エンベデッドシステムスペシャリスト対策の参考書。おすすめを紹介

情報処理技術者試験の中でも、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は難易度が高く、容易に合格することはできません。効率的に学習を進めるには、評価の高い参考書を使うことが大切です。ここでは試験対策としてオススメの参考書を紹介します。

エンベデッドシステムスペシャリストとは

エンベデッドシステムスペシャリストとは、システム開発の現場で特に『組み込みシステム開発』のプロフェッショナルとして活躍しているIT技術者です。

組み込みシステムは、ニーズに合わせた機能を開発する技術が必要なため、高度な技術を持つ専門家の存在が求められているのです。ここでは、エンベデッドシステムスペシャリスト資格の内容や、試験の具体的な概要についてお伝えします。

情報系の国家資格

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、経済産業省の管轄である情報処理推進機構が主催する、情報処理技術者試験の一つです。高度情報処理技術者試験に位置付けられており、スキルレベルは最も高い難易度4が設定されています。

国家資格であることから、この試験に合格すれば、高度な知識や技能を有する高度な技術者であるということの証明になります。社会的な評価が高まることから、IT関連技術者にとって人気の高い情報系の国家資格です。

試験概要

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は毎年1回、10月の第3日曜日に実施されます。試験は午前I、午前II、午後I、午後IIの4部構成で実施されており、午前では多肢選択方式、午後は記述式の問題が出題されています。

それぞれ傾向の違う問題が出題されており、出題形式も異なります。合格を目指すのであれば、事前に傾向を探り、計画的に試験勉強を進める必要があるでしょう。

合格率は毎年16〜17%を推移しており、この数字を見てもエンベデッドシステムスペシャリストの試験が難関であることが分かります。

出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:エンベデッドシステムスペシャリスト試験

おすすめの参考書

難関の国家資格であるエンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格するには、試験対策をしっかりと立てて着実に勉強を進めることが大切です。

特に独学で勉強する場合、方向性を間違えてしまうと、せっかくの努力が水の泡になる可能性もあるのです。ここでは、効率的に勉強を行うための、おすすめ参考書を何冊かご紹介します。

情報処理教科書 高度試験 午前I・II

この参考書は、すべての高度技術者試験に共通する午前試験対策に特化した1冊です。過去問を踏まえた上で、出題可能性の高い分野を絞って解説しているので、この参考書を使えば午前の試験対策を効率的に進めることができます。

  • タイトル:情報処理教科書 高度試験 午前I・II 2019年版
  • 価格:3110円(税込)
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徹底解説 本試験問題

エンベデッドシステムスペシャリストの過去問に焦点を絞り、過去3年間の本試験の問題とその解答を詳細に解説した参考書です。

本試験の問題や解答用紙がダウンロードできるので、本番と同じ形式で演習に取り組むことができます。実戦的に問題を解きながら知識を吸収したい方におすすめの1冊になります。

  • タイトル:2019 徹底解説エンベデッドシステムスペシャリスト 本試験問題
  • 価格:4104円(税込)
  • Amazon:商品ページ

「専門知識+午後問題」の重点対策

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の中でも特に対策が必要な、午後の記述式試験に特化した参考書です。

記述試験は暗記だけでは対応できず、文章を書くことに苦手意識を持つ人が多いです。この1冊で記述問題に対処するノウハウを学ぶことができるので、午後試験対策にぴったりの参考書と言えます。

  • タイトル:エンベデッドシステムスペシャリスト 「専門知識+午後問題」の重点対策
  • 価格:3760円(税込)
  • Amazon:商品ページ

参考書の使い方

おすすめの参考書をそろえても、使い方を誤ってしまうとその効果を発揮できません。試験の合格者がどのように参考書を活用したのか、そのノウハウをきちんと習得する必要があるのです。

ここでは学習効果を高める参考書の使い方について紹介します。

問題を繰り返し解くことが重要

参考書を使う際は、掲載されている問題を繰り返し解くことが大切です。本番試験には制限時間があるので、時間との戦いになります。頻出問題は反射的に解けるくらい繰り返して解くとよいでしょう。

記述試験においても、毎年出題形式は大きく変わりません。繰り返し問題に取り組むことで、本番でも実力を発揮できるようになるでしょう。

選択分野を事前に決める

エンベデッドシステムスペシャリストの午後試験は、選択式問題になっています。午後Iの試験は出題数3問から2問を、午後II試験は出題数2問から1問を選んで解答します。

『ハードウェア』中心の内容か『ソフトウェア』中心の内容か、どちらかを選択することになりますので、自分の得意なジャンルはどちらかを事前に決めることをおすすめします。

試験勉強でも自分が決めたジャンルを集中して勉強することで、効果的に試験対策を進めることができるのです。

まとめ

エンベデッドシステムスペシャリストは、組み込みシステム開発に関する高度な知識やスキルを問う試験です。重要なジャンルでありながら専門家が少なく、開発現場では常に優秀な人材が求められています。

試験自体は難易度が高く、決して簡単に合格することはできません。しかしその仕事の役割の高さから、資格を取得する価値は十分にある試験だと言えるでしょう。

試験に挑戦する場合は勉強時間の確保も大切ですが、効率的に勉強するための参考書選びも非常に需要です。合格者の意見や内容をよく吟味し、自分にあった参考書を選びましょう。

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