資料作成代行は取り組みやすい?
副業サイトの案件募集などで最近増えている資料作成代行の仕事は、どのような内容なのでしょうか。サラリーマンに向いている理由と合わせて解説します。
資料作成代行とは
資料作成代行とは、主にビジネスで利用する資料の作成や編集を請け負い報酬を得る仕事です。クラウドソーシングサービスを中心に、資料作成代行の仕事が募集されています。
特に、パワーポイントを使った資料作成代行は需要が多い仕事です。既存データの見直しや構成の変更、画像やグラフなどの挿入といった作業を主に依頼されます。
代行ビジネスはサラリーマン向け
資料作成などの代行ビジネスは比較的短時間で終わるものが多いので、まとまった時間の確保が難しいサラリーマンでも効率よく作業できます。
サラリーマンであれば仕事でパワーポイントなどの資料作成ソフトを使う機会もあるでしょう。本業で得たスキルをそのまま代行ビジネスに活かせるというメリットがあります。
代行ビジネスの案件はクラウドソーシングで常に募集されているため、仕事探しに時間をとられることもありません。空いた時間を有効に使いたいサラリーマンなら、代行ビジネスは積極的に検討すべき副業といえます。
資料作成代行のポイント
資料作成代行の仕事はどのようなことに注意すればよいのか、おさえておくべき主なポイントを二つ紹介します。
表現力が重要
パワーポイントなどで作成する書類やスライドは、新商品の紹介や売り込み、入社説明会、会議やプレゼンなど、人に見てもらうことが多い資料です。
そのため、資料作成代行の依頼では文章をできるだけ簡略化し構成やストーリーを論理的に組むなど、作り手の表現力が求められます。資料全体における色やイラストなどの統一感を出し、デザイン性豊かに仕上げる能力も必要です。
短期集中が多い
営業用の提出資料や会議で使う企画書、役員や上司への報告書などは、作成を始めてから実際に利用するまでのスケジュールが短い場合がほとんどです。
資料作成代行で依頼されるこれらのビジネス資料は納期が早めに設定されやすいので、作業にあてられる時間をしっかりと計算し、集中して作成に臨む必要があるでしょう。
資料作成で求められる主なスキル
資料作成で必要とされるスキルを、よく使われるソフト別に解説します。
ワード
ワードでの資料作成代行は、各種マニュアル類や議事録など多くの人が目にする文書作成がメインです。ソフトの機能を使いこなせるスキル以上に、クライアントが望む内容に沿った文書へ仕上げる能力が必要とされます。
依頼内容の例としては、ボリュームのある文章を要約したり、複数のレポートから大事なポイントを抜き出してまとめたりする作業が多いでしょう。読解力や読むスピードだけでなく、分かりやすい文章を書く能力も必要です。
もちろん、見た目がよい文書を作れるに越したことはありませんが、まずはワードソフトに関するスキルのうち、文書設定や文字装飾など最低限の機能を使えるようにしておきましょう。
ソフトの利用に関するスキルをそれほど必要としないため、報酬は比較的安価です。しかし、品質重視の仕事なので、クオリティが認められると定期的に案件の依頼を受けられる可能性があります。
エクセル
エクセルはワードと並び多くのビジネスマンに利用されていますが、使い方によっては専門性の高いソフトでもあります。資料作成の代行を依頼される場合は、難易度の高い機能を利用した資料を求められることが多く、一定レベル以上のスキルを持っていると案件を獲得する上で有利でしょう。
スキルを求められる機能として、具体的にはマクロやピボットテーブルが挙げられます。どちらもビジネスの現場では重宝されるシステムですが、高レベルのスキルを必要とし、基本的に完成まで時間がかかります。そのため、マクロやピボットテーブルを利用した資料は、社内業務ではなく代行で作成依頼されることが多くなっています。
エクセルの資料作成代行は、専門性の高い案件を獲得できれば高額報酬が期待できます。さらにスキルが高いほど短時間での作業が可能になり、時間単価を上げられるでしょう。
パワーポイント
パワーポイントでの資料作成は、Office製ソフトの中で最も総合的なスキルが要求されます。会議やプレゼンで多く利用されるスライドの作成がメインとなるので、与えられた材料からクライアントの要望をしっかりと理解し、作成する資料の目的やゴールを明確にする必要があります。
また、多くの人に見てもらう可能性が高い資料なので、分かりやすく説得力のある文章を書ける能力と、見栄えがよくデザイン性の高いスライドを作れる能力の両方を求められます。代行で仕事を探す場合は、パワーポイントを利用した実務経験があると非常に有利です。
パワーポイントでの資料作成代行は、多くのクライアントが1件あたりの単価を比較的高めに設定しています。需要のわりに作業希望者が少ないので狙い目の案件といえるでしょう。
まとめ
資料作成代行は忙しいサラリーマンでも取り組みやすい副業です。本業で培った資料作成の知識や経験を活かせることも強みになります。
近年は人手不足がますます加速し、一部の社内業務をアウトソーシングする企業が増えています。資料作成代行も今まで以上の需要が見込まれるので、積極的にチャレンジする価値があるといえるでしょう。