エンジニアが初めての副業で失敗したことと、その対策

はじめまして。中村(@o2_knj)と申します。

本年度より本格的に副業を始めましたが、失敗した事例を今後副業をしようと考えている皆様の何か参考になればと思い、今回、Offersよりこういう縁をいただけましたので公開させていただければと思います。

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副業を始めることになった理由

会社から許可が出ている

現在勤めている株式会社BRAIN MAGICでは、副業については会社として許可が出ているため、副業を開始するにあたっての折り合いについては問題がなかったこと。(もちろん現職の妨げにならないように。)

フルリモート化により時間ができた

コロナウイルスの影がちらついてきた2020年2月末より会社として希望者はフルリモートに移行する形になりました。その中で開発チームはいち早くフルリモート化する形になりました。

フルリモート化されたことで、今まで通勤で利用していた時間(3時間弱/日)が丸々使える形になったことが理由の一つです。

収入の増加

これはほとんどの方がそうだと思いますが、収入を増やしたいという点もあげられます。子供の進学等があり収入を増やしたいという状況がありました。

現職でできないことをしたい

最後にスキルアップなどの面があります。

現職での仕事ではElectronでのデスクトップアプリ開発がメインになっており、自分の本来の得意分野であるサーバサイドの開発が、入社時からほとんどできていなかったという危機感から、副業をきっかけにしてまたそういう部分にも触れていこうという狙いがありました。

また、3年弱現職に勤めてモチベーションが若干低下した部分もあり、違うきっかけでまた自分自身の仕事に対する姿勢を変えようとしたところもあります。

▲ 現職にて開発しているOrbital2のElectronアプリ開発をしている際の写真

フルリモート化前後の副業の探し方と収入の変化

フルリモートになる前

仕事がフルリモート化する前も副業をわずかに行なっていました。2ヶ月1回くらいのペースで、知り合いやスポットコンサルサービス経由のスポット作業を請けていました。

年間収入は10万円行くか行かないかくらいでした。

フルリモートになった後

リモート体制が定着しつつ合ったので、本腰を入れて副業を開始することを決めました。

Offersを含む、複数の副業系のWebサービスに登録し、魅力的な案件に手を挙げていました。その中で、某サービスのサーバー開発の仕事を受けましたが、自分の失敗もあり2ヶ月弱で終了という形になってしまいます。(後述する本題になります。)

現在はプロジェクトマネージャーの副業を行っており、今後開発するシステム案件の要件定義・仕様策定などを行っております。副業としては、4ヶ月弱の稼働ですが年60万円くらいの収入増につながりました。

初めての副業案件での失敗

案件面談での違和感

話をしてる際に話してる人になんとなく違和感を感じてはいたのですが、副業を行いたいという意識が先行していた状況もありそこを流してしまった感がありました。

前任者の引き継ぎ

案件を受けて初日で何もわかっていない状況で、前任者からの引き継ぎが行われました。何もわかっていない状況で、よくわからない資料を渡されて確認する時間も与えられずにその前任者の契約が終了。

この時点で不穏な雰囲気を感じるべきでした。

技術面の問題

以前得意としていた言語での案件でしたが、ここ4年ほど触れなくなってしまうと細かいツールやライブラリの使い方などを思い出すのに時間取られてしまいました。

それにより、案件先が求めるスケジュールでの対応がなかなか難しくなってしまいました。

コミュニケーションの問題

副業の契約先と案件先の二箇所でのコミュニケーションが発生していました。

契約先は本職終了後での対応で問題なかったです。しかし、案件先では本職の業務時間中のミーティングがこちらのスケジュール確認なしで設定されたりなど、難しい部分がありました。

また、案件先で一番最初にやりとりしていた方が長期休養により不在になってしまい、後任者とのやりとりも難しくなってしまいました。

必要なドキュメントなども整備されていなく、後任者も把握していないなどもあり情報の整理をするのに時間を使うというあまり良くない状況に入ってしまい、自分自身が何を作ればいいのか? というのがわからなくなってしまった事もありました。

体調面の問題

副業を本格的に初めて、自分が甘く見ていたのがプライベートがかなり減ったことです。ストレス解消する時間や、休憩時間・睡眠時間などがかなり減少したことで本職に影響がでるくらいに体調不良が続きました。

今思うと慣れないうちに多めの稼働時間を設定してしまったのは大失敗だったと思います。

初めての副業の結果として

自分自身が思うスキルが出せずに、2ヶ月での契約終了となってしまいました。

今考えると、最初の2週間くらいでもっと仕様の具体的な部分をヒアリングしたり、環境整備のドキュメントについてわかりやすいものを出してもらったりとできたはずなのそこに時間が使えなかったのが失敗だったと感じます。

今年度副業初めての振り返り

副業を初めて受けた際の案件において失敗に繋がった原因にもなるのですが、筆者が副業を始めて実際に体験するまではわかっていなかったことをあげていきます。

仕事の内容を「可能な限り」把握して受けるか断るかを考える

契約する前に事前交渉で自分ができるかどうか? など含めてしっかり話を確認すること。どうしても副業が初めての場合まずは受けたいという気持ちが先になってしまいました。

無理に受けることで生活にも影響が出ることがあるので今の自分のスキルと時間で対応が可能かどうかを判断することが大事だと感じました。

技術面についての工夫

長い間触ってなかった技術等は思い出すのに時間がかかったりします。

以前の自分が得意だったと思って受けても、今の自分はやるのに一苦労することもあり、案件での技術の内容については受ける前に一度思い出す等のことはする方がよかったと感じました。

また、新しい技術の習得につながるような仕事は現状では引き受けるのは難しいと思いました。学習する時間をうまく作るなどの工夫も今後は行っていきたいと感じています。

本当の意味での即戦力を求められているか?

2件の副業を受け、両方即日から仕事を始めました。最初の案件は現職では離れていた仕事ということもあり初日から1ヶ月間はかなりの苦労をすることになりました。

現在の案件は現職でも行っていることの延長線上のため、学習コスト部分はお客様の業界知識を覚えるということと、アウトプットに利用するツールを覚えるくらいになっています。

ワークライフバランスの意識

副業においても本業以上に納期を意識するケースが多かったと思います。

本業であれば長年対応しているため、難易度・工数の読みやすさがありますが、副業においてはその環境で初めて仕事するというケースが多く、お客様が求める納期がどの程度シビアなのかの判断が難しい場合があります。

納期に対応するため、家庭での時間や自分の趣味時間、睡眠時間を削るなど、ストレスや体調不良につながる要因になる場合もあります。本業でのパフォーマンスが落ちるのは、本末転倒なので、あくまで余裕のある範囲で仕事を行うのが良いと感じました。

コミュニケーションの工夫

これも本当に大事だと思います。最初の案件ではその会社の人+お客様先の二重のやりとりが発生していました。コミュニケーションコストが非常に高くなってしまったことで、疲弊してしまいました。

また早めにヘルプを出せる人を見極めることも大事だと感じました。

税処理関係

これは来年の課題になるのですが、今までは申告の必要がない金額での収入だったため行っていませんでしたが、確定申告が必須になりました。

家庭の医療費の申告も今までしていたため、それに上乗せする形での対応になるのでそこまで大きい手間ではないですが、今までやったことがないことなので不安もあります。副業収入の30%程度を納税用において置くようにしておき対応できるようにしようとは考えていますが、この辺もこれから調べなければいけないところです。

最後に

副業についてはまだ自分も歴が浅いのですが、これから始めようとする人に何らかの参考になれば幸いです。今回こういう機会をいただけることになり、自分自身の振り返りにもいい機会になりました。

今後については、できる限りは同じ依頼主と長く続ける形でいられるような状況を作れるように自分自身も努力を行っていこうと思います。ただ、案件の状況によっては作業がないというケースも出てくるので、いろんな話を聞いていつでも案件を受けれるような仕組みも作っていきたいと思います。


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