手軽なPRツールとして需要が多い
インターネットの普及により、紙媒体よりもWeb媒体での広告に注力する企業が増加中です。ところが、シールを使った販促は「今なお有益」と考える企業が多く、シールの需要は低下していません。
日常のあちこちで目にするシールデザインは、どのような目的で使われているのでしょうか。
企業のブランディング目的
企業のロゴや社名が入ったシールは、企業としての価値や知名度を上げるのに役立ちます。企業が販促ツールの一つとしてシールを活用するメリットには、次のようなものがあります。
- 親しみを持たれやすい
- 不特定多数の人の目につきやすい
- 強い印象を与えやすい
企業がブランド名やロゴマークのシールを作成するのは、日常に使ってもらうことで、企業自体にも親しみを覚えるようになることを目指しているためです。
また、シールを付けた人は『歩く広告等』になります。企業名すら知らない人が興味を持ってくれる可能性もあり、幅広い宣伝効果が望めるでしょう。
加えて、視覚的に優れたシールデザインなら、文章よりも強い印象を与えられます。情報が頭に残りやすく、抜群のブランディング効果があるのです。
販促ツールやノベルティ
企業の多くは販促ツールやノベルティとして、ブランド名やロゴの入ったシールを活用しています。
シールはサイズ変更や加工が容易なうえ、比較的低コストでの作成が可能です。デザインの自由度も高いため、企業の特色やイメージをアピールするには最適なツールといえるでしょう。
装飾として利用
デザイン性に優れたシールは、手持ちのアイテムをカスタマイズする装飾として活用されます。材質によっては耐久性も高いため、ラップトップやメモ帳、ペンケースやスーツケースなど、あらゆる場所に貼ることが可能です。
シールを装飾として貼れば、ありふれたアイテムがオリジナリティを持ち、『自分だけのもの』になります。「シール集めが趣味」という人も多く、優れたシールデザインなら、多くの人が求めるでしょう。
シールデザインの相場
シールデザインの相場は幅広く、依頼内容によって高くも安くもなります。シールデザイン料の相場や、料金が決まる要素について確認しておきましょう。
1デザイン3000円~1万円が基準
シールデザインをゼロから作成する場合は、1デザイン1万円程度が基準です。ただし、デザインにかかる工程数によって金額は上下すると承知しておきましょう。
シールデザインでは、すべてをデザイナーに任せるクライアントもいれば、ラフ画を元に依頼するクライアントもいます。
両者を比較した場合、デザイナーにかかる負担が大きいのは前者です。同じようなサイズで注文を受けたとしても、デザイン費用はより高額になるでしょう。
出典:オリジナルシールの制作を任せるならどこ?【14社価格まとめ】
サイズや仕様で価格は変わる
シールのサイズやデザインの内容によっても価格は異なります。
まず、シールサイズは大きいものほど高額です。さらに、デザイン内容がロゴのみのシンプルなものなのか、凝った意匠や写真が使われるのかなどでも、料金には差が生じます。
シールデザインでは、クライアントの要望によって作業コストが大きく変わるため、基本デザイン以外のものを『オプション』として別料金に設定するケースもあります。
例えば、書家による筆文字を使う場合はプラス○○円、イラストを追加する場合は○○円、という具合です。このように細かに料金を設定しておくと、料金トラブルを防げるというメリットがあります。
シールデザインの仕事を探す方法
シールデザインの仕事の多くは、デザイン事務所や印刷所が請け負います。個人でシールデザインの仕事を探す場合は、どのような方法があるのでしょうか。
クラウドソーシングが便利
個人でもシールデザインの仕事を見つけやすいのが、クラウドソーシングです。
クラウドソーシングとは、企業が不特定多数の人に案件を公開して、応募を募る外注方法です。様々な企業が案件を募集しているため、希望条件に叶うデザイン案件も見つけやすいというメリットがあります。
ただし、クラウドソーシングの案件は、一般の相場よりも単価が低いことがほとんどです。中には好条件の案件もありますが、その分競争率も高く、実績がなければ受注は困難でしょう。
未経験者やスキル不足の人がクラウドソーシングサイトを活用する際は、『実績作り』と割り切ることをおすすめします。低単価でも数をこなして実績を作れば、やがては高単価の案件の受注も可能です。
公募やコンペに参加する
シールは自治体や企業の販促ツールとして有益なため、多くの公募やコンペ案件が見られます。シールデザインの仕事を探す際は、こうした案件に積極的に応募してみるとよいでしょう。
どこで案件を探したらいいか分からない人には、コンペや公募案件をまとめた情報サイトもあります。こうしたサイトでは条件による検索も可能なので、条件にあった仕事を探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
シールを有益なブランディング・販促ツールと考える企業は多く、シールデザインの需要は今後も高いと見込まれます。デザイン料はサイズや仕様・クライアントの依頼方法などによって差がありますが、数をこなすことでまとまった収入を得ることも可能です。
未経験者でもクラウドソーシングやコンペなどを利用すれば、シールデザインに携わるチャンスはあります。まずは低単価でも数をこなすことに注力し、実績作りに励みましょう。