フリーランスエンジニアになるには。メリット・デメリットも知ろう

会社を辞めてフリーランスエンジニアになりたいなら、知っておくべき考え方を理解しておきましょう。メリット・デメリットや必要な手続きを押さえておくことも大切です。フリーランスエンジニアになるための方法や重要なポイントを解説します。

フリーランスエンジニアになるには

フリーランスエンジニアになるためには、どのようなことが必要なのでしょうか。まずはフリーランスエンジニアに求められる実績やスキルについて解説します。

実績を積んだ後の独立がおすすめ

フリーランスエンジニアになるには、エンジニアとしての実績を積んだ後に独立するのがおすすめです。実績があればエンジニア案件を獲得しやすくなります。

仕事を依頼したい企業が求めているのは、即戦力のフリーランスエンジニアです。実務経験のあるエンジニアは、即戦力として認められやすくなります。

独立後に仕事をしたい領域が決まっているなら、まずはその領域で実績を積むことを考えましょう。実務経験を積む方法には、転職や副業といった方法があります。

1人で案件をこなせるスキルが必要

フリーランスエンジニアになるために必要なものとしては、実績以外にスキルも挙げられます。与えられた仕事をきちんとこなせるだけのITスキルが身に付いていなければなりません。

エンジニアの仕事には、コミュニケーション能力も必要です。クライアントやチームメンバーとやり取りする際は、情報を正確に共有できるスキルが欠かせません。

フリーランスはスケジュール管理や仕事探しを自分で行う必要があるため、セルフマネジメント力や営業力といったスキルも必須です。

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フリーランスエンジニアになるメリット

フリーランスエンジニアにはいくつかのメリットがあります。代表的なメリットを知り、独立を検討する際の参考にしましょう。

仕事を選べる

フリーランスエンジニアになれば、自分がやりたい領域の仕事を選べます。スキルや興味に合わせて働ける点がメリットです。

サラリーマンエンジニアの場合、基本的には職場から指示を受けた仕事しかできません。生かしたい能力や挑戦したい分野があっても、希望通りにいかないのが実情です。

しかし、フリーランスエンジニアなら自分で請ける案件を決められるため、やりたくない仕事は除外して仕事を探せます。未経験の領域にチャレンジすることも可能です。

働く時間と場所の制約がない

リモート可のエンジニア案件なら、仕事をするためにわざわざ職場に行く必要がありません。場所を問わずに働けることも、フリーランスエンジニアのメリットです。

在宅で業務に取り組めるため、家庭の事情で自宅から離れられない人も仕事ができます。出勤のために満員電車でストレスをためることもありません。

成果報酬型の案件であれば、成果物を納期までに納品すればよいため、時間の制約も受けずに働けます。早朝や夜間に仕事をしたり、都合に合わせて休日を設けたりすることが可能です。

スキルアップにつながる

サラリーマンエンジニアは仕事を選べないため、鍛えたいスキルがあっても、思うように鍛えられないことが多いでしょう。スキルアップできるのは、職場の仕事に関連したスキルに限られてしまいます。

一方、フリーランスエンジニアになれば仕事を選べることから、スキルアップを意識して案件を決めることが可能です。伸ばしたい能力を使う仕事を受注できれば、効率的にスキルを磨けるでしょう。

キャリアプランをきちんと描き、スキルを向上できる案件を適切に選んでいけば、エンジニアとして最短ルートで成長しやすくなります。

年収アップを目指せる

フリーランスエンジニアのメリットとして、年収アップを目指せる点も挙げられます。仕事が軌道に乗れば、サラリーマンエンジニアより多く稼ぐことが可能です。

サラリーマンエンジニアは安定して給料をもらえる半面、収入を上げたくて結果を出しても、すぐに年収アップにはつながらないでしょう。

一方、フリーランスエンジニア向けの仕事には高単価案件も多く、うまく組み合わせれば高収入を得ることが可能です。スキルや意欲が稼ぎに反映されやすい働き方だといえます。

ただし、年収アップを狙うには高いスキルや優れた実績が必要です。いきなり高収入を目指すのではなく、徐々にステップアップしながら高単価案件を狙うのがよいでしょう。

フリーランスエンジニアのデメリットは?

フリーランスエンジニアには、メリットだけでなくデメリットもあります。仕事を軌道に乗せるためには、デメリットやリスクを理解した上で対策を練ることが重要です。

雑務に追われがち

サラリーマンエンジニアなら自分の仕事のみに専念できます。しかし、フリーランスエンジニアになると、エンジニアの仕事以外に発生する雑務も自分でしなければなりません。

例えば、フリーランスは仕事を自分で探す必要があります。スケジュール管理やお金の管理、税金・社会保険などの事務手続きも、自分で行う作業です。

営業や事務の仕事に時間をとられると、エンジニアの仕事に支障をきたす恐れもあります。雑務が増えるのを見越した上で、適切なスケジュール管理を行うことが重要です。

福利厚生がない

フリーランスには福利厚生がありません。病気やけがにより働けなくなった場合も、働いていない時期の保障がないため、無収入の状態になってしまいます。

各種手当やサービスなど、サラリーマン時代には受けられていた制度も、フリーランスには適用されません。健康保険に関しても、労使折半といった制度はなく全額自腹です。

そもそも福利厚生とは、会社が従業員やその家族の生活・健康の向上を目的として用意する取り組みを指します。福利厚生がないフリーランスは、健康維持や生活向上に向けた取り組みを自分で行わなければなりません。

収入が不安定

フリーランスエンジニアのデメリットとして、収入が安定しにくい点が挙げられます。毎月安定した給料をもらえるサラリーマンと違い、フリーランスには安定収入が保証されていません。

頑張れば高収入を狙える場合もある一方で、仕事がなければ収入がまったくない月も発生する恐れがあります。高単価案件を目指すと同時に、継続的な案件獲得も意識しなければなりません。

自分のスキルや実績を簡単に安売りする必要はありませんが、どうしても仕事が見つからない場合は、単価を妥協してとにかく案件を獲得しなければならないケースもあるでしょう。

フリーランスエンジニアが仕事を探す方法

フリーランスエンジニアは、どのように仕事を見つければよいのでしょうか。代表的な案件獲得方法を三つ紹介します。

クラウドソーシングで案件を探す

クラウドソーシングとは、企業が掲載している多数の案件からワーカーが仕事を選べるサービスです。案件に応募して企業が採用を決めれば仕事を始められます。

初心者向けの仕事から専門性の高い仕事まで、幅広い種類の案件から選べるのが、クラウドソーシングの大きな魅力です。フリーランスエンジニア向けの仕事も数多く掲載されています。

クラウドソーシングのデメリットとしては、単価がやや低めであることが挙げられます。報酬から仲介手数料を取られる点にも注意が必要です。

自分で営業する

フリーランスエンジニアの案件獲得には、自分で営業する方法もあります。エンジニアを求めている企業を探し、主にメールでアプローチをかけるやり方です。

SNSを活用したり人脈を頼ったりすれば、仕事を依頼したい企業を見つけやすくなるでしょう。『エンジニア 業務委託』などのキーワードで検索して探すのも一つの方法です。

営業で獲得した案件には手数料がかからないため、報酬をそのまま収入にできます。営業を成功させるためには、スキルや実績を上手にアピールすることが重要です。

エージェントを利用する

仕事探しに時間や手間をかけたくない人には、エージェントの利用がおすすめです。エージェントサービスに登録すれば、スキルや実績に合った案件を探してきてくれます。

高単価案件を継続的に提案してもらいやすいのが、エージェントの大きな特徴です。エンジニアに特化したエージェントを利用することで、より希望に合った仕事を見つけやすくなるでしょう。

フリーランスエンジニア向けのエージェントには、常駐型案件に強いサービスとリモート案件に強いサービスがあります。希望する働き方に合わせてエージェントを選びましょう。

フリーランスエンジニアになる手続き

フリーランスエンジニアになるために必要な手続きを覚えておきましょう。いずれもフリーランスとして活動するための大事な手続きです。

保険と年金の手続き

会社を辞めて独立する際は、健康保険と年金に関する手続きを行う必要があります。手続きには期限が定められているため、退職後は早めに手続きを行いましょう。

健康保険に関しては、会社で加入していた健康保険から国民健康保険に切り替えるのが基本です。会社の健康保険に2年まで加入し続けられる任意継続制度も利用できます。

会社を辞めると厚生年金から外れるため、国民年金への加入手続きが必要です。国民年金のみになると年金受給額が大幅に減るため、老後の備えについてもこのタイミングで考えておくとよいでしょう。

開業届の提出

個人が事業を開始する場合は、開業届を提出することが法律で義務付けられています。提出しなくても罰則はありませんが、青色申告を行う場合には開業届の提出が必須となるため、早めに提出しましょう。

確定申告を青色申告で行えば、税制上の優遇措置を受けられます。所得税や住民税を抑えられるため、フリーランスになったら青色申告を意識することが大切です。

青色申告を行うためには、開業届以外に青色申告承認申請書も提出しなければなりません。提出期限に遅れると青色申告ができなくなるため、独立後は早めに提出しましょう。

未経験からフリーランスエンジニアになるには

エンジニアの経験がなくても、フリーランスエンジニアになることは可能です。未経験からフリーランスエンジニアになる方法を解説します。

STEP1.Webエンジニアを目指す

エンジニアにはさまざまな職種があります。未経験者がフリーランスエンジニアになりたいなら、Webエンジニアを目指すのがおすすめです。

Webエンジニアは未経験でもスキルを身に付けやすい上、人材が不足しているため豊富な案件から仕事を探せます。独学でもある程度のスキルを習得することが可能です。

最短でフリーランスエンジニアを目指す場合は、コーディングをマスターするのがよいでしょう。コーディングにはHTMLやCSSなどのスキルが求められます。

STEP2.エンジニアに転職して経験を積む

Webエンジニアのスキルをそれなりに習得できたら、さらなる経験を積めるエンジニア職への転職を検討しましょう。実務経験を積んでおけば、フリーランスになった後も案件を獲得しやすくなります。

理想の実務経験期間は最低1年です。Webエンジニアのスキルを習得している場合は、スキルを生かせる企業に転職する必要があります。

転職先が簡単に見つけられないなら、転職保証があるスクールを利用するのも一つの方法です。カリキュラム終了後に転職のサポートを受けられます。

STEP3.副業でエンジニア案件に取り組む

転職に成功すればフリーランスエンジニアへの道は開けてきますが、転職後も副業に取り組んでスキルアップを図るのがおすすめです。

副業をすることで本業だけでは得られない実績を作れます。副業を継続しながら会社を辞めれば、独立後に収入がない時期を作らずに済むでしょう。

副業を探す場合は、エンジニアの副業探しに特化したサービス『Offers』を利用しましょう。スキルや実績を登録しておくだけで、仕事を依頼したい企業からオファーをもらえます。

<ユーザー様向け>Offers「オファーズ」 - エンジニア・デザイナーのための副業・複業・転職サービス

まとめ

フリーランスエンジニアになりたいなら、独立前にエンジニアとしての実績を積んでおきましょう。案件を1人で十分にこなせる程度のスキルを身に付けておくことも重要です。

フリーランスエンジニアになるメリットとしては、仕事を自由に選べることが挙げられます。働く時間・場所の制約を受けない点や年収アップを望める点も魅力です。

フリーランスエンジニアが仕事を探す方法には、クラウドソーシング・エージェントの利用や自分で営業する方法などがあります。ポイントをしっかりと押さえた上で、スムーズに独立できるよう準備しておきましょう。

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