ショートカットキーが使えないときは
ショートカットキーは、その名の通りある操作を短時間で行うためのものです。特定のキーの組み合わせを押して、マウスで操作する代わりにすばやく操作を行うことができます。
ショートカットキーを使用することのメリットで1番に挙げられるのは、『作業時間の短縮』です。よく使う機能がすぐに操作可能なので、効率的に作業ができます。もともと設定されているショートカットキーは多数ありますが、ユーザー自身が任意で設定も可能です。
しかしながら、パソコンを長期に渡って使用しているとキーボードのトラブルに見舞われることがあります。便利なショートカットキーが使えなくなることは大問題です。では、ショートカットキーが使えなくなったときはどのようにすればよいのでしょうか。
キーボードが壊れていないか確認する
意外なことに、キーボード自体が壊れているというトラブルは少なくありません。特に、一日中パソコンの前で作業している場合、一日でキーボードにかかる負担は相当なものです。
右利きの場合、『左Ctrlキー』と『Shiftキー』の使用頻度は相当な数に上ります。性能がよいキーボードでも、いつ利かなくなってもおかしくないくらい酷使していることには間違いありません。
また、盲点なのが掃除の際にキーボードをおかしくしてしまうことです。きれいにするために強く雑巾で拭いたり、誤って水をこぼしたりしてしまうと、キーボードの故障の原因になってしまいますので注意が必要です。
キーボードの設定を確認する
『固定モード』とは、あるキーが押しっぱなしの状態になっていることです。この状態になっていることに気づかないと、いくらショートカットキーを押しても反応してくれません。どのキーが固定されているのかを調べて解除すれば、解消される現象です。
Windowsでショートカットキーが使えない
では、Windowsでショートカットキーが利かなくなったときにどのように対処すればよいのか、3種類の方法を紹介します。
キーボードのドライバを削除する
キーボードの調子が悪いときは、キーボードのドライバーを再インストールしましょう。また、本体と違うメーカーのキーボードドライバーを使用している場合は、謹製ドライバーをインストールしましょう。
エクスプローラーを再起動する
タスクマネージャーから『explorer.exe』を再起動することで解消されるケースもあります。
『Windowsバー』を右クリックしてタスクマネージャーを選択するか、もしくは『Ctrlキー』+『Altキー』+『Deleteキー』のショートカットを使ってタスクマネージャーを起動します。
そして『Windowsプロセスグループ』の『エクスプローラー』を右クリックして再起動します。
SystemSettings.exeを終了する
バックグラウンドで『SystemSettings.exe』というプロセスが起動しているときに、ショートカットキーが利かなくなるという現象が報告されています。
この『SystemSettings.exe』が起動しているかどうかの確認をするためには、上記と同じタスクマネージャーを起動する必要があります。
そして『SystemSettings.exe』が『中断』となっている場合は、『タスクの終了』をクリックして強制終了すると、ショートカットキーの機能が回復します。
Macでショートカットキーが使えない
ではMacでショートカットキーが使えなくなった場合はどうでしょうか。
ほかのショートカットキーとの競合を確認
Macでは『システム環境設定』→『キーボード』→『ショートカット』で現在のショートカットの状態をチェックできます。
このときに△に!マークがついている場合は、競合していることになります。この場合、もとのデフォルト設定に戻すか、一つずつショートカットの設定を変えていきましょう。
PRAMをリセットしてみる
PRAMをリセットするのもひとつの方法です。ハードウェア関係のメモリをリセットすることで、ショートカットキーの不良が治るケースもあります。
方法としては、Mac を一度終了し、電源を入れてすぐに『option』『command』『P』『R』を同時に押します。そのまま20秒ほど待って起動させます。
アプリでショートカットキーを変更する
最近はアプリでもショートカットキーを改善できます。そのひとつが「Karabinar」というアプリです。このアプリを使うことで、「Commandキー」の挙動を変更できます。
Karabiner - Software for macOS
まとめ
このように、ショートカットキーはパソコンで作業するうえで非常に便利なものです。使用頻度の高いショートカットキーは作業時間の大幅な短縮につながりますし、目や体の負担を減らすこともできます。
また、ショートカットキーのほとんどは複数のソフトで共通のものなので、『切り取り』『コピー』『貼り付け』『上書き保存』などよく使う機能から覚えておくと便利です。
便利であるがゆえに、いきなり使えなくなると不便になってしまうのもショートカットキーの特徴です。ショートカットキーが使えなくなったときは、紹介した解決策を試してみましょう。