エンジニアのバックグラウンドのないプロダクトマネージャーは約4割
Offersでは、現在のメインの職種と過去経験したことのある職種を選ぶことができます。現在メインでプロダクトマネージャーをされている方のうち、エンジニアの経験者は57%でした。開発経験のあるプロダクトマネージャーがやや多いものの、エンジニア出身ではないプロダクトマネージャーも決して少なくないとわかります。
エンジニア以外の職種について見ると、ビジネス(48%) > デザイナー(31%) > データ分析(23%)の順に多くなっています。(※1人あたり複数職種を選択できるため、合計は100%になりません。)
登録数の多いスキル
Offersでは自分のスキルを選択肢から登録することが可能です。
ファシリテーション、ユーザーインタビュー、データ分析、カスタマージャーニーのスキル・経験を持っている方が多く、プロダクトマネージャーにとって大切なスキルであることがわかります。
何らかのプログラミング言語の経験やWebデザインの経験を持つプロダクトマネージャーは全体の42%であり、プログラミング言語での開発経験を持たないプロダクトマネージャーが多数派となりました。
ファシリやユーザーインタビューなど開発以外のスキルを強みとしてアピールし、活躍しているプロダクトマネージャーが多く、開発スキルは必ずしも必須ではないと言えます。
開発経験の有無とオファー数
Offersでは、企業から副業や転職のオファーを受け取ることができます。実際に、開発経験の有無によって、受け取るオファーの数に違いはあるのでしょうか?
経験職種ごとに比較した時、オファー数は、ビジネス > エンジニア > デザイナー、データ分析という結果になりました。エンジニア経験があるかどうかよりも、ビジネス系職種(グロースハッカー)としての経験が差別化のポイントになっていることが考えられます。
開発経験をアピールするプロダクトマネージャーは多いが、そうでない人が過半数
冒頭の「開発経験の無いプロダクトマネージャーは“詰み”なのか?」という問いについて、確かに開発経験をアピールするプロダクトマネージャーは多い結果でした。しかし、マーケティングや分析をアピールしているプロダクトマネージャーも多く、実際のオファー数はエンジニアの経験によってはそれほど変化がないとわかります。
オファー数の傾向からは、ビジネス✕エンジニアのように複数領域の経験があることが重要であること言えるでしょう。
求人要件でプロダクトマネージャーに求められるスキルとは?
ここからは、企業側のデータも見てみましょう。
企業の求人要件は主に5つに分かれる
Offersでは、Offers Jobsでプロダクトマネージャーの複業・転職求人を公開しています。求人ごとに設定されている必須要件・歓迎要件をツールを用いて分析しました。
以下のような代表的な能力・経験に分類できます。開発経験を必須要件として挙げている企業は全体の20%でした。
他の能力を重視する企業が多数派を占めています。
データを用いた意思決定
データの収集やデータ基盤についての知識を求められることもあります。
例:KPIの設計の経験
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課題を吸い上げ要件定義する能力・経験
具体的に要件に挙げている企業の割合は高くないですが、いずれも必須要件として指定されています。プロダクトマネージャーとしての基本的な能力とされていることが伺えます。
例:クライアント要望を吸い上げ、要件定義や課題設定が行える
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コミュニケーション、マネジメント(エンジニア、デザイナー)
開発チームとの円滑なコミュニケーションやマネジメントが求められます。約4割の求人で歓迎要件or必須要件として挙げられています。
例:チーム間調整やエンジニアのメンタリングなど高いコミュニケーション能力
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新規立ち上げ
副業求人では新規立ち上げについての知見を求める求人も多く、新規立ち上げの経験があるプロダクトマネージャーも多く求められています。
例:デジタルプロダクトの立ち上げやグロース経験がある方
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デザイナーやエンジニアとしてプロダクト開発に関わった経験
歓迎要件だけでなく、必須要件として挙げている企業も多くあります
例:デザイナーまたはエンジニアとしてのプロダクト開発経験、知識
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プロダクトマネージャーは他職種よりも副業が浸透
キャリアを作る方法として副業を経験される方が増えています。Offersが取ったアンケートでは、プロダクトマネージャーの副業経験率は70%でした。さらに約半数が2社以上経験しています。
同じアンケート調査では他職種の副業経験率は以下のようになっており、他職種に比べてプロダクトマネージャーは副業が浸透しています。
- エンジニア:61%
- デザイナー:64%
- データ分析:36%
プロダクトマネージャーの副業目的は「自分の経験を社会(本業以外)に還元したい」
「副業をする目的」として一番多く挙げられたのが「自分の経験を社会(本業以外)に還元したい」でした。この項目は他の職種では20%を下回っていたので、PMに特徴的な傾向と言えます。
また、「スキルアップ」のために副業すると回答した方が上位を占め、収入面だけでなく、自分のキャリア形成のために副業されていることがわかります。
プロダクトマネージャーの副業の時給水準はほか職種に比べて高い
実際にOffersで契約に至った時給の分布では、プロダクトマネージャーは他職種に比べて高くなっています。プロダクトマネジメントという専門性の高い業務に対して、より高い報酬が支払われています。
週1・週2から始められる求人が約7割
掲載中の求人の稼働時間についても、週1・週2から始められる求人が約70%を占めています。
業務委託の副業求人に加え、直近では正社員転換を前提とした副業求人も増えてきています。これまで稼働時間がネックで副業を敬遠していたひとや、転職を考えているが良い転職先に巡り会えないといった方も一度Offersに登録してみてはいかがでしょうか?
まとめ
キャリアについて特定のバックグラウンドでは決まらないことが示唆されます。実際にOffersで成約したプロダクトマネージャーのうち、エンジニアのバックグラウンドをもっていない割合は54%でした。
Offersのアンケートでは、経験の幅を広げるための手段として副業を挙げる回答も得られました。プロダクトマネージャーにも副業は浸透しつつあり、求人数も増えてきています。ぜひOffersで副業を始めてみてはいかがでしょうか。
また、Offersでは副業だけでなく、キャリアに関する相談も可能です。Offersで、他の方の回答を見たり、ご自身の相談をしてみましょう!