様はどんな人なのかを分析したり、商品を販売すべき市場を考えたり、どんな商品がライバルになりそうかなどを調べ、商品やサービスの売上を最大限にできる販売方法を考えるのがマーケティングプランナーの仕事です。
そんなマーケティングプランナーには、理論的に考える力、詳細な分析力や調査能力、計算力、営業や経営に関する知識や能力が必要です。
いま求められているマーケティングの分野
インターネットの普及により、WEBにまつわるマーケティングの知識や、経験を持っているマーケティングプランナーが不足しています。
具体的には、SEO担当、リスティング運用担当、SNS運用担当、サイト分析担当などがありますが、特に、SEOとリスティング運用担当は人材が不足しています。
WEBの世界は動きが速い世界でもあります。SEO対策やSNS活用などWEB戦略の知識が必要なのは言うまでもありませんが、企画立案能力・情報収集能力・流行を捉えるトレンド感覚・クライアント企業における問題分析能力・各部署と調整を行うコミュニケーション能力が必要です。
本業でここに携わっている方は、経験を活かしてフリーランスや副業として稼ぐチャンスがあるでしょう。
求人の多いマーケティングフィールド
マーケティングの市場といっても、様々な市場があります。今、求人の多いマーケティングのフィールドにはどのようなものがあるのでしょうか。モノやサービス、人材採用までが、インターネットを介して行われるようになり、企業のニーズもWEBに強いマーケティングプランナーへの需要が高まっています。
WEBマーケティング
インターネットを利用した通信販売は年々市場が拡大しており、WEBマーケティングの需要も高まっています。
ピーター・F・ドラッカーは『販売を不要にするのがマーケティング』と言っていますが、WEBを使って、販売活動なしにモノやサービスが売れる状態を作れるかが、WEBマーケティングプランナーの力の見せどころと言えそうです。
WEBマーケティングの大きな特徴として、マーケティングの結果を数値で見ることができることがあります。お客様がどこから来たのか、ホームページにどのくらいの時間滞在してくれたのか、何回訪れてくれたのかなどの情報を、ツールを使って確認することができます。
採用マーケティング
少子高齢化の影響もあり、空前の売り手市場となっている現在、企業の人材不足は深刻さを増しています。
また、募集・採用業務においても、従来ハローワークをはじめとする求人票や紙媒体の広告から、求人サイトを利用した応募、採用へと移行しつつあり、採用マーケティングの在り方そのものが見直されつつあります。
一方で、採用マーケティングを本業として転職を希望するデジタルマーケティングプランナーの数は少なく、供給不足の市場とも言えます。
コンテンツマーケティング
最近では、スマホの普及に伴い、顧客に役立つ情報を提供するコンテンツマーケティング、DMやテレビなどで顧客の購入チャネルを途切れされないようにするオムニチャネル、マーケティング活動を自動化するマーケティングオートメーション、個人のSNSを通じて商品を宣伝するインフルエンサーマーケティングの需要が高まっています。
これら、コンテンツマーケティングの分野では、多くの企業で『自社だけでは対応できない』と感じており、コンテンツマーケティングの重要性を感じながらも、対応していない企業も多いです。こうした課題解決に、ITの知識や、WEBマーケティングの知識がある人材が求められています。
フリーランスで働くためのスキル
フリーランスのマーケティングプランナーとして仕事をするためには、まずクライアントから信頼を得ることが大切です。また、その上で、マーケティング全般の知識、ITスキル、情報収集力や情報分析力、そして分析した情報を伝えるスキルも必要です。まずは、自分自身をマーケティングすることからマーケティングプランナーとしての活動が始まる、と思っても良いでしょう。
マーケティングリサーチ、データ解析能力
マーケティングには情報収集力と集めたデータを分析する力が必要です。
WEBの場合、様々なツールが用意されており、ホームページの滞在時間や滞在回数、来訪者数やどこから来たのかなどを確認することができます。一方で、ライバルがどのようなマーケティングを行っているのかを調べたりすることも必要です。こうした地道な情報収集がマーケティングプランナーには必要です。
また、集めたデータを分析し、結果を踏まえて次はどのような施策を行うかを考えることも、マーケティングプランナーに必要な力です。
企画力、感性の高さ
マーケティングプランナーは、マーケティング施策の企画を行わなければなりません。
そのため、どのようにすれば商品が売れるのかの企画アイディアを作る能力や、そのアイディアを、言葉や様々なツールを使ってクライアントに伝え、実際にクライアントの営業に動いてもらうコミュニケーション力も必要です。
また、人は飽きやすい生き物でもあります。時代の流れは速く、流行に敏感にキャッチして伝えることが必要です。そして、商品やサービスが実際に売れないと、施策の意味がないので、マーケティングプランナーには情報収集に励みながらも、ターゲット層が求めているものを理解するセンスも必要になるでしょう。
フリーのマーケティングの仕事の探し方
フリーランスのマーケティングの仕事の探し方には、大きく分けて2つの方法があります。一つはエージェントやクラウドソーシングに登録して紹介してもらう方法、もう一つは、人脈を使って紹介してもらう方法です。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
人脈を使い仕事を紹介してもらう
知人や友人で、マーケティングの仕事ができる人を探している場合、仕事を任せてもらえないか頼んでみるのも良いでしょう。親しい関係ならば、時間の交渉もできるため、自分に合った仕事を紹介してもらえる確立が高くなります。
エージェント、クラウドソーシングに登録
フリーランスのマーケティングプランナーになるための方法として、最も手っ取り早いのが、フリーランス向け求人サイトで案件を探すという方法です。
仕事は業務委託で依頼されるため、条件が合わない場合は断ることができます。数多くの案件を見るためにも、フリーランスの業務委託サイトは全て登録して、メルマガなどをチェックしましょう。
またクラウドソーシングでもマーケティングプランナーのニーズはあります。
仕事内容としては、SNSの管理や、ECサイトのアクセス解析、競合分析を行うといった仕事があります。企業の中には、販促会社に依頼したり、社内に担当者を配置するのが難しい場合、フリーのマーケティングプランナーに依頼するというケースがあります。実績が積み重なれば、フリーランスのマーケティングプランナーとして活躍できるでしょう。
まとめ
商品やサービスの売上を最大限にするのがマーケティングプランナーの仕事ですが、最近では販売の中心がインターネットに移ってきているため、従来のマーケティングに関するスキルの他に、ITに関するスキルが必須となってきました。
企業で対応できる人材も不足しているため、経験がある人、スキルがある人にとっては、フリーランスだけでなく、副業として活躍できる場も増えてくると思われます。様々な求人サイトがあるので、自分に合った仕事をチェックしてみましょう。