ネットワークスペシャリストへの勉強法。自分に合う教材で試験対策を

情報処理技術者試験の国家資格のひとつ『ネットワークスペシャリスト』は難易度が高く、独学は難しいともいわれます。しかし、自分に合う教材やツールをフル活用すれば実力は確実についていきます。通勤・通学の隙間時間はアプリを利用しましょう。

ネットワークスペシャリストとは

『ネットワークスペシャリスト(略称NW)』は、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアなどの『情報処理技術者』を目指す人に受験者が多い傾向があります。

経済産業省認定の国家資格

日本には、情報処理に必要な知識や技能を問うための経済産業省認定の国家資格『情報処理技術者試験』があり、4段階のレベル、12の試験区分から構成されています。

ネットワークスペシャリストは『スキルレベル4』の『高度情報処理技術者試験』に相当し、難易度は最高レベルです。合格すれば、ネットワークエンジニアとしての高い専門性が証明できるでしょう。

また、ネットワークスぺシャリストに合格すると、弁理士試験の科目が免除される、他の国家資格の任用資格として設定できるなどの優遇措置があり、情報処理に携わる人以外にも大きなメリットがあります。

合格率15%の狭き門

ここ数年のネットワークスペシャリストの合格率は13~15%前後の間で推移しています。

受験資格の制限はありませんが、受験者は主に企業のネットワークの設計担当者や管理責任者などのネットワークエンジニアがほとんどです。一定の専門知識を持った人でもなかなか合格できない点からも、試験の難易度の高さがうかがえるでしょう。

出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ネットワークスペシャリスト試験

試験対策になる勉強方法

ネットワークスペシャリストの勉強方法は独学かスクールかのどちらかです。独学は難しいといわれますが、合格者の全てがスクールに通っていたわけではありません。「ポイントをおさえながら、いかに効率よく勉強をするか」が重要です。

午前と午後の試験内容を把握する

ネットワークスペシャリストの試験は、午前と午後の2回に分けられます。それぞれの試験内容や出題範囲をしっかりと把握し、無駄のない勉強計画を立てましょう。

  • 午前Ⅰ:多肢選択式・50分(応用情報技術者試験合格者は免除)
  • 午前Ⅱ:多肢選択式・40分
  • 午後Ⅰ:記述式・90分
  • 午後Ⅱ:記述式・120分

『午前I』は、全ての高度区分試験に共通した問題が出題されます。『応用情報技術者試験の午前問題』から30問がピックアップされるので、問題集を繰り返せばクリアできる可能性は高いです。

『午前Ⅱ』はネットワークやセキュリティ、システム開発などに特化した問題で、特にネットワーク分野が全体の大半を占めます。

『午後Ⅰ』と『午後Ⅱ』は文章問題で、1問解くだけでも時間を要する場合があるでしょう。普段から、問題文を読み解く読解力と簡潔にまとめる文章力を磨いておく必要があります。

過去問を解く

参考書のインプットだけでは応用問題はなかなか解けません。できるだけ多くの過去問を解き、問題になれることが大切です。過去問を繰り返すうちに出題傾向が把握でき、どこを重点的に勉強すればいいのかが分かるようになるでしょう。

特に、『午前問題』は、過去問と同じものが半数以上を占める傾向があります。『参考書を読んで基礎固めをする』→『過去問を解いて理解度を確かめる』のパターンを繰り返すのがポイントです。

おすすめの勉強教材

ネットワークスペシャリスト合格のためのおすすめ教材を紹介します。1冊を徹底的に学び尽くすのもよし、複数の教材を並行して使うのもよし、自分にあった方法で勉強を進めましょう。

徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書

ネットワークスペシャリストの『王道テキスト』といわれる1冊で、各章末には腕試しの演習問題、巻末付録には前年度の試験問題がついています。各項には過去に出題された問題が散りばめられているので、基礎知識や関連知識を覚えながら、自然に出題傾向もつかめるようになるでしょう。

購入者には『本書全文の電子版』と『スマホで学べる単語帳』を無料で提供しています。通勤・通学の隙間時間が無駄なく使えそうですね。

  • 商品名:徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書
  • 価格:3002円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ネットワークスペシャリスト - SE娘の剣 -

ネットワークスペシャリストの試験対策サイトで、試験対策本の「ネスペ」の著者・左門至峰氏が運営しています。

合格体験談・合格のコツ・過去問解説などの役立つ情報が満載で、受験者や合格者のリアルな声が聞けるのがポイントでしょう。『問題の解説』は、図入りで分かりやすいと評判です。

試験対策におすすめのテキストも多数紹介されているので、テキストを買う前にサイトをチェックするとよいでしょう。

ネットワークスペシャリスト - SE娘の剣 -

隙間時間を活用するならスマホアプリ

テキストと併用したいのがスマホアプリです。移動時間や休憩時間にどんどん活用し、1つでも多くの知識を身に付けましょう。

iPhone対応のスマートフォンアプリの『情報処理 ネットワークスペシャリスト』は、午後の記述式問題を含めた沢山の問題が収録されています。解説は内蔵されていませんが、ネットと連携した索引検索機能が使え、分からない部分もしっかりと調べることが可能です。

Android対応のスマートフォンアプリには『ネットワークスペシャリスト試験午前過去問題集』や「ネットワークスペシャリスト午前Ⅱ過去問題』などがあります。どちらも演習中心なので、日々の復習に最適です。

まとめ

試験勉強のコツは、出題範囲をしっかりと把握した上で『基礎固め』と実力を試すための『演習』を繰り返すことです。独学で合格を目指す人は、合格するノウハウをまとめたサイトや隙間時間を有効活用できるアプリもどんどん使い、多方面から情報収集をしていきましょう。

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