校正の仕事に資格は必要?実務未経験でも強い味方になる検定を紹介

実務未経験で校正の仕事をしたい人もいるでしょう。しかし、校正者になるまでの詳しいステップを知らない状態の場合、校正の仕事を獲得するまでのステップは険しいです。校正者の目指し方や校正に関する検定を紹介します。

Offers」は、時代の変化や環境にあわせてキャリアを築きたい、そんな人にぴったりのサービスです。副業にチャレンジしたい方や転職活動を始めたい方、フリーランスとして活躍したい方におすすめ!あなたも新しい環境/開発スタイルを経験しよう!

「Offers」をもっと詳しくみる!

副業で校正者を目指すなら

はじめに、校正の仕事内容を紹介します。執筆者との違いを意識しながら読んでみましょう。

校正ってどんな仕事?

校正の作業内容は『執筆原稿と校正刷りを見比べて、文章の内容を確かめること』です。

誤字脱字の有無・文字の大きさ・書体・文章のつながりなどに気をつけながら、間違いや修正箇所があった場合は用紙に『赤字』を入れて原稿を差し戻します。

修正箇所がなくなるまで校正は繰り返され、修正箇所が0になった段階でその原稿の校正は『校了』となります。

なお、校正者になるための近道は『新聞社・出版社・印刷会社の校正部署』で働くことです。企業のなかには『正社員』を募集しているケースもあります。

しかし、採用条件が「最終学歴が大卒以上に限る」という企業もあるので、求人はあっても応募できないケースを念頭に置きましょう。

正社員での採用が難しい場合は『アルバイト』の求人に応募するのも一つの手です。正社員募集時と比べて応募条件が緩く設定されているところも多く、応募時のハードルは低めでしょう。

しかし、なかには「企業で校正の経験を積まずにフリーランスの校正者で仕事をしたい」という人もいるでしょう。

その場合は『校正専門の養成スクール』で知識を学んでから仕事を得ることも可能です。自宅で受講可能な『通信講座』もあるため、空いた時間を使って校正を学習できるでしょう。

校正に必要なスキルは3つ

校正で必要なスキルのなかでも、特に『集中力』『忍耐力』『情報収集力』の三つは必要不可欠です。

長時間、一言一句文字を確かめなければならないため、校正には高い『集中力』が求められます。集中力が途切れると作業が止まる原因になるからです。

『部屋を無音状態にする』など、集中力が欠けないように工夫しましょう。

校正業務は、終始『地味』で『細かい』作業に徹するので、『忍耐力』も必要です。忍耐力がない場合、校正中にイライラする回数が増えて作業が止まる恐れもあります。

文章に誤字脱字や指摘点がたくさんあっても、淡々と作業できる能力が必要になるでしょう。

文章に記載してある日付や年号、名称が合っているか調べる作業も発生するため、情報収集力も必要です。情報のなかには『フェイクも含まれている』ため、信頼度が高い『一次情報』を見つけられるかがカギになります。

独学で校正の仕事はできるか

独学でも校正の仕事はできます。前述の通り、学校で学ぶ方法もあれば本を読んで校正スキルを身につける方法もあります。

作業自体は複雑ではないため、校正の場数を踏んでコツをつかむと仕事もしやすくなるでしょう。

なお、未経験で校正の仕事をしたい場合は『校正に関する資格』を取得するのもおすすめです。

資格取得は必須ではありませんが、校正スキルを持っていることの『アピール』になります。次の章からは、校正に関する資格の一例を紹介します。

日本エディタースクール 校正技能検定試験

1964年に創立した『日本エディタースクール』と呼ばれる校正専門の学校で主催している検定試験で、50年以上の歴史を持っています。

試験の内容や難易度

校正に関する内容が出題されます。初級・中級・上級の三つに分かれていますが、初級は指定科目を受講した人が認定されるため、公的な試験はありません。

中級と上級では試験が実施され、上級の方が難易度は高くなります。受験回数は中級が7月と12月の年2回、上級は3月の年1回です。

近年の合格率は、中級が47%・上級が30%ほどとなっています。

初級が取得できる学校は?

初級が取得できる学校は『大手前大学(出版編集専攻)』『実践女子短期大学(出版編集コース)』『日本エディタースクールの指定科目』いずれかの過程を修了した人のみです。

夜間や通信コースでも学べる

全日制コースのほかに『夜間コース』や『通信コース』もあります。平日の日中に時間を空けられない人も受講可能です。

なお、両者の学習期間は、校正を夜間コースで受講する場合は6カ月間、通信講座で受講する場合は8カ月間となっています。

出典:校正技能検定試験 | 日本エディタースクール

中級、上級試験を受験するには

中級・上級試験を受験する場合は『受験資格』が定められています。この章では、受験資格を紹介しつつ、検定内容や学習方法を見ていきましょう。

受験資格を満たしているか確認しよう

中級の受験資格は『初級を取得した人』または『指定教育機関で校正の実技訓練を受けた人』で、上級の受験資格は『中級を取得した人』です。

検定内容は両級とも『実技・学科試験』が課され、中級の受験料は税込8640円(準中級3240円)、上級の受験料は税込9720円です。

学習方法は講座または独学

学習方法は『全日制・夜間・通信コースなどの講座を受講する』『独学で学習する』のどちらかです。

講座に通う時間がなかったり、学習にかける費用を節約したりしたい人は、独学で学習するとよいでしょう。

日曜日しか学習できない場合は『日曜集中講座』で学ぶことも可能です。中級と上級の試験対策訓練を開講しており、各種全4回の講座となっています。短期間で試験対策をしたい人におすすめです。

独学におすすめのテキストは?

独学で試験対策する場合は『テキスト』の準備が必須です。購入する場合は、検定の監修元になっている『エディタースクール』が発行しているものを選ぶとよいでしょう。

『通信版模試』は中級対応のテキストで、前々回に実施された試験1回分の問題が記載されています。添削だけではなく『判定』もしてもらえるため、現段階のレベルを知るのに最適なテキストです。金額は8640円となります。

『検定添削システム』は中級・上級に対応しているテキストで、問題が3問ずつ載っています。価格は実技対策用が6170円・学科対策用が3080円です。解いた解答用紙を担当者へ送付すると添削してもらえます。ただし、添削の有効期限は『3カ月以内』なので、有効期限内に提出しましょう。

『校正練習問題集』ば、中級と上級に対応している問題集で、試験1回分の問題が載っています。添削サービスはありません。入朱例が載ったテキストを見ながら、自分で添削します。

価格は、中級版が1944円・上級版が2160円です。

出典:試験対策講座・問題集のご案内 | 日本エディタースクール

実務教育研究所 校正士

『実務教育研究所主催』の『校正士資格』も、校正のスキルをアピールできるためおすすめです。最後の章では、校正士資格の取得方法を紹介します。

まずは校正実務講座を受講

校正士の資格を受験するには『校正実務講座の受講』が必須条件です。

『文部科学省認定』の通信講座で、自宅に届くテキスト・ガイドブック・ワークブック・報告課題を使用して校正を学習します。

標準的な学習期間は6カ月間で、課題の添削サービスもついています。なお、費用は入学金5000円・受講料4万400円で、支払方法は『一括』と『分割』のどちらかを選択する形です。

修了後、校正士認定試験を受ける

校正実務講座が修了したら『校正士認定試験』の受験資格が与えられます。認定試験では『校正の技術と能力』を審査します。試験の流れは下記の通りです。

  1. 自宅に課題が届く
  2. 自宅で試験を受けて締め切り日までに担当者へ送付する(在宅での校正業務を想定)
  3. 合格した人に『校正認定証書』と呼ばれる認定書が送付される

認定試験の実施要項は校正実務講座修了後から『約3カ月後』に発表されます。なお、公式サイトでは試験概要を発表していないので注意しましょう。

出典:校正実務講座 - 内閣府移行認可-一般財団法人 実務教育研究所

まとめ

校正未経験の人でも、副業で校正業務に取り組めます。校正業務を請け負う企業へ就職しなくても、独学で校正スキルを身に着けることも可能です。

校正に関する資格取得の通信講座もあるので、自分のライフスタイルに合わせて学習をしてみましょう。

Offers」は、時代の変化や環境にあわせてスキルを磨きたい、そんな人にぴったりのサービスです。

いくつもの転職サービスを使って、企業を探し回るのはもう終わり。副業をきっかけとした新しい働き方を実現します!

あなたも新しい環境/開発スタイルを経験しよう!



この記事をシェア

関連記事


副業・フリーランス

プログラミング

デザイン

インタビュー

お金

採用・組織

イベントレポート