ランディングページの目的
ランディングページは縦に長い1ページの広告記事として作られることが多く、LPと呼ばれることもあります。ランディングページを作る目的とは何でしょうか。
Webサイトとはどう違うのか
ランディングページは、Webサイトに表示された広告や、検索結果の上に『広告』として表示されるリスティング広告からジャンプしたユーザーに対して最初に表示されるページとして使われることが多いです。そのコンテンツに興味があるユーザーを絞れるという特徴があります。
一方Webサイトは、検索などから不特定多数のユーザーが閲覧するためのものなので、広く多くの人に興味を持ってもらえるページの構成である必要があります。
ターゲットを絞ったランディングページを作ることで、より深く掘り下げた情報を提供し、最終的には購入や入会などのボタンを押してもらうことが目的です。
制作の意義
一度検索したキーワードが、他のWebサイトを見ている時に広告として表示されることがあります。これはWeb広告の検索連動型広告です。
このような広告と併用することで、ランディングページが威力を発揮します。検索キーワードに応じた構成にすることで、より高い効果を得られる可能性があるのです。
また、ランディングページは長い1ページにすることで、下にスクロールして読み進めます。つまり、読む順番を暗に指定できるのです。ユーザーに行動させるために、読む順番は非常に重要なので、ランディングページのような形式が有効になります。
そして広告に特化しているため、SEOに気を取られずにデザインすることができるのもランディングページを制作する利点です。
ランディングページ制作の方法
では、ランディングページはどのように制作するのでしょうか。まずは基本の構造をおさえましょう。
構成の理解
ランディングページは読ませる順番が大切と言いましたが、コンテンツの構成は大きく分けて7つに分けられます。
- キャッチコピー
- 共感させる
- 商品提示
- ベネフィット(ユーザーにとってどんなメリットがあるか)
- 購入者の声
- 競合品との比較
- 行動喚起(購入ボタンを押す、入会申込みをするなど)
このうち、『行動喚起』については、コンテンツの間に3〜4回挟みます。繰り返し訴えかけることで、ユーザーの商品理解と購買意欲を深め、最終的に行動を起こしてもらうことが目的です。
制作の流れ
ランディングページの制作工程は、以下のようなフローが一般的です。
- 商品理解、ターゲット設定、戦略設計
- コピーライティング、画像など素材の選定、データ収集などの情報開発
- 戦略設計、情報開発を表現するデザイン
- コーディング実装
- テストと改善
いずれにしても、ランディングページを作る目的をはっきりさせた上で、関係者全員がターゲットやゴールを共有し、目的を果たせるものを作る姿勢が大切です。
デザインのポイント
ランディングページは直帰率が高いという特徴も併せもっています。つまり、ファーストビュー(ページの一番上部分)が勝負の分け目となるのです。ここでユーザーに興味を持ってもらえなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。
ファーストビューで、ユーザーに必要な情報があることを伝えましょう。キャッチコピーではニーズの核となる内容を分かりやすく、大きく表示します。メインビジュアルはキャッチコピーとマッチしたもので、ユーザーの目を引くものを選びましょう。
そして、『○○ランキング1位』『98%が大満足』『○○で金賞獲得』といった、権威付けをファーストビューの範囲に掲載しましょう。その際、具体的な数字、テレビ番組名や有名人の名前などを使うと分かりやすくキャッチーなものになります。
ツールを活用して制作しよう
ランディングページの制作は、デザインやコーディングの知識やスキルが必要なため、プロに依頼することが多いのですが、ツールを活用して自分で制作することもできます。
ランディングページ制作のツール
ランディングページを制作できるツールを紹介していきます。まずは、ブログやWebサイトを作成するのに広く使われている『WordPress』です。ランディングページの生成に対応したテーマ(テンプレート)を利用するだけで簡単に作成できます。
『ペライチ』は初心者向けのツールとしても人気です。日本製で操作が分かりやすく、専門知識がなくても簡単にランディングページを作ることができます。無料で利用できる範囲もあるので、まずは気軽に利用してみましょう。
画像制作のツール
ランディングページで重要な画像の制作にも、便利なツールがあります。IllustratorやPhotoshopなどプロ仕様の有料ツールは敷居が高いという場合の参考にしてみてください。
『GIMP』は機能が多彩な画像編集ソフトで、アニメーション合成まで可能な無料ソフトです。プラグインを入れることで、Photoshopのように使うこともできます。Windows、macOS、Linuxなどに対応している高機能なツールです。
オープンソースで開発されたベクターグラフィックソフトである『inkscape』もおすすめです。Illustratorに似た使い方ができ、画像の加工やテキスト挿入など、機能が豊富なツールです。
まとめ
ランディングページの制作意義は、Webページよりもっと明確にユーザーにアクションを起こさせるという目的があります。見た目の良いランディングページを作るだけではなく、どこに着地させるのかまでを考えた制作を心がけましょう。
ランディングページ制作を受注するには、相場の理解と工程のうちどこを制作するのか、期間や規模によっても変わってきます。自分のスキルや人的な規模も考慮に入れて、受注の方法を考えていきましょう。