フリーランスをやめるのも選択の1つ
フリーランスは、向き不向きの大きい働き方です。向いていないと判断した場合は、潔く辞めることも選択肢に入れましょう。
まずは、自分にとって大切な要素を重視した判断が大切です。他の働き方のほうがメリットを得られる場合、フリーランスに固執する必要はありません。
メリットもデメリットもある
フリーランスは、勤務時間や場所に縛られず、都合に合わせて業務量を調整できる働き方です。自由な働き方を求める人には、メリットも大きいでしょう。
しかし、同時にデメリットもあります。自由度が高い反面、安定感はありません。
仕事を継続できるかは、本人の腕にかかっています。会社との雇用契約を結ばないフリーランスには、保障もありません。
有給や勤務時間の上限設定など、会社員が利用できる制度も対象外です。安定感や、公的制度の恩恵を受けたい人には向かないと言えます。
フリーランスが向いていない人もいる
スケジュール調整やコミュニケーション、雑務が苦手な人など、フリーランスに向かない特徴もあります。自分で動き、判断できなければフリーランスは務まりません。
自分の能力でこなせる仕事量を見極め、スケジュールどおりに動く力も求められます。自由に働きたくてフリーランスになっても、向いていないと感じたときは適性の見直しをしましょう。
フリーランスだけの経験では、自分に合った働き方は判断できません。これまで会社に属した経験がない人は、会社員として働く選択肢も候補に入れてみましょう。
フリーランスから会社員に転職可能?
フリーランスから会社員に転職を考えている場合、マイナス要素になる可能性もあります。まずは、希望の会社がどのような求人を出しているか調査が必要です。
もちろん、必ずマイナスになるとは限りません。お互いの利益が一致すれば、転職も可能です。
可能だが、マイナスに取られることもある
会社員への転身は、基本的に可能です。ただし、面接などでなぜ今まで会社員ではなく、フリーランスとして働いていたのか尋ねられることもあるでしょう。
協調性がなく、会社勤務に向いていないと捉えられると、他の人に比べて不利です。フリーで働ける手段があるなら、すぐに会社を辞めてしまうのではないかと心配される可能性もあります。
しかし、チームで仕事をした経験や、クライアントとのコミュニケーション能力、営業力を評価されればプラスに働くでしょう。会社の雰囲気やこれまでの経験によって、マイナスに取られるとは限りません。
ネガティブに捉えられるポイント
フリーランスが会社員への転職を考えたときに、ネガティブに捉えられるポイントがいくつかあります。まずは、協調性の有無や会社の指示に従えるかが心配される要素です。
フリーランスとして働いてきた人は、自分の力だけで仕事をしています。しかし、会社ではチームワークやコミュニケーションが大切です。
上司からの細かい指示にも対応しなければなりません。クライアントとの直接的なコミュニケーションに慣れていると、わずらわしく感じられるでしょう。
社内でも円滑にコミュニケーションが取れるなら問題はありませんが、面接のアピールだけでわかってもらうのは至難の業です。ネガティブに捉えられる部分を、如何にプラスにアピールできるかが大切と言えます。
転職を成功させるコツ
転職を考えたときに、まず知っておきたいのが履歴書や必要書類の書き方です。ずっとフリーランスで働いていると、書く機会がほぼありません。
なぜ転職しようと考えたのか理由を尋ねられることもあります。なるべく、ネガティブに捉えられない理由を考えておきましょう。
履歴書や職務経歴書の書き方を工夫する
会社員の場合、どこの会社に努めていたのか、時系列で羅列しておけば面接官にも職歴が伝わります。しかし、フリーランスの場合は、会社名や役職名がなく仕事内容が判断できません。
具体的に、どのようなプロジェクトに携わってきたのか、踏み込んで記載しましょう。簡潔にまとめればスキルや経験をアピールできます。
企業側へのアピールとして、会社員への転身後に役立ちそうな職歴をピックアップしてみましょう。
転職理由はポジティブに
転職の理由がネガティブだと、会社員に転身しても続かないのではと勘ぐられてしまいます。フリーランスが嫌になってやめたとしても、会社で働くことへの熱意をアピールするなど、転職理由はポジティブにまとめましょう。
前向きな気持ちで転職活動をすれば、相手にも好印象です。会社員になってやってみたいことや、転職を希望する企業ならではの魅力を理由としてあげるのもおすすめです。
転職する際に使える手段
フリーランスが転職する場合、主な手段は2つです。一般の応募者と同じようにエージェントや求人サイトの利用がオーソドックスでしょう。
状況によっては、これまでの取引先との関係で転職先が見つかる可能性もあります。
転職サイト活用やエージェント登録
多くの人が利用する、転職サイトやエージェントを利用すれば自分に合う会社が見つかります。スタッフに相談しながら活動を進められるタイプなら、面接や書類の書き方、会社との交渉など、サポートも万全で安心できます。
幅広い職種や会社から転職先を探せることも魅力です。就職先を自分の力だけで見つけられない場合は、活用してみましょう。
クライアントに雇用してもらう
能力が高く、クライアントと良好な関係を築いている場合、申し入れて雇用してもらうことも選択肢の1つです。
必ず雇用してもらえるとは限りませんが、場合によってはこれまでと同じような仕事内容で会社員になれます。打診がなくても、相談をしてみることでOKが出ることもあるでしょう。
まとめ
フリーランスから正社員へ転職するには、ネガティブ要素の払拭も大切です。自由な働き方を経験している分、協調性が足りないと捉えられることもあるでしょう。そこをいかにアピールするかがポイントです。
転職の手段として、一般の求人サイトだけでなく、今までの人脈を活かす方法も考えましょう。クライアントの会社で雇ってもらえるなら、仕事内容をあまり変えずに働けるのではないでしょうか。