副業のSwiftの案件の特徴
スマートフォンが広く普及している現在において、企業が提供するさまざまなサービスもスマートフォンのアプリから利用できるものが増えています。そのためiOSアプリ開発に注力する企業も増え、Swiftエンジニアへの需要も高まっています。
スタートアップのアプリ開発案件が充実
iOSアプリの開発案件には、Swiftを用いた案件が多くあります。その中でも、とくにスタートアップの開発案件が充実しているのが特徴です。スタートアップ企業や新規ビジネスでは、サービスの開始に合わせて新規アプリを必要とするケースが増えてきているからでしょう。
リモート案件が多い
Swiftによるスマートフォンアプリ開発には、リモート案件が多いという特徴もあります。週に何度かは打ち合わせなどで出社するというケースもありますが、案件によっては完全リモートでもOKというものもあります。
発注企業としっかりコミュニケーションをとりながら業務を進められるのなら、在宅でスキルを活かせる可能性があります。またスタートアップの自社開発案件が多いため、時間の融通を効かせやすい案件も多くあります。ダブルワークを考えている人にとっては、時間を有効に活用して働ける案件が揃っていると言えるでしょう。
Swiftの案件の例
Swiftの案件にはどのようなものがあり、どのようなスキルや経験が求めらるのでしょうか。アプリ開発におけるSwiftのコーディング業務がメインとはなりますが、その開発プロジェクトの中で担って欲しい役割は案件ごとに違ってきます。ここではいくつか例を挙げます。
機能の提案も含めた自社アプリの開発
自社アプリの開発案件では、新しい機能や改善案を積極的に提案できる人材を募集していることが少なくありません。企業にとっては、ユーザーに使ってもらえるサービスを提供することが重要です。インターネットでサービスを提供する場合でも、単なるウェブサイトとは違った、アプリならではの機能性や利便性が必要となります。
どのような機能やユーザーインターフェイスがあればより魅力的なサービスになるか、アプリを魅力的にするためのアイディアを出せる人材は歓迎される傾向があります。Swiftによるコーディングだけでなく、アプリの企画や仕様策定の段階から行なったことがあれば、その経験を生かすことができるでしょう。
仕様書を基にした既存アプリの機能追加
仕様書が提供されて、決定事項に沿って既存アプリを改修していくような案件もあります。このような案件では、自社アプリの開発ではない場合や、比較的規模の大きいプロジェクトの場合もあります。必要に応じてステークホルダーとコミュニケーションをとりながら、着実に仕事を進めていける人材が求められるでしょう。
業務内容はコーディングだけとは限りません。既存アプリに新機能を追加するために、仕様書に沿ってソフトウェアの設計を行うという仕事もあります。案件によっては、検証やリリースを担当する場合もあります。
受託開発案件のマネジメント
アプリ開発のマネジメント業務の案件もあります。開発メンバーのリソースを調整して仕事を割り振ったり、必要な機材や情報の調達などを任されます。このような案件では、プロジェクトマネジメントの経験が求められます。自分自身は開発を行わないかもしれませんが、開発メンバーがiOSアプリ開発をすることから、Swiftの知識も求められる案件です。
またリモートでの作業が可能な場合でも、ある程度はメンバーと顔を合わせる必要が出てくるでしょう。場合によっては、クライアントとの打ち合わせや仕様策定までを任されることもあります。
副業のSwiftの案件の単価・相場はどのくらい?
Swiftの案件ではスタートアップのリモート案件が多いという特徴と、仕様策定から設計、コーディング、マネジメントまで、さまざまな業務内容があるということを見てきました。では実際に副業を行う場合、Swiftの案件の単価はどれくらいが相場なのでしょうか。
フリーランスは80万円/月が平均
参考までにフリーランスの案件単価についてご紹介します。案件掲載サイトでは、Swiftを使った案件の平均単価は81万円/月となっています。
副業のSwiftの案件でよくある必須要件と歓迎要件
副業のSwiftの案件では、即戦力となりうる人材がとくに求められています。どのような経験があれば即戦力として活躍できると判断されるのか、Swiftのアプリ開発においてよくある必須条件と歓迎される要件を紹介していきます。
iOSアプリ開発経験1年以上
スマートフォンアプリの開発には、ユーザーインターフェイスの構築や複数機種への対応など独特のノウハウが必要です。そのため、1年以上のiOSアプリの経験が必須とされることが多いです。SwiftではなくObjective-Cによる開発経験でもよいとされることもあります。
また、インターネットを利用してサービスを展開するアプリも多いため、iOSから通信を行うようなアプリの開発経験もあると良いでしょう。できればサーバーサイド技術の知識や経験もある程度持っていれば、引き受けられる案件の幅も広がります。
iOSアプリを一から開発してStoreでリリースした経験があるといい
iOSアプリの開発案件には、Storeへのリリース経験があることが条件になっている場合もあります。スマートフォンアプリは、通常は専用のStore経由でユーザーに届けられます。iOSの場合はアプリをApp Storeに登録し審査を受けなければなりません。また、Appleにデベロッパー登録をしておくことも必要です。
Swiftの開発案件はスタートアップの場合が多いため、このような登録・審査に関して発注企業側にノウハウが蓄積されていないこともあります。サービスの初期の段階から開発に参加することになるため、アプリを一から開発して自分でStoreにリリースした経験があれば、即戦力として活躍することができるでしょう。
個人でアプリ開発は難しい?
ここまで、Swiftの受託案件について見てきました。Swiftでのアプリ開発を副業とするには、個人でアプリを開発するという方法も考えられます。その場合、自分で企画から開発までをすべて行い、デベロッパー登録とStoreへのリリースも行うことになります。これはどの程度現実味があることでしょうか。その実情について見ていきます。
アプリの有料化や広告による収入
アプリの収入源は、アプリを有料にするかどうかで変わります。販売価格を自分で決定し、販売価格から販売手数料を引いた金額が有料アプリでは収益になります。販売数に応じて収入を得られます。
一方無料アプリの場合は、アプリ内の課金ポイントが無料アプリでは収益になります。例えば無料のゲームを作り、ゲーム内で使用するアイテムなどを有料で販売します。この場合でも、アイテムの販売価格から手数料を引いた金額が収益になります。
もうひとつの方法として、アプリ内に広告を出すという選択もあります。この場合は、ユーザーが広告に反応することで小額の収益を得ることができます。アプリ自体は無料でも、ユーザー数が多ければそれなりの収益に繋がります。
収益化までは難しい
個人でもアプリ開発で収入を得る方法があるとはいえ、実際に収益化することは簡単ではないです。その理由は、Storeでの競争の厳しさです。大手企業が提供するアプリは、個人開発とは比べものにならないほど開発費を投入しているので、クオリティが高く広告費も十分にかけられます。
その上、基本利用が無料で広告も表示されないものが多くあります。ですから同様の目的のアプリを個人で作っても、なかなかクオリティ面や認知度で太刀打ちできないのが現実です。個人開発のアプリで満足できる収益を得るには、大手では真似できないような独自のアイディアが必要となるでしょう。
まとめ
Swiftのスキルを副業で活かすことを考えるなら、企業の募集案件をぜひチェックしてみてください。iOSアプリの開発をはじめとした、多数の案件があります。スタートアップの自社アプリ開発なら、業務時間を柔軟に調整しながらリモートでも活躍できる可能性があります。過去にiOSアプリの開発に携わったり、個人でStoreにリリースしたことがあれば、その経験やアイディアを活かすことも十分にできるでしょう。