グラフィックデザイナーの年収が低い原因は?行動力で年収アップ

グラフィックデザイナーとして実力や経験がつくと、自分の年収は適切な額なのか気になるのではないでしょうか。グラフィックデザイナーの年収を解説しますので、なぜ年収がその額なのかの原因を分析し、会社と年収アップを交渉する際の参考にしてください。

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グラフィックデザイナーの給与、年収

グラフィックデザイナーの給与や年収について、どの程度もらっていれば妥当なのか気になる人は多いのではないでしょうか。まずは給与や年収の相場や、グラフィックデザイナーの多くが年収についてどのように感じているのかを解説します。

会社の規模等により大きな差がある

グラフィックデザイナーは、クライアントからの要望に沿った企画などをもとにして、デザインを制作する職業です。そのため、会社の規模と仕事の規模が相関するのも特徴です。

例えばCMなどの大規模な広告デザインがあったとして、依頼を受けるには会社もそれなりの経験や実績が重視されることが少なくありません。規模が大きい会社は信頼や実績、豊富な人材といった面で安心感があり大口の仕事が受注できるのです。

会社の規模が小さい場合は、大口案件になると自社だけで仕事を完結できないケースもあり、当然、受注できる仕事の規模も小さくなります。また、グラフィックデザイナーを重視していない場合もあり、そのような意味でも規模に差があることで待遇にも差が出るケースがあり得ます。

年収が見合っていないと感じやすい

長期間グラフィックデザイナーとして勤め実績を積み上げても、なかなか大幅な給与のアップに結び付かないケースもあります。

一定年数を経ると勤め先からグラフィックデザイナーとしての活躍ではなく、職種をより上位のアートディレクターになるように勧められる、という悩みも存在しているのです。

自分と雇用主とで評価の方向性が食い違った場合、結果的に経験が年収や給与に見合っていないと感じてしまいます。そのため、経験を積んだグラフィックデザイナーが転職や独立することも珍しくありません。

インハウスデザイナーの年収は高め?

インハウスデザイナーとは会社の持つサービスやプロダクトに対してデザインを行うことから、「社内デザイナー」ともいわれています。

制作会社で働くデザイナーと、企業のインハウスデザイナーを比較すると、より好条件で働いているのはインハウスデザイナーでしょう。会社内のデザイナーとして個別のチームがあることは、立場が重視されているという一面があるためです。

ただし、年収の高さはインハウスデザイナーのキャリアだけではなく、会社の規模も大きく関わります。そのためインハウスデザイナーが高年収であるとは言い切れない部分もあります。

グラフィックデザイナーとして年収が上がらない理由

グラフィックデザイナーの年収が上がらない理由としては3点の原因が挙げられます。今後も同じ職種で、より年収を上げていきたいと考えている場合は、注意しなければなりません。その理由について解説していきます。

紙媒体や広告の仕事が減少傾向

電通が2020年にまとめた広告費に関する調査によると、近年、日本の広告費はインターネットの拡大や新型コロナウイルスの影響もあり、新聞や雑誌といった紙媒体から離れ、ネット広告にシフトしています。

当然、紙ベースの仕事は年々減少しており、元々、書籍やポスターなど雑誌や新聞を始め、紙ベースの業務に依っていたグラフィックデザイナーにも影響が及んでいます。

また、広告も上記で述べたように、インターネットに広告費が割かれることもあり、電子媒体ではない仕事を中心にしてきたデザイナーはキャリアプランの変更を迫られるケースも増えてきています。

出典:『2020年 日本の広告費』|電通

会社の制度や業績によるもの

会社に長く勤めていても、年収が上がらない場合、一度会社の制度や業績を確認してみましょう。転職や職種の変更を考える前に、まずは原因を確認するためです。

会社の業績を知っておくことも大切です。会社がどの事業で売り上げを伸ばし、どのセクションが不採算部門なのかを把握しておくと、会社が今、自分の年収アップをしてくれる状況なのかどうか判断しやすくなります。また、同規模の他社と比較して、自分の置かれているポジションや報酬が適切なのかどうかも冷静に分析することが可能になります。

デジタル媒体のデザインの仕事の需要

前述のように日本の広告費は紙媒体からインターネット広告にシフトチェンジが進んでいます。

今後もデジタル媒体のデザイン需要はより高まっていくと予測されており、デザイナーとしてのスキルを活かしつつ仕事のウィングを広げていく方法を解説します。

IT、Web業界での需要が高い傾向

広告費は紙媒体からインターネットにシフトしつつあります。

広告代理店や制作会社での仕事は紙媒体よりデジタル媒体の比率が高まっており、デジタル広告にもクリエイティブ作成やLP、Webサイト作成のためのデザインが必要なため、Webデザイナーの需要が拡大してきています。

現在の需要と供給のバランスを見て、職種の拡大や変更も考えていきましょう。

出典:「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」|電通

グラフィックデザイナーとしての経験を活かせる

Webデザイナーと比較して、グラフィックデザイナーであることは大きな利点があります。それは下記に挙げるような、紙媒体で培ってきた基本的なデザインスキルにあるといえます。

  • デッサンが可能
  • デザインを専門的に学んできている
  • 実際の印刷物を取り扱ってきた経験
  • 豊富なデザインの知識がある

Webデザイナーとして技術偏重で育ってきた場合にはこのような強みがないといえます。特に印刷物を扱ってきたグラフィックデザイナーは版下やゲラのチェックや色味合わせなど、作品制作工程でのクォリティ追求に高い見識を持ち合わせています。

よりデザインに専門性があるという強みを活かしつつ、Webデザイナーとしても活躍できることで今後も需要を満たすことができるでしょう。

ゲームのCGデザインも需要がある

近年スマートフォンアプリでのゲーム配信は数えられないほどです。ゲームのキャラクターをはじめとして、背景やその他のグラフィックを制作する需要も高まってきており、2Dのグラフィックデザイナーを必要としている企業も増えています。

ゲーム制作は3DのCG技術も必要とされてきています。スマートフォンの性能向上に加えて、より簡易に開発ができることも相まって、3Dの技術も歓迎される要因の一つです。

グラフィックデザイナーは、Webデザイナーに切り替えることや、ゲーム業界にかじを切ることで需要に適応していくことができるでしょう。

デザイナーとして市場価値を上げていくためのポイント

『デザイナーとして今後も活躍していきたい』『デザイナーとして生きていく』と決めている場合には、需要を把握することはもちろん、どのような人材が必要とされているかを理解することが大切です。その中でもポイントになる内容を解説します。

複数のスキルを持つ

デザイナーとして生きていくには、デザインができることは当たり前ですが、これだけでは差別化することは難しいでしょう。そのため、複数のスキルを持つことが需要を高めるポイントになります。

例えば、デザインだけでも、利用するツールは豊富にあります。PhotoshopをはじめとしてIllustratorやInDesignなど、多彩なツールが扱えることなどです。

また、今後はWebの需要が高まってくるため、Webデザイナーとして活動することが可能な知識を身に付けることも必要になってきます。複数のスキルを身に付けることで、普通のデザイナーと一線を画す存在になることができるでしょう。

マーケティングの知識を身に付ける

デジタルのデザイナーとしても活動するのであれば、マーケティングについての理解を深めることが効果的です。

WebサイトやWeb広告をどのように表示するのか、市場に必要とされているものをつかむことができる能力はこれからのデジタル広告の戦略において非常に重要であるといえます。

そのためマーケティングに関する知識があること、戦略的な広告の利用を提案できる存在になるために、マーケティングの知識を持っておくことはより需要を高める存在として確立されていくでしょう。

デザイナーに副業がおすすめな理由

働き方改革などによって、テレワークも増えてきたこともあり副業を行うという手段が取れるようになってきました。副業としてデザイナーを行うことも選択肢の一つとして考えることができるでしょう。

自分次第で年収を上げられる

副業の利点は、本業の福利厚生や給与がある状態で、他から報酬を得ることができることです。

本業に影響が出ないように仕事を調整できることも大きな利点であり、好きなことをやりながら、年収を上げたいという考えがある人には効果的でしょう。

また、今後Webデザイナーとして活動してみたいと考えている場合、副業からはじめることでレベルアップしながら副業と本業を行うことができます。ある程度副業で自信がついたら、本業を変えていくのも良いでしょう。

スキル磨きになる

キャリアの安定を図るためには、スキルアップが欠かせません。副業はそのためのスキル磨きの場所と考えても良いでしょう。副業だから失敗して良いというわけではありませんが、副業だからこそ飛び込むことができる領域もあります。

また、副業でさまざまなスキルを身に付けることによって、結果的に本業につながるプラスアルファのスキルを身に付けることになるでしょう。

グラフィックデザイナーとしての本業と、Webデザイナーとしての副業を行いつつ、スキルを磨くことで、会社の仕事がなくなってきてもリスク分散ができます。副業を効果的に利用して、デザイナーとしての生計を立てていきましょう。

まとめ

グラフィックデザイナーの年収が低い理由から、需要の問題について解説してきました。今後、紙媒体や通常の広告だけで生きていく場合は、デザインだけで生きていくことは難しいといえるでしょう。

また、企業の体力や方向性次第では共倒れすることも考えられます。現状でスキルを磨いておき、いつでも独立できるようにすることや副業でリスク分散をしていくことで安定的に仕事を継続できます。

今後の需要も考えて、新しいWebのスキルを取得するのもおすすめです。キャリアプランをよく考えて選択していきましょう。


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