フリーランスの60歳以上の比率
フリーランスというと、働き方の多様化に伴って広がる新しい労働スタイルのように思えるため、若い世代をイメージする人も多いでしょう。
実際にフリーランスとして活躍している年代のボリュームゾーンはどの年代なのか、フリーランスの60歳以上の比率はどれくらいなのか、まずは現状を確認しましょう。
60歳以上が全体の13.5%
フリーランスとして活躍している世代のボリュームゾーンは、40歳代と50歳代であり、それぞれ全体の36.3%と38.3%を占めています。
次に多いのが、60歳以上の層であり、全体の13.5%です。フリーランスは新しい働き方のひとつではあるものの、上の年代にも十分に浸透しているといえます。
フリーランスで働くメリット
60代からフリーランスで働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。大きく2つのポイントに絞って説明します。
定年退職がない
まずは、なんといっても定年退職がないことです。健康であれば、定年を迎えても人生はまだまだ続きます。会社勤めであれば、定年後の生活は年金のみに頼らざるを得なくなりますが、それだけでは生活費を賄うのは難しいでしょう。
年齢に囚われずに働きたいだけ働き、収入を確保することができるフリーランスは、60代以降の人にも大きなうまみがある働き方なのです。
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年金が減額されない
年金が貰える年齢になっても、一定の収入が必要だからと会社に勤めていると、制度上年金が減額されてしまいます。
会社の厚生年金に加入しながら老齢厚生年金を受け取る場合は、受給する金額に応じて年金が一部減額されたり、支給停止になったりするのです。
年金だけでは生活が賄えないから、という理由で会社で働き続けているのに、結果的に年金を引かれてしまっては意味がありません。
フリーランスなら、どれだけ収入があっても年金を全額受給することができます。
出典:在職老齢年金の支給停止基準額が平成29年4月1日より変更になりました|日本年金機構
フリーランスで60歳以上でも働くには
60歳以上でフリーランスにチャレンジするには、どのようなポイントに注意しなければならないのでしょうか。2点に絞ってわかりやすくまとめました。
共通していることは、ライバルが多く競争が激しい環境から離れ、自分しか出来ない仕事で価値を高めることの重要性です。
自分にしかできない付加価値を
フリーランスに依頼する仕事は、実力さえあれば誰でも挑戦できる案件であることが多いです。そのため、常に競争にさらされるということは頭に入れておく必要があります。
60代のフリーランスが、より好条件の仕事を依頼されるには、自分にしかできない付加価値を身につけておくことがポイントといえます。
他と変わらない大多数のフリーランスから一歩抜きんでた存在になれば、付加価値を求めるクライアントから仕事を得ることができるでしょう。
常にスキルアップし続けるのはもちろんのこと、クライアントと円滑なやり取りができるようなコミュニケーション力も付加価値といえます。
講師やアドバイザーに
年齢を重ねると、がむしゃらに案件の数をこなすような働き方では体がもたなくなります。今までに蓄積した知識や技術を、現場だけではなく、人への教育という形で生かすのもおすすめです。
講師やアドバイザーとして、まだ経験が浅く知識の少ない新人や若手に教育することを仕事にすることは、体力的にも効率的にも60代のフリーランスにマッチしています。
さらに、自分だけにしか教えられないような知識や技術があれば、前述した自分の付加価値にもつながるでしょう。
シニア層のエンジニアも活躍中
シニア層のエンジニアとなると、年齢がネックになり仕事の依頼を貰いにくい傾向があります。一方で、有利な資格やスキルを持っていたり、年齢を重ねているからこそのリーダー経験が豊富であったりすると重宝されやすいです。
自宅で案件を取得するには
フリーランスという働き方の良さとして、働く時間も場所も自由に選べることがあげられます。家庭での事情や自分の体力面を考慮し、自宅で働くというスタイルを選べるのもフリーランスならではといえるでしょう。
自宅でできる案件を取得するためにはどうしたらよいのか、おすすめの方法を紹介します。
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クラウドソーシングを活用する
最も効率よく、良い条件の仕事を受けるには、クラウドソーシングの活用がおすすめです。案件によりますが、ほとんどの在宅ワークが受注から納品までWeb上で完結する案件です。
そのため、きちんと仕事をこなせば年齢はネックになりません。さらに、自分で営業をかけて仕事を手に入れるという負担を無くすことができます。
まとめ
60歳以上でフリーランスになる場合は、体力的に厳しい面もあるでしょう。ですが、長年積み重ねてきた経験やスキルを活かし、他の人には真似できない付加価値の高い仕事をすることで成功を目指せるのです。
シニア層だからこそ、フリーランスになることで得られる恩恵が多くあります。自分に合う働き方だと感じた人は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。