MOSの難易度とは
MOSの合格率は、正確には公表されていませんが難易度はそれほど高くありません。MOSの受験者は、就職や転職の選考を有利にすることを目的とするために取得する学生も多くなっています。
オフィスソフトの使用経験があれば合格は容易で、未経験でもしっかり勉強することで合格できる試験です。
スペシャリストレベル
スペシャリストレベルの合格率は約80%で、合格率は高いと言えるでしょう。試験の内容も基本的な機能・操作を問うものが多く、10~20代の人がマイクロソフトオフィスの入門資格として受験することが多いようです。
ワードでは文字のサイズやフォントの変更、表作成、文書の印刷といったスキルが問われます。エクセルは簡単な関数とセルの設定、グラフの作成スキルが問われるなど、いずれも基本的な内容が出題範囲です。
エキスパートレベル
エキスパートレベルはスペシャリストレベルに比べると難易度は高めですが、マイクロソフトオフィスの通常の機能・操作を問う試験内容です。特に実務経験がある人にとってはそこまで難しくない試験内容であると言えるでしょう。
試験内容としては、ワードは目次の挿入や索引の作成、データの取り込みといったより高度な機能の理解・操作が問われます。エクセルではマクロや、条件付き書式・入力規制が問われるなど、より高いレベルの内容が出題範囲となります。
出典:MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト
MOS試験の種類
MOS試験の種類は、5種類のソフト、3種類のバージョンにそれぞれ分けられています。また規定されている4つの試験に合格すると、『MOSマスター』というオフィスソフトの総合的なスキルを証明する称号を得られます。
5つの種類
5つの種類とは、マイクロソフトオフィスの『ワード』『エクセル』『パワーポイント』『アクセス』『アウトルック』です。エクセルとワードは、それぞれスペシャリストレベルとエキスパートレベルの試験があります。
パワーポイント、アクセス、アウトルックはレベルが分かれていませんので、エクセルやワードにあるエキスパートレベルほど難しくはなく、合格率も高いと言われています。MOSマスターの選択科目として受験する人もいます。
3つのバージョン
試験で使用するソフトのバージョンが分けられており、『2010』『2013』『2016』から選択できます。使用しているオフィスと同じバージョンの試験か、なるべく新しいバージョンの試験を受けておくのがおすすめです。
MOSの勉強方法
MOSの勉強方法は、テキスト、問題集を利用した独学をはじめ、パソコン教室等の講座に通ったり、通信教育を利用したりなど、さまざまです。独学であっても、取り組み方を間違えなければ合格することは十分に可能です。
短期集中型の勉強がおすすめ
モチベーションと集中力によりますが、知識を確実に身につけるには、短期集中型の勉強がおすすめです。通常は合格ラインの知識を習得するために2~3カ月かかると言われているため、しっかりと学習計画を立てましょう。
短期集中型での勉強の仕方としては、始めに勉強する内容と目標を細かく分類することが大切です。分類した目標ごとに、無理なく集中できる範囲の勉強時間を設定しましょう。
テキスト、問題集の繰り返し
テキストや問題集は複数購入するよりも一冊に集中するのが効果的です。効果の目安として、問題集の模擬試験で8割から9割正解できるよう、何度も繰り返し勉強していきます。
何度も勉強するテキスト、問題集選びは大切です。選び方の基準は、テキストの文章が読みやすいか、内容が受けるオフィスのバージョンやレベルに合っているかなど、買ってから失敗することのないよう注意して選びましょう。
難しく感じるなら講座を利用
テキストや問題集で、分からない点にあたって行き詰まった場合は、パソコン教室や通信教育の利用も効果的です。基本はテキストと問題集で勉強しつつ、必要な時だけサポートを受けたい場合は、通信教育と併用するという方法もあります。
また、講座を利用することで勉強法についても指導してもらうことができますし、勉強をしている人同士で難しく感じている点や悩みを相談することもできます。時間やお金の面も考慮する必要はありますが、講座の利用もおすすめです。
まとめ
MOS試験は、マイクロソフトオフィスの5種類のソフトの機能・操作を問う基本的な内容が中心となっていることから、難易度は高くありません。これから実務で使う人の入門資格としても、実務経験がある人のスキルの証明にも使える資格です。
難易度は高くないものの、参考書などを活用して足りない知識を身につけ、試験対策を十分に行うことが大切です。こうして取りこぼしのないよう着実に計画を立てて、合格に向けて勉強していきましょう。