アプリエンジニアとは
数多くあるエンジニアの中でも『アプリエンジニア』は、どのような仕事をするエンジニアなのでしょうか。まずはその仕事内容や種類、似たような仕事であるインフラエンジニアとの違いを解説していきます。
アプリエンジニアの種類
一般にアプリエンジニアといっても大きく3種類に分けられます。
- クライアントの業務課題を解決するための新たな業務内アプリの企画を提案し、開発を行う業務系アプリケーションエンジニア
- Webブラウザで多くの人が活用できるアプリケーションを開発管理するWeb系アプリケーションエンジニア
- スマートフォンで活用するために特化したアプリケーションを開発するスマホ系アプリケーションエンジニア
この3タイプのアプリエンジニアが、日々私たちの使うシステムを構築し、維持し続けてくれています。
業務系アプリケーションエンジニアはATMなどのインフラ整備をしていますし、Web系アプリケーションエンジニアはブログやSNSなどのソーシャルメディアの管理を、スマホ系アプリケーションエンジニアはソーシャルゲームの開発などを行っているのです。
インフラエンジニアとの違い
もうひとつのITエンジニアである『インフラエンジニア』とはどこが違うのでしょうか。
アプリエンジニアはアプリケーション単位で仕事をしているのが大きな特徴です。開発が済んでしまえば、プロジェクトは終了となり、次のアプリ開発に入ります。それに対してインフラエンジニアは運用やサポートも行います。
一つの現場に長く関わり続けることが好きなら、アプリエンジニアよりもインフラエンジニアのほうが向いています。逆に次々に新しいフィールドを求め、変化が欲しいならばインフラエンジニアの仕事には向いていないでしょう。
年収とキャリアについて
これからアプリエンジニアを目指すなら、将来性の有無も気になるでしょう。アプリエンジニアの年収とキャリアについて見ていきます。
アプリエンジニアの年収目安
アプリケーションエンジニアの年収には個人差がありますが、転職サイト「@type」の調査によると、20代の平均年収は約360万円~410万円、30代は約490万円~540万円、40代が約630万円~690万円となっています。
プログラマーに比べて約2~3割ほど高く、また年齢に即した伸び率も大きくなっていることがわかるでしょう。長く続ければ続けるほどに年収が上がっていくので、一度アプリエンジニアを目指したら長く続けられるというのがおすすめポイントです。
アプリエンジニアの将来性
単刀直入に言えば、ポータルサイトやオンラインショップなど、業種を問わずアプリケーションをリリースしている現在、アプリエンジニアには将来性があります。
サービス改善のためWebアプリやスマートフォンアプリは日々増殖していますので、アプリエンジニアの活躍フィールドはとても広く、他のエンジニアに比べて圧倒的に求人も多くなっているのが現状です。
そして、そのサービスは我々利用者によってさらなる向上が求められます。サービス向上のためにはアプリの開発・改善が欠かせません。アプリエンジニアの仕事は今後もさらに拡大を続け、将来展望は明るいといえるでしょう。
アプリエンジニアに求められるスキル
仕事内容・将来性について理解が深まったところで、これからアプリエンジニアになるために必要なスキルについて解説します。通常のエンジニアにも必要なスキルもあれば、アプリエンジニア独特のスキルもあります。
求められるスキルを会得することで、転職や就職活動が有利に進みますので、しっかり確認しておきましょう。
プログラミングスキル
通常のエンジニアであってもシステム開発は行いますが、特にアプリエンジニアは多岐にわたるプログラミング言語が必要なので、開発に必要な深い知識とスキルを学んでおかなくてはなりません。
業務系アプリエンジニアならJAVA・C・C#は必須ですし、WEBアプリエンジニアならRuby・PHP・JAVA・C、スマホアプリエンジニアならばJAVAのほかにiPhone用アプリならSwiftも学ぶ必要があるとされます。
ネットワークやデータベーススキル
電話帳や辞書もデータベースの一つですが、クラウド化が急速に進んでいる昨今では、大量のデータを保有し、分類や検索などできるようにしたシステムをデータベースと呼びます。
毎日移り変わるデータに随時対応していかねばならないアプリエンジニアは、ネットワークに関する幅広い知識やデータベースを管理、カスタマイズするスキルが必須です。
コミュニケーション能力
アプリエンジニアにとっても、ほかの会社員同様コミュニケーション能力は必須のスキルです。プロジェクトがうまく進行するためには、クライアントへいい企画を提案していかなくてはなりません。
ほかにもアプリケーションの開発はチームで行う場合が多く、常に人と接し続けなくてはならないのです。またアプリケーション開発のリーダーとして任される可能性もあるので、人をまとめ上げる能力が求められる場合もあります。
プロジェクトの進捗を管理しながら相手としっかりコミュニケーションを取り、求めているものや困っていることなどを理解することが、アプリエンジニアにとって必要不可欠な能力なのです。
アプリエンジニアに役立つ資格
最後に、アプリエンジニアに役立つ資格を紹介します。
Android技術者認定試験
Android技術者認定試験は、その名の通りAndroid技術者としてのスキルを図る試験です。アプリエンジニアのスキルを客観的に評価できる資格となっており、アプリケーション技術者認定試験とプラットフォーム技術者認定試験の2種類があります。
それぞれベーシックとプロフェッショナルという2段階のレベルが用意されていますので、自分の実力に合わせて受験しましょう。国家資格ではありませんが、保有していればアプリエンジニアとしての能力の証明となります。
まとめ
アプリエンジニアの仕事内容は、アプリ開発だけではありません。これからの時代、より知識とスキル、経験が求められる職種です。
今後も拡大し続けるであろうアプリエンジニアの市場なら、目標とやりがいを得ることができるでしょう。ぜひ挑戦してみてください。