会社員だけどもっと違う働き方をしたい
現在、働き方の多用化がどんどん進んでいます。サラリーマンが副業をしたり、出社せずにリモートワークをしたり、自分にとって最適な働き方で仕事ができる環境が広がっているのです。
副業やリモートワークが一般的な時代に
2018年1月に、厚生労働省は、副業に関するこれまでの方針を180度転換しました。『モデル就業規則』を副業禁止から副業容認にしたのです。これを受け、今後多くの企業では副業ができる体制を整えていくことが予想されます。
また、会社のオフィス以外で仕事をする、リモートワークという働き方も広まりをみせています。特に、子育て中の女性や障害のある方など、出勤して仕事をするのが難しい方でも仕事ができる、という点で優れた働き方です。
このように、副業やリモートワークが一般的になりつつあります。そのため、今後はリモートワークを活用した副業に取り組むサラリーマンも、増加することが考えられるでしょう。
注目されるリモートワークの実情
広がりをみせるリモートワークですが、実際にはどのようなものなのでしょうか。リモートワークについて解説します。
そもそもリモートワークとはどんな働き方?
リモートワークとは、会社以外の場所で働く働き方です。インターネットの発達により充実した、メールやチャットサービスなどで連絡を取り合いながら、仕事を進めます。
仕事をする場所は、自宅・カフェ・コワーキングスペースなど様々です。在宅ワークやテレワークなどとほぼ同様の働き方といえます。リモートワークで働く人が年々増えているのは、企業側にも労働者側にもメリットがあるからです。
雇用関係 | メリット |
企業側 | ・多様な働き方で人材の流出を防ぐ
・災害対策通勤手当などの費用を節約できる ・ワークライフバランスを重視している企業としてPR可能 |
労働者側 | ・通勤時間の節約
・ライフステージの変化に対応しやすい ・障害がある場合でも働ける可能性を広げられる |
自分はリモートワーク向きなのか
リモートワークはメリットの多い働き方ですが、全ての人に向いているわけではありません。自分がリモートワーク向きかどうかを判断する基準は、下記の2点です。
- 自分自身をコントロールできるかどうか
- 積極的なコミュニケーションができるかどうか
リモートワークでは、自宅やカフェなど会社以外の場所で仕事をします。すると、会社にいるときと比べて、多くの誘惑が近くにあるのです。
そうした誘惑につい負けてしまうという人の場合、リモートワークで効率化をはかろうと思っても全然集中できなかった、ということが起こってしまいます。
そのためまず第一に自分自身をコントロールできるかどうかが重要になります。
また、リモートワークでは、職場から離れているからこそ、積極的に密なコミュニケーションをとることが大切です。チャットなど文字でのやりとりが多くなるので、相手が何を伝えたいのかをくみとる力や、伝えたいことを分かりやすく伝える力が欠かせません。
コミュニケーションをマメにとれないと、チームが機能しなかったり、仕事が進まなかったり、といった原因になってしまうこともあるのです。
なので第二に積極的なコミュニケーションをできるかどうかが重要になるでしょう。
リモートワークの副業が成立する要素とは
リモートワークでの副業は、どのような職種でも成り立つわけではありません。可能な条件とリモートワーク向きの職種について解説します。
リモートワークできる職種条件
リモートワークができる仕事には、3つの条件がそろっていることが大切です。これらの条件を満たす仕事なら、リモートワークの副業にできる可能性があります。
- 場所に関わらずできる仕事
- 評価が明確な仕事
- 労働時間の管理がしやすい仕事
リモートワークは会社のオフィス以外の場所で仕事をする働き方です。そのため、その場にいなければできない仕事には向いていません。例えば、大工の仕事は現場に行かなければできませんので、リモートワークとして取り組むことはできない、というわけです。
リモートワークでは、定められた時間や分量だけきちんと働かなければならず、成果が目に見えて分かる仕事である必要があります。例えば、ライターは文字数や記事数で成果が明確に分かるので、リモートワーク向きといえます。
また、労働時間の管理がしやすいということも、リモートワークには欠かせない条件です。実働時間が常に一定で、仕事の開始も終わりも同じ時間、といった仕事ですと管理がしやすくなります。
自分の得意分野はリモートワーク向きか
では、自分が副業にしたいと考えている得意分野は、リモートワーク向きなのでしょうか。リモートワークに向いている仕事には下記があります。
- ITエンジニア
- ライター
- デザイナー
- マーケター
- コンサルタント
- Webディレクター
これらの中から、特に『ITエンジニア・プログラマー』『デザイナー・イラストレーター』『ライター』について解説します。
ITエンジニア、プログラマー
ITエンジニアにも様々な種類がありますが、開発系システムエンジニアやプログラマーといった職種であれば、リモートワークが可能です。必要なツールが入ったパソコンと、インターネット環境さえ整えば、どこでも仕事ができます。
仕事の成果を管理しやすいのも、リモートワーク向きです。そのため、ITエンジニアやプログラマーといった仕事では、既に積極的にリモートワークが導入されています。
デザイナー、イラストレーター
デザイナーやイラストレーターもリモートワークに向いている仕事といえます。必要な道具や、インターネットなどの連絡手段さえあれば、どこでもできるからです。
また、リモートワークなら、あなたにあった時間に仕事ができるのも利点です。朝より夜の方がインスピレーションを感じやすいという場合には、夜に集中的に仕事に取り組むこともできます。
ライター、執筆家
ライターもリモートワークに向いている仕事です。ワープロソフトの入ったパソコンとインターネット環境さえあれば、どこでも仕事に取り組めます。しかも、仕事の成果も、文字数や記事数で一目瞭然なので、簡単に管理できます。
より良いリモートワーカーになるためには
リモートワークで副業をする場合、リモートワーカーとして心得ておきたいことがあります。『チャットのコミュニケーション』『自分自身のコントロール』を大切にして、より良いリモートワーカーになりましょう。
チャットのコミュニケーションを大切にする
リモートワークでは、チャットを主な連絡手段にすることが多くなります。そのため、スムーズに仕事を進めるためには、チャットできちんとコミュニケーションすることが欠かせないのです。
しかし、チャットは文字のみでやりとりをするので、相手の表情やしぐさといった情報が不足してしまいます。そのせいで、誤解を生んでしまったり、理解に違いが生まれてしまったり、といったことがあるのです。
そこで、チャットでのコミュニケーションは、とにかく量を増やすことがポイントになります。できるだけマメに、絵文字なども駆使しながら、細かなニュアンスが伝わるコミュニケーションを意識しましょう。
自分を律すること
リモートワークはいつでもどこでも仕事ができる働き方です。それは大きな利点ですが、ときに欠点になってしまうこともあります。
例えば、自宅で仕事をしようと思ったら、ついダラダラと過ごしてしまったという場合です。10分休憩しようと思ってついテレビをみてしまった。こんなことを繰り返していると、仕事の効率は下がる一方です。
リモートワークでは、仕事とプライベートの切替を意識しましょう。コーヒーを1杯飲み終えたら仕事の時間にするなど、自分なりのスイッチを作って習慣化するのです。
また、逆に働き過ぎてしまうという人もいるでしょう。その場合も同様で、時間を決めて仕事をする、切替のためのスイッチを用意する、といった工夫をするとバランスがとりやすくなります。
まとめ
働き方が多様化し、副業をするサラリーマンや、リモートワークで働く人が増えています。今後は、副業でリモートワーカーになる、という選択肢が充実してくことも期待されます。リモートワークに向いている、ITエンジニアやデザイナー・ライターといった仕事が得意分野であれば、リモートワークでの副業をぜひ検討してみましょう。