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新たな課題は「開発組織のあり方」。急成長スタートアップが「CleanAgile」訳者・角谷氏を迎えた狙いとは?

平野 俊輔 氏
横浜生まれ横浜育ち。学生時代に株式会社trippieceでコミュニティ運営に携わり、その後株式会社ディー・エヌ・エーに新卒入社。モバゲー決済の開発責任者を経験した後にマンガボックスのフロントエンド開発や採用業務に従事。プライベートでは新興スポーツのパデルの普及に尽力中。2017年10月からビビッドガーデンのWebアプリケーション開発をサポート、2018年7月より正式メンバーとして参画。

角谷 信太郎 氏
独立系SIベンダーにてSEとして勤務後、2003年より株式会社永和システムマネジメントにて、Rubyを活用したソフトウェア開発やメンバーの育成などを行う。2007年から「一般社団法人 日本Rubyの会」理事に就任。日本最大のRubyカンファレンス「RubyKaigi」の運営にも携わり、Ruby界隈で幅広く活躍。現在は、ビビッドガーデンを含め、数社の開発組織支援に携わる。訳書監訳書は『アジャイルサムライ』『アジャイルな見積りと計画づくり』『Rubyのしくみ』『なるほどUnixプロセス』など。

野菜や魚、お花などの生産者と消費者を繋ぐオンライン直販所『食べチョク』を運営するビビッドガーデン。2020年6月にインタビューさせていただいた際の採用課題は「エンジニア人員数」だった。あれから4ヶ月経ち、その課題は解消されたのかーー前回インタビュー時からのアップデートや、Ruby界隈で幅広く活躍されている角谷氏を迎えた背景を伺った。

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新たな課題は、開発組織のあり方

前回のインタビューでは「エンジニア人員数」が課題でしたが、今回はどのような背景で角谷さんにお仕事を手伝っていただくことになったのでしょうか?

ビビッドガーデン平野俊輔氏(以下、平野氏):一言で言うと、会社の成長フェーズが変わったことです。前回は正社員エンジニアが3人のまま売上が一気に10倍になった背景があり、開発リソース確保のために多くのエンジニアに声をかけさせていただきました。おかげで現在はエンジニアが複業・業務委託の方を含めて10人を超える規模になっています。

ビビッドガーデン平野氏

ここからさらに開発のスピードを上げていくためには、開発組織自体を強くしていく必要があります。今後どれだけエンジニアが増えても円滑に開発を進めることができ、かつ開発スピードも上げられる「開発組織のあり方」を考えた上で採用を進めていくことにしました。

そして今回、角谷さんにはビビッドガーデンのさらなるプロダクトグロースに向けて、これまでの経験を活かして開発組織のアップデートをしていただく流れとなりました。開発現場にガッツリ入っていただいて、コミュニケーションの方法や、事業戦略に則った形での組織のあり方などを一緒に考えたりなど、これからさらに改善していただこうと考えています。

Offersを通じて角谷さんにはどのようにコンタクトをされたのでしょうか?

平野氏:Offersの機能でRubyのスコアが視覚化されていますよね。他にエンジニアに比べて突出したスコアの方が現れたんです。

それが角谷さんだと?

平野氏:はい、それでプロフィール詳細を見てみると、開発経験や組織を拡大させてきたマネジメント経験もある方だったので、お話をしてみたいと思って連絡しました。それが2020年7月です。

Offers媒体資料より抜粋。Rubyなどのスキルが可視化されている

角谷さんは平野さんからコンタクトがあった時、ビビッドガーデンという会社はご存知でしたか?

角谷信太郎氏(以下、角谷氏):いえ、知りませんでした。平野さんから聞いて会社のことや、『食べチョク』というサービスを知りました。

そのときはサービスや組織の状況を伺いましたが、率直に「大変そうだな」と感じました。開発期限が迫っているものも多く、どちらかというと開発リソースが直近の課題のようにも感じました。

そのような中、僕がお手伝いしても足を引っ張ってしまうというか、開発に関して力になれることは多くないと思って、「がんばってください、陰ながら応援しています」とだけ伝えました(笑)

角谷氏

最初はご縁がなかったんですね!

平野氏:そうなんです。当時はまだまだ開発リソースにも課題があり、組織拡大のためにすべき上段の話がまだきちんとできるフェーズではありませんでした。

その後開発メンバー不足という課題よりも、組織拡大と開発スピードの向上を同期させるということに課題感を感じ、1ヶ月後に改めてお声がけさせていただきました。

改めて角谷さんにお声がけされた理由を教えてください。

平野氏:開発組織を拡大させてきた経験を弊社では求めていましたし、その点で角谷さんに勝る方はいないなと感じて、再アプローチさせていただきました。

あと、弊社はRubyで開発しています。角谷さんはRuby界隈では著名な方ですし、「一般社団法人 日本Rubyの会」の理事もされています。まさに弊社の今のフェーズで、これ以上の人物はいませんよね。

角谷氏:エンジニアの人数をただ増やしても、増やした割に開発スピードはそれほど速くなりません。平野さんからそのような課題をお聞きし、僕も過去にそのような組織課題を経験してきました。当然、その状況に対する取り組みも経験してきましたので、「そのような状況であれば、相談にのります」と話しました。

「いまどきRuby on Rails!?」が仕事を受けた決め手

角谷さんがビビッドガーデンの仕事を受けた決め手はなんだったのでしょうか?

角谷氏:僕はもう20年近くこの業界でRubyやアジャイルを使って働いています。キャリアの残り時間も少なくなってきたので、直接的に誰かの役に立つ仕事がしたいなと思ったのがきっかけです。

もちろん、役に立たない仕事なんてこの世にはないと思っていますが、『食べチョク』はわかりやすいですよね。生産者ががんばって作ったものを正当な価格で販売し、生産者の収入が増える。そんなビジョンを平野さんが熱く訴えてくれて心を動かされました。テクノロジーの力で全国の生産者の支えることは、社会的意義もあって素晴らしいことですよね。

『食べチョク』メンバーは全国の生産者から声を集め、プロダクト開発に生かしている

あと、立ち上がって4年目のスタートアップがRuby on Railsを使ってるのもポイントでした。新しい技術がどんどん出てきているこのご時世で、「いまどきRuby on Rails!?」と思って(笑)

僕はこれまでPHPJavaAndroidiOSを使ってるチームも見てきましたが、やっぱりRubyを使ってるチームがしっくりきますね。その良さや作り方なども一番わかっているので、うまくいく確率は上がるなと思っていました。

意義のあるスタートアップ新しい組織を構築していくフェーズ、さらにRuby on Railsを使っているのであれば、力が貸せそうだなと思ったのが大きな決め手ですね。

実際に稼働し始めたのはいつぐらいからですか?

角谷氏:稼働は2020年9月からです。

平野氏:具体的には1週間で8時間ほど業務に当たってもらってますね。

角谷氏:最初は組織のこととか相談にのりますよ、といった感じだったのですが、みなさん忙しくて誰も相談してくれませんでした。

そこで10月からは積極的にミーティングに参加したり、平野さんら各ステークホルダーとも毎日ミーティングをして、プロジェクトの状況把握やフォロー、採用の相談のほか、目についた問題を順次整理しています。

『食べチョク』の意思疎通を改善

ちなみに最初にどこから整理を始めたのでしょうか?

角谷氏:ビビッドガーデンでは、人が増えてきたにも関わらず、少人数の組織のコミュニケーションや仕事の進め方をしていました。急激に人数が増えたので仕方のないことではありますが、そのままだと全員に情報が行き渡らなかったり、混乱をきたすことが予想されました。

それでまず、会社の生命線であるプロダクト、つまり『食べチョク』関係者の意思疎通を整理することがら始めました。

具体的には?

角谷氏:最初はデイリースクラムの様子を見させてもらいましたが、途中で進行役を変わってもらい、そのまま進行役を乗っ取っちゃいました(笑)今は毎日僕がやっていますが、徐々にやり方を変えてます。

開発陣はオンライン/オフラインで日々のMTGを行っている

例えばデイリーのミーティングなら一般的には15分ぐらいで終えていますが、今は30分かかるんですね。ミーティングの中での進め方や段取りといったことを「手際よくやりたい」という風に意思を示して、毎日調整しながら変えていってます。

あと困ったことがあると平野さんに意見をしたり相談をして、「これは自分がやる」「こっちは平野さんに対応してもらう」といった割り振りもしています。

業務フローやルールなども新しく作っているのでしょうか?

角谷氏:いえ、特に明確なフローやルールは作っていません。例えばフローをいちいち作って説明して、それを理解して実行してもらうのは時間がかかります。「Slackではこういうルールを決めてコミュニケーションを取っていきましょう!」と提案しても、それって本質的な解決策ではありません。先ほどお話ししたミーティングのように、とにかく僕が入って、個別に改善している感じですね。

角谷さんが稼働されてまだ1ヶ月程ですが、平野さんがご覧になっていかがですか?

平野氏:想像以上にガッツリ踏み込んで改善してもらっていて、嬉しいです。角谷さんへの依頼内容を一言で言うと「質の高いサービスを、継続的にデリバリーできる開発組織にしてほしい」でした。

現状どこが悪くてどう変えるべきかって主観では判断できるんですけど、そのやり方が正解かわからなかったんですね。複業や業務委託の方には「タスクはこれです」みたいな感じで、仕事を依頼することが多いかと思いますが、今回の課題は自分も全容を掴みきれていない面が正直ありました。

角谷さんも薄々気づいてくれたのかもしれませんが、グイグイ前線まで出てきてくれて、ご自身の判断で改善してくれているのは、本当にありがたいなと思っています。

それに先ほど角谷さんもおっしゃってくれましたが、意見をぶつけ合えるのがありがたいなと思っています。意見を言うだけでなく「自分ならこうするし、やっちゃいますよ」と言ってくれるのがありがたいですね。その分、こちらもしっかり組織を強くしていかなきゃと身が引き締まる思いです。

角谷さんはビビッドガーデンでチャレンジしたいことはありますか?

角谷氏:『食べチョク』というサービスには非常に意義を感じています。ビビッドガーデンにはサービスへの想い入れが強いメンバーが集まっているので、僕はその想いを形にして、期日までにリリースできる仕組みや組織を作っていけたらと思ってます。

僕は今まで、PMF後に人数が増えたがゆえにチーム感が薄くなったであるとか、開発とビジネス側との距離感、機能開発後のメンテナンス方針、コミュニケーション不全といった課題を整理していくことが多かったです。伸び放題の植木を剪定するようなイメージですね。

ビビッドガーデンはそうなる前なんです。だからこそ、今まで見てきた現場で培った経験を活かして、危険は事前に防ぐというか、困難ではないルートを見つけて進めていけるかどうかに興味がありますし、そこはチャレンジですね。

平野氏:嬉しいですね。会社としても『食べチョク』というプロダクトをちゃんと成長させていけるか、そして組織を強固にできるかが一番大事なので、角谷さんのような外部の力を借りて実現させていきたいと思います。

将来的には、「技術的に尖っていなくても、課題解決するプロダクトと組織を実直に作り続ける強い会社だよね」、と言われる会社にしていきたいなと思っています。

最後に、今後の複業や採用活動の方針について教えてください。

平野氏:複業の方に情報をオープンにして、グイグイ入って来れる状況を作るのは大事だと最近は特に感じています。弊社は正社員と複業の方で情報の渡し方や仕事の線引きはしないようにしてて、複業の方と正社員の二人三脚で仕事を進めているんです。

ですので、複業の方に「あなたのタスクはここまでです」とするのではなく「こういったことをやりたいのでぜひ手伝ってください」というスタンスを提供できればと思ってます。それに加えて、その時々で必要なポジションやスキルがあるので、随時お声がけができればと思います。

ありがとうございました!

インタビュー:佐藤剛史
執筆:讃岐勇哉
編集:佐藤剛史

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