ITパスポート対策におすすめの参考書を紹介。勉強方法も解説

ITパスポートの資格を取得するにあたって、参考書選びは重要です。試験対策として評価の高い参考書を使用することで、より合格に近づくことができるでしょう。ここでは、おすすめの参考書や、合格率を上げる勉強法を紹介します。

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ITパスポートとは

ITパスポートはITに関する基礎知識を身に付けられる資格です。

現代社会では、多くの企業で情報処理に関する基本的な知識を持つ人材が求められています。ITに関する知識に乏しいと思わぬリスクが発生することがあるため、これからの時代の一般常識として備えておいて損はありません。

ITの基礎知識を証明する国家資格

ITパスポートは国家資格として認められており、ITの基本的な知識を備えていることを証明できる資格です。

ビジネスの種類に関係なく、社会人として押さえておきたい、基本的な情報処理や経営に関する知識全般の理解力を試せます。

多くの企業や教育機関で活用されており、社会人だけでなく大学生や高校生も受験対象としており、社会に出る前から挑戦する人も多い資格です。

試験詳細

全国にある試験会場で、パソコンを利用して受験します。受験料は5700円(税込)です。

問題は経営全般・IT管理・IT技術の3つの分野から100題が出題されます。4択形式となっており、1000満点中600点以上が合格ラインです。

また、総合点だけでなく各分野別の評価点が300点以上必要となっており、どれか一つの分野だけに偏った知識では合格できない仕組みとなっています。

試験を受けるにあたってITや経営に関する基礎知識や正しい用語の使用法を学べるため、IT人材としての基礎力を高められるでしょう。

試験対策に必要な参考書の選び方

パソコンに触れる機会が多い人や、情報処理を勉強したことがある場合、試験はそれほど難しくありません。初めてIT系の勉強をする人でも、要領よく勉強すれば1回の受験で合格できるでしょう。

参考書選びのポイントをおさえることで、より学習効率を高めることができます。試験対策に役立つ参考書の選び方をチェックしましょう。

解説文が豊富

IT技術やIT管理の分野では、初めて耳にする専門用語が出てくることも珍しくありません。過去問を解いて用語を丸暗記するだけでは、効率よく勉強することが難しいでしょう。

問題と答えが掲載されているだけでなく、解説が詳しく記載されている参考書を選び、各分野の知識を着実に増やすことが重要です。

また、分野ごとに押さえておくべきポイントがわかりやすく解説されているものを選ぶと、学習に役立ちます。

計算問題の解き方がある

経営全般やテクノロジーの分野でよく登場する問題が、損益分岐点やシステムの稼働率を求める計算問題です。

計算問題は、公式がわからないとすばやく解けません。暗記しなくてはならない公式だけでなく、問題を解くために必要なデータを読み取る方法を覚える必要があります。

公式の解説や、計算問題の解き方がより具体的に示されている参考書を選びましょう。

イラスト付きなどのわかりやすさ

参考書にイラストや図解での補足があるかどうかは重要なポイントです。

文字だけがぎっしりと並んでいる参考書よりも、要所にわかりやすいイラストや図解が掲載されている参考書の方が、知識を吸収しやすいといえるでしょう。

とくに、初めて触れる分野の場合、文字だけで学ぶよりも図解が盛り込まれている方がイメージがわきやすいでしょう。

古い版を選ばないよう注意

ITは日々進歩している分野であるため、吸収した知識がすぐに古くなってしまう傾向があります。

2019年4月以降のITパスポートの試験では、新規に追加された項目からの出題割合の増加が決定しているため、新しい分野について学ぶことが重要です。

参考書が古いと出題範囲をカバーしきれない場合があるため、常に最新版の参考書を選びましょう。

購入する参考書に目星が付いている場合は、同じ出版社や筆者のシリーズで最新版のテキストが出ていないかチェックすることをおすすめします。

初心者にもおすすめな参考書

情報処理や経済に関する基本的な知識がない場合、ITパスポートの参考書選びに苦労するでしょう。ITに関する知識がない初心者でも学びやすい、おすすめの参考書を紹介します。

栢木先生のITパスポート教室

イメージイラストや図解を使用し、重要なポイントをかみ砕いて解説してある参考書です。ITに疎い人でもイメージをつかみやすいように、初心者がつまずきがちな部分は身近なものに例えて詳しく解説していることが特徴です。

1ページ目で学習し、次のページで練習問題を解くという形式になっており、学んだことに対する理解度をチェックしやすいところがおすすめポイントです。ITの基礎からじっくり学び、知識を高められます。

  • タイトル:栢木先生のITパスポート教室
  • 価格:1706円(税込)
  • Amazon:商品ページ

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート

『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート』は、ITパスポートの受験に向けて参考書を手に入れたものの、内容が難しくてついていけないと感じた経験がある人におすすめの、初心者向けの参考書です。

本書には親しみやすいイラストがふんだんに使用されています。各章に漫画やイラストで学習テーマが描かれており、文章を読み始める前に概要をつかめる構成です。

文字ばかりの本が苦手な人や、参考書を1冊やり切った経験がない人でも学習しやすい作りになっています。ITパスポートに合格するための勉強を始める第一歩としておすすめです。

  • タイトル:キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
  • 価格:2030円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ITパスポート最速合格術

勉強に苦手意識がある人や、できるだけ少ない勉強時間で合格したい人におすすめの参考書です。基本知識を身に付ける前に、効率のよい勉強法について学べる構成となっており、勉強時間の短縮に役立つでしょう。

本書はAIや仮想通貨といった新規に追加された用語についても詳しく解説されています。ただ用語の意味を説明するだけでなく『現場でどのように使われるのか』という視点から解説されているため、知識が身に付きやすいです。

また、まとめて覚えると効率がよい用語がグループ化されており、覚えにくい用語を無駄なく覚えられるでしょう。

たくさんある用語をスピーディーに学びやすい工夫がされているため、IT系の予備知識がまったくない状態から短期間で概要をつかみたい人におすすめです。

  • タイトル:【改訂4版】ITパスポート最速合格術
  • 価格:1598円(税込)
  • Amazon:商品ページ

基礎知識がある場合のおすすめ参考書

ITの基礎知識を持っている場合は、より試験対策に特化した参考書を選ぶとよいでしょう。過去に情報処理の勉強をしたことがある人や、ある程度の予備知識を持っている人におすすめの参考書を紹介します。

直前対策 1週間完全プログラム

試験1週間前から、学んだことの総仕上げのために携帯したいポケットサイズの参考書です。ITパスポートに合格するために重要な用語を広く収録しており、通勤・通学時間などにも便利に使えるでしょう。

学習項目を100個のポイントにまとめており、1週間で学習が終了するような構成となっています。カラーシートが付属しているため、スキマ時間での暗記も可能です。

実際に1週間の学習だけで試験に合格することは簡単ではありませんが、集中して要点を学べる構成となっているため、試験勉強の時間をできるだけ短くしたい人にもぴったりです。

基礎知識をある程度身に付けてから、最終チェック用に使うと、合格率が高まるでしょう。

また付録として、出題されることが多い計算問題がついているため、計算問題が苦手な人にもおすすめです。

  • タイトル:直前対策 1週間完全プログラム
  • 価格:1296円(税込)
  • Amazon:商品ページ

出るとこだけ! ITパスポート 2019年版

『出るとこだけ! ITパスポート 2019年版』は、ITパスポートの試験によく出る部分を重点的に詰め込んでいます。

著者の城田比佐子さんは長年、情報処理教育に携わってきた経歴の持ち主です。

イラストや図解を交えてわかりやすく解説している他、暗記した方がいい用語をまとめて簡単に解説しています。身に付けた知識の復習にぴったりです。

各分野の中から出題されやすい部分に的を絞って勉強できる仕組みとなっています。過去問を徹底的に分析し、出題回数が多い部分をピックアップしているため、できるだけ時間をかけずに試験対策をしたい人におすすめです。

初めて受験する人向けに、コンピューターを使った試験方式『CBT』の使い方についても解説されています。試験勉強の総仕上げとして使うといいでしょう。

  • タイトル:出るとこだけ! ITパスポート 2019年版
  • 価格:1706円(税込)
  • Amazon:商品ページ

おすすめの過去問題集

基礎知識や専門用語を学べる参考書の他に、準備したいものが過去問題集です。過去問を解くことで出題傾向をつかみ、学んだ内容の理解度をチェックできます。

かんたん合格 ITパスポート過去問題集

過去5年間に出題された問題と、著者が厳選した頻出問題を掲載している過去問集です。最新のVer4.0に対応した内容の問題が掲載されており、巻頭特集として新しく追加された用語の解説が載っています。

解答欄に丁寧な解説が記載されているため、解けなかった部分に対する理解も深められるでしょう。欄外には合格へのヒントが掲載されており、読み応えも十分です。

受験に際して知っておきたいCBT試験へのアドバイスも掲載されており、受験への不安を軽減できます。

また、購入者限定のデジタル特典として、スマホを使ってよく出る用語を学べる『出る語句200』が付属しています。

デジタル特典の利用には出版社が運営する、無料読者会員システムへの登録が必要です。参考書や過去問集から学んだ知識をスマホで手軽に復習したい、という場面で活用できるでしょう。

  • タイトル:かんたん合格 ITパスポート過去問題集
  • 価格:1180円(税込)
  • Amazon:商品ページ

パーフェクトラーニング過去問題集

『パーフェクトラーニング過去問題集』は、シリーズ累計で115万人もの人々が愛用している人気の過去問集です。平成30年秋~平成29年春の過去問と、模擬問題1回分が収録されています。

正解に対する解説が詳しく載っているだけでなく、不正解の選択肢に対する解説も記載されているため、効率よく知識を深められるでしょう。

不正解だった箇所を学び直す反復学習がしやすいレイアウトとなっており、効率よく勉強したい人におすすめです。

また、別冊として頻出用語や英字略語集をまとめた要点整理ブックが付属しています。

  • タイトル:パーフェクトラーニング過去問題集
  • 価格:1274円(税込)
  • Amazon:商品ページ

対策テキスト&過去問題集

最新のITパスポートVer4.0をカバーした、参考書と過去問集が一体化した試験対策テキストブックです。新しい試験内容についての詳しい解説が50ページ掲載されています。

平成21~29年春秋までの過去問集に加え、新しく追加された分野の予想問題が23問掲載されており、充実した内容です。

また購入特典として、書籍を読むだけではわかりづらいポイントをまとめた解説動画が付属しています。

  • タイトル:ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集
  • 価格:2376円(税込)
  • Amazon:商品ページ

公式HPから無料でダウンロードもできる

ITパスポートの公式HPには、平成21~30年度までの過去問集がPDF形式で掲載されています。ただし、問題や解答に対する解説は掲載されていません。

問題冊子と解答例に分かれており、誰でも無料でダウンロードできるため、勉強して知識を身に付けた後の模擬試験として利用するといいでしょう。

出典:【ITパスポート試験】過去問題(問題冊子・解答例)

独学での勉強方法

ITパスポートは独学でも十分に取得を目指せる資格です。しかし、1人で勉強をしていると、勉強法が間違っていないか不安を感じる場合もあるでしょう。独学で試験勉強をする時に役立つ情報をまとめました。

短期集中がおすすめ

ITパスポートの試験は情報処理や経済に関する、幅広い分野の中から出題されます。総合で6割以上の得点を獲得できれば合格となるため、すべての分野に関する完璧な回答は求められていません。

パソコンに触れる機会が少ない人でおおよそ100時間、基礎知識を持っている人であれば20~30時間の勉強時間で合格を狙えるでしょう。

1~2カ月間の短期集中で学習の密度を上げた方が集中力を持続しやすくなり、飽きずに勉強できるはずです。

繰り返し問題を解く

知識を身に付けるには反復学習がおすすめです。参考書を読んで学習し、過去問集を使って学んだ知識を試します。理解度が低かった部分を再び学習し、問題が解けるようになるまで繰り返しましょう。

参考書を読んでいるだけでは勉強の効果が薄くなります。過去問を実際に解いて問題の傾向を知り、対策を練りましょう。

参考書から知識を仕入れるインプットと、問題集を解くアウトプットを繰り返しているうちに、時間をかけずに問題を解けるようになります。

ITパスポート資格を取るメリット

ITパスポート資格を取得するメリットはさまざまです。ITパスポートにはどんな魅力があるのでしょうか。

就職、転職に役立つ

現代ではITのない生活は考えられないといっても過言ではありません。どんな職業に就く場合でも、ITに関する基本知識は重要です。

社内研修でITに関する基礎知識を学ぶ機会を設ける企業が増えており、採用面接時に情報セキュリティに対する知識を確認する企業もあります。

ITパスポートを取得すると、基礎的なIT力を持っていることを証明できるため、就職や転職の際に、強みとなるでしょう。

専門知識を深められる

情報システムやネットワークなどの、専門的な知識の基礎を総合的に身に付けられます。

専門知識を深めると業務に役立つだけでなく、社内のシステム部門やクライアントとのコミュニケーションを図りやすくなるところがメリットです。

情報モラルに関する知識も身に付くため、セキュリティ上のリスクを把握しやすくなるでしょう。

上位資格の足掛かりになる

ITパスポートはITを活用するすべての社会人が備えておきたい入門的な資格で、IT系の資格としては基礎的な位置付けです。

ITパスポートは基本情報技術者試験(FE)や応用情報技術者試験(AP)などの、上のランクのIT系資格に挑戦する足掛かりとして活用できます。

情報処理技術者の上位試験とITパスポートの出題範囲はほぼ同様であるため、身に付けた知識を掘り下げて深く勉強していけば今後のキャリアアップに活かせるでしょう。

まとめ

ITパスポートを取得するには、最新バージョンに対応した参考書を使った勉強が欠かせません。

参考書選びは合否を決定する重要な部分です。初めてIT系の分野を学ぶ際は、できるだけ図解やイラストを盛り込んで詳しく解説された参考書を選ぶと内容を理解しやすくなります。

また、過去問集を用意すると試験の傾向と対策を練りやすくなるでしょう。過去問を解くと学習が足りない箇所を見つけ出すことができ、弱点の克服に役立ちます。解答だけでなく解説が載っている過去問集を選び、反復学習しましょう。

使用している参考書の内容がわかりにくいと感じた場合、思い切って他の参考書に切り替えることも1つの方法です。使いやすい参考書や過去問集を見つけることで効率よく知識を身に付けられます。


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