フリーランスが海外生活をする方法は?事前の準備が重要

海外に住むフリーランスはどのような仕事を収入源としているのでしょうか。具体的な内容や、移住時に注意するポイントを紹介します。職種によっては、海外在住のフリーランスも増えています。居住国を選ぶときの注意点も見てみましょう。

海外在住フリーランスの収入源

フリーランスは比較的仕事をする場所を選ばないことから、海外に在住している人も数多くいます。海外でフリーランスをしている人の収入源は、どのようなものでしょう。

職種や経歴によって、収入源も変わります。主なケースはリモートワーク、オフショア案件、現地案件の3つです。

日本で得た仕事をリモートで行う

原則、メールや電話のみで連絡ができ、案件をこなせる場合は日本で請け負った仕事をリモートで作業できます。クリエイターやエンジニアなど、データの提出のみで仕事が完了する場合は海外に在住していても大きな問題はありません。

新興国など、日本よりも生活費が比較的安い場所で暮らしながら日本の仕事をしていれば、収入がそれほど多くなくても生活できます。新たな仕事はインターネットや電話を通じて得る必要がありますが、仕事の依頼が安定しているフリーランスであれば支障はないでしょう。

オフショア開発など海外案件を受注する

海外では、日本の企業が海外でシステム開発などを進めるオフショア開発案件など、日本企業の仕事を見つけられます。特にエンジニアやプログラマーなどに多い案件です。

現地の言葉があまりできなくても、大元は日本企業の仕事のため問題ありません。

日本で開発や作業をすると費用がかさむため、海外に拠点を置く企業も増えてきています。海外案件を受注できるスキルやツテがある場合、海外でも生活に支障はないでしょう。

現地で仕事を見つける

海外在住のフリーランスの中には、現地で仕事を探している人もいます。ある程度現地の言葉や状況に詳しい人なら、フリーランスの仕事を見つけられるでしょう。

日本企業が募集している現地の案件を探すのも、主な方法です。現地に知り合いがいる場合は、紹介や情報提供があり仕事につながることもあります。

海外でフリーランスの仕事を見つけるには、まず実績を知ってもらうことが大切です。今までの経験や実績をまとめたポートフォリオを作るなど、英語や現地の言葉でアピールしましょう。

税金についての知識と調査は必須

海外で仕事をする場合、税金について知っておくことが大切です。国ごとに、独自のルールが存在します。どのような決まりがあるか調査しておきましょう。

国籍や住民票の所在で、税金のルールも変わります。税金の未納は、知らなかったでは済まされません。事前に必ず確認しておきましょう。

日本に住民票がなければ確定申告は不要

日本に住民票がない場合は、確定申告が不要です。日本に住民票を置いたまま海外で暮らしている人は、確定申告の義務があります。

日本での納税義務をなくしたい場合は、日本を出る前に住民票も抜いておきましょう。その代わり、日本で行政が実施するサービスが受けられなくなります。

どちらがよいかは、海外での居住期間や移住者への待遇にもよるでしょう。短期間の海外移住の場合は、転出届が出せないこともあります。

日本在住なら海外からの収入も納税義務あり

日本に在住している場合、海外からの収入も納税義務があります。日本で得た収入と同じように、確定申告で報告しましょう。

日本に在住している以上、どこから振り込まれたものでも税金を納める義務があります。

もしも日本に税金を納めたくない場合は、海外転出する必要があります。代わりに現地で税金を納めましょう。

居住国の税制度を確認

海外に在住していて仕事をする場合、居住国の税制度を確認しておきましょう。国によって日本とは税制が異なります。

たとえば、アメリカではビザの種類や、滞在日数が居住者であるかの判断基準です。居住者に認定される場合は、アメリカで得た収入だけでなく日本で源泉徴収された収入も申告しなければなりません。

アメリカの場合は二重課税にならないよう、仕事で得た収入は外国税額控除の対象です。申告は必要ですが、税金が余計に取られるわけではないため安心しましょう。

海外移住する方法

海外移住するには、ビザや住むところを確保します。特に、フリーランスとして仕事をするなら現地で働く許可も必要です。

まず、ビザを取得できる国を選びましょう。国によってはビザが取得しにくく、渡航しても仕事が得ることができません。

ビザが取りやすい国を選ぶ

ビザの発行は、国によって難易度が変わります。フリーランスがビザを取りやすく日本人が働きやすい国は、ドイツやオランダです。

ドイツではフリーランサー向けのビザがあり、オランダは日本人が起業しやすい環境が整っています。将来永住権を取るつもりなら、まずはビザを取得しやすい国を選びましょう。

国によってはビザの期間が短く、長期滞在に向いていないこともあります。特に、労働者向けのビザが取得しにくい国はフリーランサーが移住を考えるには不向きでしょう。

事前に収入源を確保しておくのが安心

現地で仕事を探すことも不可能ではありませんが、事前に仕事や収入源を確保しておくと安心です。日本にいる内にリモートワークで対応できる仕事を探すか、現地で働ける場所を探しておきましょう。

ある程度貯金があれば、余裕を持って現地で仕事を探せますが、うまく行くとは限りません。できるだけ最低限の収入源を手に入れてから、移住の準備を始めましょう。

まとめ

フリーランスは海外でも仕事ができます。海外在住のフリーランスは、日本で請け負った仕事を海外でこなしているケースと、海外で日本企業や現地のクライアントから仕事を請け負うケースに分かれています。

どちらにしても、税金の知識やビザの取得は欠かせません。まずは行きたい国でビザが取得できるのか、税制はどうなっているのか確認しておきましょう。

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