心穏やかに副業する工夫

はじめまして、堀部彰夫と申します。普段は対話AIプロダクト開発に携わっています。AIプロダクトのPDCAの全ての工程に絡んでプロダクトを進化させていくPMをしております。詳しくはマイページを見ていただければと。

今年からOffersをきっかけに副業を始めたのですが、余裕を持って副業をするために工夫したことを紹介したいと思います。

副業はじめたきっかけと今年を振り返って

もともと本業だけではなく、あらゆる領域で企画の仕事をしたいと思ったのがきっかけで、Offersをきっかけに今年から副業デビューさせていただきました。

ありがたいことに副業においても様々なプロジェクトのPMやディレクターでのお話をいただく機会があり、本業で培ったものを発揮できる仕事を副業においてもできる機会をいただくことができました。

具体的な仕事内容は、主にソフトウェア開発の企画領域となります。

リリース前のプロジェクトであれば、企画概要の資料化、ソフトウェア開発スケジュールの策定、そこから具体のシステム要件や仕様の資料化、リリース後の運用タイトルであれば、新規機能追加開発の要件/仕様、それに付随するデータ分析、分析結果から最適なレベルデザイン(数値のバランス調整)をすることが主でした。

副業のデメリットと工夫

今年一年副業をやってみて、やはり副業で得られるプラスの面は多々あり、私自身は副業することを勧めています。

そんな副業、いい事ばかりではありません。得られるものがあれば、捧げるものもあります。場合によっては本業とは違い、厳しい締め切りや、求められる品質をクリアしなければなりません。プレッシャーやストレスを抱えながらでは本業にも影響がでかねませんし、本業でのパフォーマンス低下は副業を理由にできません。

そういった様々に変化する状況でもパフォーマンスを一定にして副業できるためにした自分なりの工夫を書きたいと思います。それがテーマに掲げた「心穏やかに副業する工夫」になります。

本業と副業

Offersを活用して副業されている方々は、本業でもある程度スキルや経験を身につけ、本業以外でも仕事を請け負えるほどの高いパフォーマンスを発揮されている方々が多いのかと思います。

そんな皆さんにとっては取り越し苦労かもしれませんが、私のような今年副業デビューした身としては、本業と副業のバランスを見つけるのが難しい時期があり、今年一年このバランスをどのように調整して今に至ったのかを振り返りたいと思います。

とくに、本業と副業、自分ができる最大値を超えそうと感じられている方々の参考になればと思います。

己の限界を知る×クライアントの特性を知る

心穏やかに副業するためにまずは、己の限界を知るが最初に来るかと思います。

ここでは能力の限界と費やせる時間の限界という2軸で語りたいと思います。

能力の限界を知る

能力的な限界はまさにみなさんそれぞれが「これができる」「ここが得意」と把握されているかと思います。その上でクライアントが自分に求めているものが、自分の能力と重なっているかを見極める必要があるかと思います。実際にできることがクライアントが望むものかどうかの見極めになります。

能力限界の見極めの工夫

そもそも出来る可能性が低かったものを請け負ってしまったりすると、限られた時間の中で調べたり習熟度を上げたりする必要があり、心穏やかに副業する状態からは遠ざかってしまうため、できるかできないかは慎重に考えた方が良いかと思います。

このあたりの能力的なところは他でも詳しく説明されているものがあるかと思いますので、ここでは割愛させていただきます。

能力的限界より、私は副業に割ける時間的な限界の方が重要だと思っています。

この時間的限界について詳しく触れたいと思います。

時間的限界を知る

本業の場合、担当している範囲について思う存分時間を投入することができるのではないかと思います。その仕事の時間配分(リズムやテンポ)は自分次第でどうにかなるものと思います。

ところが副業の場合、前提として本業以外の時間をうまく使っていく必要があるかと思います。且つ、クライアントが示すスケジュールに対して応えなければならないと思います。

その仕事だけに注力できる状況であれば、なんてことはない仕事だったりしても、本業で発生するイレギュラーな仕事があると、副業に充てる時間が当初見込んでいたものとは異なっていきます。

そのため、当初見込んでいた副業スケジュールもだんだんとズレていき、締め切り直前でまとめて作業する必要が出てきます。そうなると心穏やかに副業することはできません。

そこで、私なりに心穏やかに副業するための工夫を書きます。

時間的余裕を生み出す工夫

私の場合、受けた仕事の種類によって、どのような時間配分で進めるか、直近の本業スケジュールと照らし合わせて、締め切りを提示していました。“XX日に初稿を上げる”と宣言してました。

大体宣言した日程通りに仕上げられていたので、個人的には常に“XX日に初稿上げる”をクライアントに対して宣言した方が良いと思います。

クライアントも大体において100点のものを求めているわけではなく、どんなに雑なものでもプロジェクトが次に進められれば良いと思っているのが大半ではないかと思います。

私のリズムとして、一気に8割方作ってしまって、残り時間で10割に近づける。10割に達成していなくても初稿として宣言日が来れば提出する。というリズムで仕事をしていました。

この進め方だと、最初に8割の状態に持っていくため、8割に到達したらいつでも初稿として提出できる状態なので、残り時間は自分なりにこだわりたい部分に時間を捻出でき、まさに心穏やかな副業となるかと思います。

時間的余裕を生み出す心地よいテンポを知る

時間的限界を知り、自分の心地よい仕事のテンポを知れば、余裕が生まれ心穏やかな副業になるかと思います。この自分の心地よい仕事を進めるリズムとテンポについて。

毎日少しずつ進める派なのか、まとまった時間に一気にやりたい派なのか、なんとなくでも自分はこっちの方が心地よく進められるな、という感覚を持っていた方がよいと思います。

というのも結局のところ、ご自身の持てる能力(スキル)をどれだけの期間使えるか(時間)の掛け算が成果物(パフォーマンス)になるという、とても当たり前の話になってしまうために、副業にあたっても、この2軸を今一度再認識するのがよいと思っています。

時間配分の葛藤

私はどちらかというと毎日少しでも進めていきたい派の人間ですが、それでも仕事の内容によっては休みの日を使ってじっくりとやりたい作業もあったりして、どういう時間配分にするか葛藤があったりします。

色々やり方はあるのかと思いますが、私の場合は都度都度自分の直観をたよって、終わらせる日を最初から宣言することで時間配分を最初から決めて取り掛かるというやり方がしっくり来ています。

ここまでは能力や時間的限界を見極め制約のもと、うまく仕事を進める話をしてきました。次は、私にとって一番難しいクライアントととの“相性”のようなものを知るという話ができればと思います。

相性を知る

クライアントの発注の仕方の特性と、どんな発注方法でもいいですよという自分の許容範囲の話をしたいと思います。これが重なっていないと、お互いの期待しているところと目指しているところに一緒に行くには非常に困難なものとなると思っています。

そういった「相性」のようなものについて話したいなと思います。

結局はつくるものがお互いの解像度があっているかどうかがカギ

副業でも本業でも、仕事そのものは“作るもの”さえお互いのイメージが明確になっていれば、スムーズに進むものと思っています。

そこで問題となるのが、“作るもの”の解像度となると思います。発注側も何を作ってほしいのか、をそこまで明確に思い描けていないものもあると思います。その場合、作業側は発注側にあれやこれや作るもののイメージをヒアリングして、つくるものを明確にしていくかと思います。

それでも明確にならない部分を残したまま仕事に取り掛からないといけない場合もあるかと思います。そういったケースでは、私の場合、最初から明確でない部分は全体との整合性を見て埋めておきます。埋めてからまたイメージが違えば言ってください、でとにかく進める=形にして可視化するのが良いのかと思っています。

そこで提示したものがイイね、となればいいのですが、問題はそうならないケース。私の場合、企画概要やシステム要件/仕様を請け負う機会が多いのですが、事前に細かく決まっていない部分に対して、形にしてから注文が来るケースがあります。こういった場面での注文をいただくパターンは大きく2パターンあります。

部分的な再注文

ひとつは明確でなかった部分に対してのみ、再度注文が来るケース。これはそういう風にしたかったのね、という感じですぐに対応できるケースかと思いますので、大した問題ではないかと思います。

もうひとつのパターンが大変なケースかと思います。

全体を再構築するほどの再注文

一度資料という形にした上で、全体を再構成するほどの注文が来る場合があります。これは非常に大変な作業になるため、心穏やかに副業するからほぼ遠い状態になります。この状況から、再び成果物のイメージをすり合わせて、お互いの理解の解像度を上げて、作業に取り掛かるには結構なMPを使わないといけないなと思っております。

私の今年一年の経験から、これは事前にどれだけヒアリングしても数%発生するものと思っています。この本質的な解決は、仕事や副業という枠を超えた、人間のコミュニケーションの領域に及んでしまうかと思っています。

この場では、あくまで副業の領域に話をとどめて、心穏やかに副業するための工夫として書きたいと思います。

相性=彼を知り己を知れば

やはり発注側の特性のようなものを知る必要があると思います。

そういった、明確でない状態で発注して、こちらが提出したものをたたき台にして、イメージを固めていきたいクライアントなのかどうかを見極める必要はあるかと思います。最初からそういう考えなのであれば、初稿ではたたき台程度の資料で提出することで小気味よくイメージをすり合わせていけるのかと思います。

クライアントのこの特性を知ることは非常に重要かと思います。

且つ、自分はどう仕事を進めていきたいか(事前にきっちりイメージをすり合わせてから作業に取り掛かりたい/あいまいな状態でもいいから資料という形にしてイメージをすり合わせたい)を把握した上で、クライアントと仕事の進め方のイメージをすり合わせておけると心穏やかに副業できるのではないかと思います。

スタンスを決める

最後はスタンスの話をできればと。少々おまけ的な内容で恐縮ですが、副業においても、自らのスタンスみたいなものをある程度決めておいて方が良い気がします。

スタンス、どこまで仕事でクライアントに入り込むか。頼まれたことを頼まれたとおりに仕事する、というのも一つのスタンスかと思います。私の場合、真の目的達成のために必要と思うものはどんどんプラスするスタンスです。

これは、何のために副業をやるのか、にも通じるのかもしれませんが、副業におけるスタンス、これもおぼろげでもはっきりでも、スタンスを持っておく方が良いと思います。そうでないとただ仕事をして、対価をいただいて終わりなのかと思います。

私にとって副業に期待する本当の意味

そもそも私の副業する本当のモチベーションは、ズバリ「イノベーションが起こる現場にいたい」です。ゲーム業界出身の自分としては、ヒットタイトルが生まれる現場特有の熱狂が忘れられません。この熱狂、人知れず日本中ひそかに熱くなっている現場はたくさんあるのだと思います。

そういったすでに熱くなっている現場に副業で入るのもいいのですが、私の場合どちらかというと、まだ熱狂までは到達していない現場で一緒に熱狂を創り出して、最終的にはイノベーションにつなげるという仕事がしたいと思っています。

なので堀部のスタンスは、真の目的達成のために必要と思うものをどんどん足すというスタンスで仕事をしています。

もちろん、これは人によってはおせっかいや迷惑となり、人によってはありがとうになるので、自分の価値観を押し付けるわけにはいかないなと思います。こういったスタンスもある程度最初から表明して、それでもいいよというクライアントと一緒に、真のゴールを目指すのは、とてもやりがいがあるなと思っています。

まとめ

心穏やかに副業する工夫、をテーマに、さまざま語らせていただきました。いかがでしょうか?参考になる部分が少しでもあったなら嬉しいです。個人的には、副業のオファーだけでなく、副業の困りごとの相談もできるかと思います。私のSNSでご連絡いただければ、何かお力になれるかもしれません。

Linkedin

時につらい事もあるのが仕事だと思いますが、副業だとすこし違ったつらさがあるなと思っています。それらを完全に0にすることは難しと思いますが、多少のことがあっても心穏やかに副業できれば、充実した日々を送りながら成長していけると思っています。

副業をやっている者同士、お互い頑張って明るい未来を作れればと思っています。

この記事をシェア

関連記事


副業・フリーランス

プログラミング

インタビュー

『実践TypeScript』の著者・吉井健文が考えるTypeScriptの魅力と可能性

世の中にはさまざまなプログラミング言語が存在します。そして、人によってはただならぬ愛着を持つ人も。そこで本企画では、このプログラミング言語にフォーカス。お気に入りのプログラミング言語のことをマニ...

ヤフーが実践するギグワーク活用がこれからの新しい採用手法に!?リモート環境で求められる人材とはーこれからの「強い組織の作り方」CEOセッションー

新型コロナウイルスで、働き方改革やデジタル・トランスフォーメーションの流れが急激に加速し、採用・育成・マネジメントの状況は大きく変化しています。 株式会社overflow、株式会社zenkig...

コロナ後に問い合わせ数が6倍のサービスも。DX化が進むHRの現状ーこれからの「強い組織の作り方」CEOセッションー

新型コロナウイルスで、働き方改革やデジタル・トランスフォーメーションの流れが急激に加速し、採用・育成・マネジメントの状況は大きく変化しています。 株式会社overflow、株式会社zenkig...

mrubyを採用したソフトウェアを広げた第一人者・松本亮介が、面倒を感じながらもC言語を愛する理由とは?

世の中にはさまざまなプログラミング言語が存在します。そして、人によってはただならぬ愛着を持つ人も。そこで本企画では、このプログラミング言語にフォーカス。お気に入りのプログラミング言語のことを中心...

デザイン

お金

採用・組織

グルメ