情報処理安全確保支援士資格を名刺に記載
まずは、『情報処理安全確保支援士』という肩書を名刺に記載したい場合の手順について解説します。
登録を終えてから名刺に記載
『情報処理安全確保支援士』という肩書を名刺に記載するには、試験に合格した後に情報処理推進機構に登録しなければなりません。登録が完了することで、初めて『情報処理安全確保支援士』を名乗れるのです。
登録するには、情報処理安全確保支援士試験の合格者または、それと同等以上の能力を持っている必要があります。登録の際は、以下の書類を情報処理推進機構に提出する必要があります。
- 登録申請書・現状調査票
- 誓約書
- 収入印紙9000円
- 登録手数料1万700円の振込を証明する書類
- 登記されていないことを証明する書類
- 情報処理安全確保支援士試験の合格証書(コピーでも可)
- 戸籍謄本または住民票の写し
- 登録事項等公開届出書
- 登録申請チェックリスト
出典:情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)になるには:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
登録なしでも合格したことは記載できる
『情報処理安全確保支援士』として登録していなくても、試験に『合格したこと』を名刺に記載することは可能です。
記載する場合は、『情報処理安全確保支援士試験 合格』と正式名称での表記をしましょう。いつ合格したかもあわせて表記したい場合は、資格名より前の部分に『2018年』『平成30年度秋期』のように記載することも可能です。
年数の表記は西暦・和暦どちらでもよく、また書かなくても問題ありません。必要に応じて、試験に合格したことがわかるように記載しましょう。
ロゴマーク記載の流れ
登録が済んだら、情報処理安全確保支援士の名称だけでなく『ロゴマーク』を名刺に記載できます。ロゴマークの使い方は、個人と企業で違いがあるので注意しましょう。
個人の場合
個人で使用したい場合には、個人用の利用規約をよく読んで使い方を理解し、情報処理推進機構のホームページでダウンロードしましょう。
なお個人で利用する際は、ロゴマークと一緒に登録番号を記載する決まりになっています。
企業の場合
まずは企業用の利用規約を読みましょう。個人用とは別のファイルになっているので、注意が必要です。
また、企業の場合は個人で利用する場合と違い、情報処理推進機構の審査を受けなければなりません。申請書に必要事項を記入し、情報処理推進機構に提出してください。その後の審査に通ればロゴマークを使用できます。
資格を名刺に記載する際の注意点
最後に、情報処理安全確保支援士の資格を名刺に記載するうえで、今まで解説したこと以外の注意点を解説します。
登録内容変更の場合は手続きを忘れない
登録した後に氏名や住所などの変更があった場合には、速やかに情報処理推進機構で変更手続きをとってください。申請書類は公式サイトからダウンロードできます。
記入した書類は情報処理推進機構 IT人材育成センターへ簡易書留で送付しましょう。なお宛名ラベルはホームページにあります。送付したら確認メールなどが送られてくるので、随時確認してください。
定期的な講習の受講義務がある
情報処理安全確保支援士として登録した人は、定期的に講習を受講しなければなりません。毎年4月か10月に、情報処理推進機構より『講習受講計画』が送付されてきます。これで受講義務があるものを確認しましょう。
受講すると『講習修了証』が交付されます。この講習は毎年受講しなければなりませんが、出張や病気、出産などやむを得ない理由がある場合には猶予期間が与えられますので、その際は情報処理推進機構に連絡しましょう。
受講可能になったら、再び情報処理推進機構に申請しましょう。なお再受講の流れは、猶予期間の長さによって違います。もし猶予期間が1年または2年だった場合には、猶予期間の終了後1年以内に、本来受講すべき講習と、受講期限を猶予された講習を両方、受講します。
猶予期間が3年以上の場合は、猶予期間の終了後1年以内に、オンライン講習A・B・Cを受講し、集合講習も受ける必要があります。
ロゴマークの改変は不可
名刺にロゴを記載する際は、改変禁止です。例えば色調や色彩を変えたり、ロゴの中に別の図形や文字を入れたりすることは禁止されています。また基本的には白で無地の背景をバックに使用しましょう。
そしてマークが壊れたり汚れたりした状態で使うことも禁止されています。このようにロゴマークは、拡大、縮小以外のあらゆる改変が禁止されているので注意しましょう。
まとめ
『情報処理安全確保支援士』と名刺に記載するには細かい手続きが必要です。しかし登録をしなくても合格したことを記載することは可能ですので、積極的に名刺に記載してアピールしましょう。
情報処理安全確保支援士として登録している場合は、講習などの参加義務があることから常に最先端の知識を学んでいることの証明にもなります。ロゴマークの利用規約にもしっかりと目を通し、正しく情報処理安全確保支援士を名乗りましょう。