フリーランスの働き方にはどんな特徴が?スタイルや職種を紹介

フリーランスとして働きたいと考えている人もいるでしょう。そのためにはまず、フリーランスの特徴的について理解する必要があります。またフリーランスのメリットとデメリットを理解して、これからの働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

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フリーランスとは

『フリーランス』とは特定の企業や組織に専従せずに個人事業主や個人企業法人として、自らの技能を提供する働き方のことをいいます。

会社勤めをしている人が別の仕事を掛け持ちする場合は『副業』と呼んで区別されるのが一般的です。

またフリーランスとして働く個人を『フリーランサー』と呼んだり「フリーのエンジニア」のように短縮して表現することもあります。

フリーランスとは何なのか理解するために語源から詳しく見ていきましょう。

フリーランスの語源

フリーランスの語源は中世ヨーロッパに遡ります。当時の戦争では、王や貴族が騎士を中心とした封建軍を率いながら、これを補強する「傭兵団(フリーカンパニー)」と契約して戦いました。

傭兵団は正式に受勲されていない騎士(黒騎士)や「槍騎兵(lancer)」とその従卒の歩兵や弓兵を含んだ雑多なものであったため、契約の際には槍1本(lance)を1戦闘単位として扱いました。

この中で、まだ敵勢力と契約を交わしていない「free」な「lance」を表す語として「freelance」が用いられるようになったのです。

現代用いられる「フリーランス」という語は、この中世のfreelanceのように、特定の企業・組織と専従契約を結ばず、契約ごとに技能を提供する個人事業者を指します。

働き方改革の中でのフリーランス

超高齢化社会の日本で労働力人口が減っていく中で、政府は健全で持続可能な経済活動を推進するために『働き方改革』を打ち出しました。

2018年は『副業元年』とも呼ばれ副業解禁する企業が増え、働き手の多様化と人材流動の活発化が進んでいます。

企業としては社員の65歳以降の就労・生活保障を行うことが現実的ではない状況になってきています。個人が企業に依存しない形で生活保障を考える時期にきているといっていいでしょう。

終身雇用のような専従契約にこだわらず、案件ごとに外部委託することを選択する企業が増えています。

この中で、今までは企業に所属するしかなかった個人が自ら働き方を考えフリーランス化する動きが加速化しているのです。

フリーランスと起業の違い

フリーランスとしての働き方を選択する人が増える中で『起業家(アントレプレナー)』も増えています。

起業家という語は独自の新規な事業を行う『ベンチャー企業』を開業する者を指すことが多く、複数名で事業を行う場合はフリーランスとは明確に区別されます。

対してフリーランスは個人事業主やすきまワーカーとして、エンジニアやライターといった肩書きを持つ特定の技能を提供する事業者を指すと考えるとよいでしょう。

これらのフリーランスが法人成りして会社経営者として振る舞う場合もありますが、独自性・新規性を持つ事業を興さない場合は、この文脈では起業とは呼ばないと考えておきましょう。

男性と女性の背景の違い

男性と女性ではフリーランスという働き方を選択する経緯に違いが見れらます。

男性の場合は、より自由で会社に縛られない働き方を選ぼうとしたり、自分のスキルを生かして事業展開する目的であったりするケースが多くあります。

また起業準備のための時間・環境を確保するケースも典型的といえます。フリーランスとして働くなかで人脈や取引先を開拓し、また必要なスキルを磨いて将来的な起業に向けて準備を進めるという発想です。

女性に特有のケースとして、結婚や出産を機にフリーランス化する、ということが挙げられます。本業を退職した後に、時間を確保しながらすきまで働く、あるいは在宅でリモートワークを行う選択をするというケースです。

フリーランスの働き方の特徴

フリーランスを考えるとき、そのメリットを理解しておくことは重要です。またデメリットもありますので詳しく見てみましょう。

メリット

フリーランスのメリットとしてまず挙げられるのが、時間の使い方をコントロールしやすくなることです。

案件によって契約条件はさまざまですが、基本的にフリーランスは契約企業の就業規則に従う必要がなく、契約履行に支障のない範囲で自由に働く時間を設定できます。

複数企業と同時に契約することもでき、働きたいだけ働くこともできますし、業績が認められれば単価の高い案件の受注も考えられるため、収入アップを目的にする人にも嬉しい働き方といえるでしょう。

またリモートワークができる契約内容であれば、通勤時間はゼロ、勤務地は自由であるため旅先で仕事することもできますし海外移住することすら可能です。

デメリット

このようにメリットだけを見ると魅力的ですが、デメリットも意識しておきましょう。

例えば怪我や病気で一定期間働けなくなったという場合、業務が完全に停止してしまうため収入が激減する恐れがあります。

またフリーランスは契約企業と雇用契約を結ばないため各種社会保障は個人負担で行う必要があります。日本ではまだフリーランスの社会保障に関する法整備が進んでいないため、今後の政府の対応が待たれるところです。

案件によっては報酬が得られる結果を出すまでに掛けた時間と割が合わない場合もあります。契約企業の内情まで先行して知れなくても、少なくとも案件の必要スキルや難易度は事前に計算できるようになりましょう。

フリーランスとしての働き方の例

フリーランスの働き方は多種多様ですが、実際にフリーランスとして働くイメージの例を見てみましょう。

仕事のスタイル

フリーランスの働き方は『業務委託契約』であり、大きく『常駐型』と『リモートワーク』型に分けられます。

常駐型では月に何時間働いて単価いくらという『清算幅』ベースの契約内容で、リモートワークでは成果に対して報酬を得る形になります。

案件の性質としては単発案件の『スポット(タスク)型』や長期契約を前提にした『プロジェクト型』、他にブランディングや販路開拓などを焦点にした『ミッション型』があります。

1日の流れ

1日の流れも受注案件により大きく異なります。常駐型でなければ起床時間は昼でもよく、自由な時間に仕事を始めてWebミーティングの時間などが設定されていればそれに対応します。

休憩はいつ取ってもよく、定時もありませんので1日の区切りは17時になる場合もあれば20時になることもあります。

更に言えば仕事は深夜に行ってもいいですし、休日も自分の裁量で決定できます。

フリーランスとしての働き方が可能な職種

フリーランスの仕事はITWeb関係のものが多いですので、これらの職種で必要とされるスキルを磨くとよいでしょう。

プログラマーやネットワークエンジニア、SE

フリーランスの仕事のなかで初級レベルでも参入できてかつ高収入が狙えるものの代表格はプログラマーやSEです。

いま売り手市場といえる言語はRubyPython、それにJavaで、これらの言語を習得して難易度の低い案件から取り組むのがよいでしょう。

ただし技術の遷移が激しい業界ですので、長く続けるにはスキル獲得のコストも意識しておくとベターです。

イラストレーターやデザイナー

イラストレーターやデザイナーの仕事も豊富です。特にWebデザイナーは売り手市場といえ報酬も高騰傾向にありますので、デザインスキルを生かした仕事選びの際は意識しておくとよいでしょう。

業務を進める中でエンジニアやディレクターとのやり取りも発生しますので、日中の即時対応が求められるケースもあります。

ライターや編集者

フリーランス求人のなかで多いライティング系の仕事はWeb関係のものになりますので、Web媒体をターゲットにしたWebライターやWeb編集者の仕事と考えておくとよいでしょう。

取引先は個人サイトの運営者であったりニュースサイトやWebマガジンであったりすることが想定されます。

平均的に編集者の方が高収入ですが、ハイスキルのライターは高単価案件を受注してエンジニア以上に稼ぐ例もあります。

まとめ

フリーランスという働き方はまだ社会に浸透し切っているとはいえませんが、日本ではまだ始まったばかりという状況です。

今までの働き方に疑問・不満があり、もっと良い働き方を模索しているなら、デメリットを踏まえた上でフリーランスとして働くことを考えてみてはいかがでしょうか。


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