ReactNativeの案件について
フリーランスとして仕事を得ていくためには、案件数が多い技術をレベルアップしたほうが有利です。ReactNativeがいくら注目度の高いフレームワークでも、実際に報酬を得られる案件がなければReactNativeへの対応力を高めても意味があるかどうかわかりません。まずは、ReactNativeをマスターする価値があるのかどうかについて見ていきましょう。
Reactを使っている人には学習コストが低い
ReactNativeは、ネイティブで描画されることからパフォーマンスの高さを維持できるのがメリットです。基本的にはReactと同じ開発方法で対処できることから、Reactを使ってきた人には取り組みやすいでしょう。
パッケージをnpmで管理できたり、CSSを書けるのも便利です。ReduxやFetchも使用できるなど、新たな学習コストを払う必要がないです。WebでReactを使ってきた経験のある人なら、ReactNativeの開発案件でも即戦力になれるでしょう。
Reactを使ってきた人が副業でReactNative案件に取り組むことで、ReactNativeの実力を高めていけるのは確実です。日本語の情報が不足している中でエラー対策に奮闘するうちに、さらなる力がつく期待もあります。
ReactNativeの人気は上昇中
導入している企業が少ないうちは、注目されている技術でも手をつけたほうがよいかどうか迷うところでしょう。
ReactNativeの場合は、確かに人気が高まっています。ただ、大企業が導入したり、ベンチャー企業の導入などでも派手な実績が示されればわかりやすいのですが、目立ったニュースが少ないために二の足を踏んでいる人が多いという状況です。
逆に考えれば、先行して成功例を作れば業界をリードするニュースを作れるチャンスでもあります。Reactでの開発経験があるメンバーが揃ったチームに入れば、より大きな案件に取り組むこともできるでしょう。
ReactNativeの案件の例
国内では導入例がまだまだ少ないReactNativeですが、案件がないわけではありません。既に出ている案件ではどのような例があるのか、見ていきましょう。案件によって業務範囲は様々で、幅広いスキルが要求されることもあります。
外国人向けメディアアプリの開発
例の1つ目は、日本最大級の外国人向けメディアアプリがReactNativeでの開発者を募集しているケースです。少人数でスピーディーな仕事をこなす必要のある開発環境で、ReactNativeは重宝されています。試行錯誤しながらノウハウを貯めていく意味でも、チャレンジ志向の企業案件はチャンスです。
本件は要件定義なども含まれていたようで、こうしたスキルにも長けているとより有利になるでしょう。外国人向けのアプリは、国内でまだまだ伸びを見せそうな分野です。通常の開発に加えて、多言語化や異文化のユーザーにより良いサービスを提供することについて考えていけるかも決め手になってくるでしょう。
SNSアプリの機能追加開発
2つ目の例は、海外向けのSNSアプリの開発案件です。Instagramのような機能追加が検討されており、アプリ開発はReactNativeで、バックエンドにはFirebaseを利用するのが条件となっています。
あらかじめAndroidとiOSのアプリがリリースされる予定での募集ですが、リリース時点での機能は最低限。リリース後の引継ぎをする人が募集されている案件ですから、アプリがヒットするかどうかの責任もかかっています。利用する技術はReactNativeの他、TypeScriptやReduxです。iOS・AndroidのNativeでの実装は、含まれていません。
本案件は農家を対象にしたアプリで、外国人向けアプリといっても専門性の高いアプリです。広く一般に向けたアプリの開発案件もあれば、このような専門性の高いアプリの開発案件もあることから、ReactNative案件の広がりには期待が持てます。
マッチングアプリの開発
3つ目の例はサーバもアプリの実装も任される開発案件で、案件を依頼している側が全面的にこれから募集する開発者を頼りにしています。詳細は相談次第ということで、いわゆる丸投げ系の案件といってよいでしょう。
このような案件の場合、アプリの開発だけでなくデザインも業務に含まれていることがあります。デザインは用意しているというケースもありますが、開発案件を募集している時点でデザイナーが決まっていない可能性もあるため、フレキシブルに対応できる人が適任です。
試行錯誤が求められやすいReactNative案件では、できるだけ制約が少ない開発環境のほうが仕事を進めやすいでしょう。その意味では、丸投げ案件のほうが気楽な部分も多いかもしれません。案件を探しているときの状況や自分自身のスキルによっても向き不向きが違ってきますが、任された仕事が多いほうが実力がつくのは間違いありません。
副業のReactNativeの案件でよくある必須要件と歓迎要件
副業のReactNative案件では、どのようなことが必須要件や歓迎要件とされているのでしょうか。必須要件はマストですが、歓迎要件は何を優先すればよいかが案件獲得の決め手になってきます。よくある例をチェックしてみましょう。
Firebaseの利用経験
海外向けのSNSアプリでInstagramのような機能追加が要求されている案件のように、Firebaseを必須要件としているケースもあります。アプリの開発はReactNativeですが、バックエンドにはFirebaseが使われているため、Firebaseを使った経験が必要なのです。データベースにはFirestoreが使用されているのも特徴で、関連の下地があるとスムーズに作業を進めていけるでしょう。
UI/UX設計についての知見
UI/UXのデザインが業務に含まれている案件も、少なくありません。デザインスキルやセンスに自信がないだけで、案件を見送ることになるのは惜しい話です。チャンスを増やすためには、UI/UX設計のスキルも磨いておくと有利になります。デザインしないまでも、UI/UX設計についての知識は持っておくことが大切です。
副業者の案件はどう探す?
ReactNativeの副業やフリーランス案件は、具体的にどのように探せばよいものでしょうか。仕事をこなせる実力はあるにもかかわらず、案件探しでつまずいてしまっては時間のロスです。効率よく案件を探す方法について、見ていきましょう。
マッチングサイトを使う
副業案件探しで便利なのが、クラウドソーシング型の求人サイトです。ただし、残念ながらこのタイプではReactNativeの案件がなかなか見つかりません。そこでおすすめしたいのが、マッチングサイトです。
スキルや実績、希望する案件などを登録しておけば、案件依頼主が現れたときにマッチングして案件を得られる可能性があります。マッチング相手が現れるまでひたすら待つようなイメージがありますが、求めている条件が合致した相手を見つけやすい方法だけに、実は効率的です。
人脈を活用する
人脈を活用するのも、おすすめの方法です。小さなReactNative案件でも、一度仕事を受けたことで継続した案件依頼を受けられる可能性も出てきます。良い仕事をすれば、他の企業に紹介してもらえることもあるでしょう。
ReactNativeは、大企業よりは中小規模の企業で導入が検討されやすい技術です。個人的なつながりからでも案件を得られるチャンスがありますから、人脈を広げたり大切にすることを重視してみてください。
また、ReactNativeの良さをアピールするのも一案です。ReactNativeに注目はしていても、開発案件として利用することにためらいを感じている企業は少なくありません。ReactNativeで開発するメリットを具体的にアピールできれば、そのまま案件を任せてもらえる可能性が出てくるでしょう。
まとめ
副業としてのReactNative案件は、多いとは言えない状況ながらも探せば見つけることができます。同じように案件を求めている人もいるでしょうから、いかに効率よく案件を探せるか、自分にマッチングした案件に出合えるかが重要です。大きな案件ではなくても、一件一件こなしていくことで実力は確実にアップしていきます。まずは、実際の案件を探してみることから始めませんか?