副業のおおまかな種類
副業として働くことを考えたとき、色々な職種が存在しますが、大きく分類すると3つのカテゴリーに分けられます。どんな種類なのか1つずつ見ていきましょう。
ネット系
ネット系とは『インターネット』を使ってお金を稼ぐ方法です。時間を気にせずに働けたり、隙間時間にできるものもあり、さまざまな種類の仕事があります。
代表的なものとして
- クラウドソーシング
- 自分のスキル特技や知識を販売
- 企業のアンケートモニターになる
などがあります。
クラウドソーシングとは、仕事を発注したい企業などがインターネット上で不特定多数の人に仕事を依頼する形態です。
そのほかに人気があるのは、アンケートや企業広告をクリックしてお金を貯める『ポイントサイト』や、ものを仕入れて転売する『転売(せどり)』などです。
企業広告からの報酬を得る『アフィリエイト』も副業として人気があります。
投資系
投資系とは、元手になる資金を『運用』していく方法です。すれば、短時間で大きな金額を稼げますが、どの方法にもリスクが伴います。
長期的に投資をおこなうには、リスクヘッジといい、失敗したときのリスクを最小限にするために分散して投資をおこなうことが多いです。
投資系で最近、人気があるものを紹介します。
- 株式投資
- FX
- 仮想通貨
株式投資とは、企業が発行した株に投資し、その配当金や値上がり益を期待する投資のことで、FXは『外国通貨』での為替を売買して、その差益で儲けを出します。
また、最近話題の仮想通貨は、『インターネット上』で取引される通貨に投資するものです。有名なものには『ビットコイン』があります。
労働系
労働系とは、実際に自分の身体を使って収益を得る職種です。職種にもよりますが、ある程度の時間を要するものが多いので、仕事のあとや休みの日におこなう形が多くなります。
- アルバイト
- 内職
- 代行業
アルバイトは、サービス業に携わるものが多く、コンビニやスーパーなどから、飲食店系や清掃員など幅広くあります。
内職は、昔からある職業で、シール貼りや造花などのパーツ組立てなどの単純作業です。代行業は幅が広く、電話代行や家事代行などさまざまな種類があります。
ほかには『覆面捜査官』、『治験』などが収益率の高い職種です。
働き方改革の一環で副業人口は増加傾向
昨今の少子化・高齢化が進むなか、今までとは違う種類の労働人口を増やして、生産力を上げようという施策が『働き方改革関連法案』です。
2018年6月に可決されたこともあり、副業人口は、ますます『増加傾向』になっていくでしょう。もう少し細かく状況を見ていきます。
副業の市場規模は拡大している
2018年2月には、厚生労働省のガイドラインからも、副業禁止の規定が『削除』されました。
その後の『働き改革関連法案』の成立は、副業人口に大きな影響を与えていますが、実はその前から市場は拡大しています。
大手のクラウドソーシング会社の調査によると、2015年の調査では副業での経済効果は2.8兆円で、2018年では7.8兆円となっております。つまり、副業の経済効果は4年間で『約3倍』に増加しました。
この流れは、今後ますます拡大されるでしょう。具体的な金額面は、副業をしている場合の平均年収は、1人あたり74万円で、月収にすると平均6.2万円ほどになっています。
副業サービスマップは業界把握に便利
2017年に、ある副業紹介のマッチングサービスの会社が日本にある副業サービス企業を『カテゴリーごと』に表したマップを発表しました。
翌年の2018年10月にも更新され、前年のものと比較すると企業数がいちじるしく増えたことがわかります。
これは働き改革関連法案の影響や、人材不足などから副業ワーカーに注目する企業が増えたことが理由に挙げられるでしょう。
このマップは、副業について種類別に整理されているので、ひと目で副業におけるカテゴリーとその企業名が一覧できるようになっています。
これから副業を始めたい人にとっては『把握』しやすく役に立つでしょう。
便利な副業サービスの紹介
ここからは、副業紹介のサービスを仕事の種類や内容別に紹介していきます。
企業とのマッチングを促す副業支援サービス
仕事を探している人と企業とをマッチングさせるサービスは、以前から存在しましたが、そのほとんどは正社員として働く形での紹介でした。
最近では、その『副業版』のマッチングサービスが存在します。主に『週末』や『ウィークデイの夜間』に働けるような案件で『完全リモート労働』も可能です。
主に、IT系のエンジニアやアプリ開発、コンサルティングやマーケティング、サイト管理やデザイナーなどの職種が多く見られます。
知識やスキル販売の副業支援サービス
自身の持つ知識やスキルを提供する副業支援サービスは、短期間でぐっと数が増え、急成長している分野です。
占いやイラストなどの技術を販売したり、士業の方たちが一時的に専門能力を提供したりと幅広いスキルを扱っているサービスもあります。これらは、副業をしたい人が『投稿する』形式です。
ユニークなものでは、シニア専門のサイト、食事作りなど、ちょっとした生活スキルを活かしての副業サービスや、洋服などの買い物をサポートするファッションアテンダントなどもあります。
また、『時給制』に着目して、販売するサービスサイトもユニークです。1時間だけコンサルタントをする、2時間だけ専門的な作業の手伝いなど、自分の都合に合わせて働けます。
ネットで仕事を受注する副業支援サービス
インターネットで仕事を受注する形態の副業支援サービスは根強い人気があります。
自分の能力をみずから売るのではなく、企業などクライアント側からの仕事依頼に応えて『応募』して受注するものです。
基本的には、面談などの必要がなく、オンライン上で『応募から報酬受取り』までを1つの流れとして完結しています。
自分の都合のよい時間に仕事をおこなうので、時間のやりくりがしやすく、非常に人気です。
スキルが高ければ高いほど、高額を稼ぐことができますが、スキル不要の仕事も多数掲載されています。仕事量によっては、一時期に『複数』のクライアントと仕事するのも可能です。
広告収入を得る副業支援サービス
企業の広告を取扱い、そこからの収入を得るという方法もあります。
『動画コンテンツ』を投稿して、動画が始まる前に現われる広告料を収入にしたり、『アフィリエイト』に代表される『商品紹介料』を収入とする手法です。
動画コンテンツの広告収入は、そのコンテンツを見る視聴者の数が多くないと収益にはつながりません。動画作りが好きで、楽しみながらできる人におすすめです。
アフィリエイトとは、自身のブログやHPなどに、企業などの広告を掲載し、訪問した人がその広告を見て、購買につながると報酬になります。
いずれも訪問者が多数ないと、まとまった報酬にはならないです。よい点は、1度作成すれば完結するので、時間が経つにつれて収益は加算されていきます。
タイプ別おすすめ副業サービス
今後、副業を始めてみたい方向けに、2つのタイプを紹介していきます。
副業初心者にはクラウドソーシング
普通は仕事を受注したい場合、知り合いなどコネクションがない限りは自分で営業をしなくてはなりません。本業があるなかでの時間のやりくりは難しいものがあります。
そこで副業初心者におすすめしたいのが『クラウドソーシング』を使用しての副業です。
ITエンジニアやデザイナー、翻訳やライティングなどの職種は、『在宅ワーク』として空いている時間に副業することができます。
ほとんどがプロジェクト制なので、仕事量を『把握』しやすく無理なく探せるでしょう。『継続案件』もたくさんありますので、希望すれば、そのまま継続することも可能です。
スキルアップのためには企業で副業しよう
自身の『スキルアップ』のために副業を利用する考え方もあります。
事業の新規立ちあげや海外への展開ノウハウ、マーケティング、技術アドバイスなどができれば、企業での副業がしやすくなるでしょう。
このような紹介物件には、『1カ月に40時間程度』の副業を紹介するサービスや『プロジェクト』ベースでの仲介サービスなどがあり、自身の知識を他企業でも活かすことが可能です。
副業として働きながら、新しい環境での学びやスキルアップもあり、双方にとってプラスになるでしょう。そこでの人脈から新たな『キャリア形成』に役立つ可能性もあります。
まとめ
副業をすると、スケジュール管理も必要で、ストレスや過労なども起こる可能性があります。できそうなことから少しずつ始めてみましょう。
また、自分が好きで続けられるか、得意分野が活かせるがなども重要なポイントです。やりがいを感じられ、好きな仕事での副業を見つけられるとよいですね。