システム監査技術者試験の難易度は?他試験との比較と勉強法も紹介

情報処理技術者試験の中には難易度の高いものがいくつかあります。システム監査技術者試験も難関試験の一つです。合格するには勉強方法を確立させる必要があります。ここでは、システム監査技術者試験の勉強方法や他試験との比較をしていきます。

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システム監査技術者試験の難易度

はじめに、システム監査技術者試験の難易度を解説します。

トップクラスの難関資格

システム監査技術者試験は、情報処理技術者試験の中でも非常に難易度が高いです。

情報処理技術者試験はスキルレベルで難易度を表しています。レベル1〜4まで設定されていて、システム監査技術者試験は最上位であるスキルレベル4に該当します。

スキルレベル4に該当する試験区分はいくつかありますが、それらと並んで難易度が高いといえるでしょう。試験では情報関連の専門知識の他に、法務や経済に関しても出題されます。

幅広い知識が必要になるため、試験に向けてしっかりとした学習プランや戦略が必要です。

試験概要

システム監査技術者試験は4つの試験内容で実施されます。午前と午後に分けられ、多肢選択式(マーク式)、記述式、論述式で出題されます。試験概要は表をご覧ください。

午前の試験は多肢選択式で実施されます。出題される全ての問題に解答が必要です。

午前I 午前II
試験時間 50分 40分
出題形式 多肢選択式 多肢選択式
出題数 30問(全て回答) 25問(全て回答)

午後の試験は記述式と論述式です。全ての設問に答える必要はなく、選択して解答します。

午後I 午後II
試験時間 90分 120分
出題形式 記述式 論述式
出題数 4問(回答数2問) 3問(回答数1問)

午前、午後ともに出題形式など特徴が異なります。試験概要を把握して対策を取りましょう。

合格基準と合格率

システム監査技術者試験に合格するには、正答率が60%以上必要です。合計点ではなく、すべての試験で6割以上の正答率が必要です。

採点は午前Iから順番に行われますが、基準に満たない教科があると次の試験の採点には進みません。

そのような厳しい合格基準と試験自体の難易度が高いため、合格率は平成30年の実績で14.4%と低くなっています。

ちなみに、情報処理技術者試験の入門的な試験であるITパスポート試験の合格率は50%ほどです。システム監査技術者試験の難易度の高さは他の試験と比べても高いことがわかります。

他試験との難易度比較

ここからは、システム監査技術者試験と他試験と難易度比較をしてみましょう。比較するのはITストラテジストとCISAです。

ITストラテジスト

『ITストラテジスト』試験は、情報処理技術者試験の中でも最難関といわれる試験です。合格率は平成30年の実績で14.3%で、システム監査技術者試験と同等の割合になっています。

しかし、論文試験においてITストラテジストは難易度が高いです。システム監査技術者試験の論文では、自分の経験から答える問いが多くなっています。

一方のITストラテジスト試験では知識や経験を使って独自のストーリー記述が求められます。午後II試験の難易度に重点を置いて比較すると、ITストラテジストの方が難易度が高いと言えるでしょう。

CISA

『CISA』はISACA協会が認定する国際資格です。日本語で表記すると『公認情報システム監査人』となります。合格率の公表は行われていません。

CISAの受験には実務経験(5年間)が必要です。学歴等での差し替えが可能ですが、受験資格の要件はシステム監査技術者よりも高くなっています。

難易度は受験者によって試験内容との相性があり、一概に比較できません。ただし、受験には相応の学習が必要でしょう。

おすすめ勉強法

システム監査技術者試験は難易度が高いため、勉強方法もポイントです。ここからは、おすすめの勉強方法を2つ紹介します。

参考書、過去問で基本をクリア

午前の試験は参考書や過去問を繰り返し学習することが重要です。過去問と全く同じ内容で出題されることも多いため、問題文や解答、解説を暗記するくらい勉強しましょう。

試験当日は60%以上の正解率で合格ですので、過去問でその正答率に達するように何度も練習します。過去問の正答率で60%以上が3回取れるようになるまで反復すると効果的です。

もし、正答数が6割に満たなければ、参考書を3回程度読んでから過去問に再チャレンジしましょう。合格基準を目安に参考書と過去問の繰り返し学習が有効です。

論文対策を慎重に

論文(午後II)対策は慎重に行いましょう。基本的な勉強方法は午前の試験と同じです。しかし、論文の組み立て方や文章の書き方を学習する必要があります。

まずは、数年分の過去問を読み込みましょう。設問と解答例をしっかりと読み、全体像を捉えてください。その後、参考書で論文の書き方を勉強し、執筆してみましょう。

昨今、スマホやPCの普及に伴い手書きの習慣も少なくなっています。日頃からメモを取るなど、手書きに慣れるのも重要です。

まとめ

システム監査技術者試験は難易度の高い試験です。情報処理技術者試験の様々な試験と比較してもレベルが高くなります。受験するには試験内容を把握して、戦略的な学習が必要です。

他の試験と比べることでその難易度をより明確に把握し、自分に合った学習方法で合格を目指しましょう。

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