基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験は、情報技術者の国家試験として知られています。民間の資格ではなく、国家が認めた試験のため、保有していることで本人の信頼性も高まるでしょう。
プログラマーやエンジニアを目指す人や、すでにIT業界で働いている人向けの資格です。基礎知識がメインの資格のため、入門者に役立ちます。
情報処理技術者の国家試験
情報処理技術者の国家試験はいろいろありますが、その中でも基礎的な知識・技術があれば合格する試験です。IT業界で働く上で、覚えておきたいことが試験内容に詰まっています。
資格を保有していれば一般的な知識や技術を保有していることがわかります。IT業界を目指す学生はもちろん、すでに働いている社会人まで幅広い受験者がおり、人気の国家試験です。
プログラミングの知識が必要になるため、単にPCを扱う人だけでなくプログラマーやエンジニアなどの専門職を目指す人に最適です。
試験の流れ
試験は春と秋の2回行われ、春は4月の第3日曜日、秋は10月の第3日曜日と決まっています。まずは申し込み手続きを行いましょう。
原則試験日の2〜3カ月前が願書受付の締切です。なお、情報処理推進機構(IPA)の公式サイトから応募できます。
試験会場は指定できませんが、希望のエリアは選択できるため安心です。試験当日は15分前に注意事項などの説明があるため、それより早く到着しておきましょう。
遅刻した場合でも30分までは入室できますが、それより遅れると試験が受けられなくなります。早く終わった場合は、終了直前など一部の退出できない時間を除いて途中退出も可能です。
なお、受験後は受験番号・パスワードで結果を知ることができます。受験票から切り離して保管しておきましょう。
基本情報技術者試験の難易度はどのくらい
基本情報技術者試験の難易度は、それほど高くありません。IT系の資格を比較すると一般的な偏差値になるだけで、ある程度の勉強は必要です。
IT系の資格を取得したいなら、まず始めに目指して見ましょう。合格率も毎年発表されていますが、難関というほどではありません。
情報技術者試験の比較ランキング
情報技術者試験には、さまざまな種類があります。基本情報技術者試験がどのような位置づけなのか、それぞれの試験を難易度で比較しランキングにまとめました。
情報技術者試験の数は多く、すべての資格は紹介できませんが、主なものをランキング化しています。
難易度ランキング
1位システム監査技術者
2位プロジェクトマネージャー
3位情報セキュリティスペシャリスト
取りやすい資格ランキング
1位ITパスポート
2位基本情報技術者試験
3位情報セキュリティ管理士認定試験
難易度からもわかるように、基本情報技術者試験は比較的取りやすい資格です。プログラミングの知識が必要ないITパスポートなどの試験には及びませんが、一般的なことがわかっていれば合格できます。
他にも同程度の資格はいろいろありますが、短時間の勉強で取得したいならおすすめです。
基本情報技術者試験に役立つ勉強方法
基本情報技術者試験を受ける際には、問題集や参考書を使って独学で合格も目指せます。まずはわかりやすい参考書を見て、大まかな知識が身についたらプログラミングの勉強や過去問題集へ移りましょう。
すでに事前知識がある場合は、参考書を読む段階は短時間でもクリアできます。
独学での取得は可能?
基本情報技術者の資格は、基本的に独学の勉強でも取得できます。多くの人が独学で勉強をして合格しているため、安心でです。
合格率からは誰もが受かる試験とはいえませんが、一般的な参考書やテキストをじっくり読み込み、時間をかければ問題ありません。勉強の仕方がわからないときや、そもそもの基礎知識がまったくない場合は、資格取得口座などを検討してもよいでしょう。
おすすめの参考書は?
基本情報技術者試験の試験内容を網羅している参考書は少ないですが、まずは『過去問題集』を探してみましょう。過去に出題された問題の一覧をチェックできるため、出題傾向がわかります。
似たような問題が出ることも多いため、勉強に取り入れてみましょう。
また、問題集だけでなく教科書タイプの参考書も取り入れることが大切です。好みにもよりますが、基本情報技術者試験向けのテキストはいろいろ出ています。
イラストや漫画風など、簡単に読めるものも増えているため、検討してみましょう。
基本情報技術者試験を受けるメリット
基本情報技術者試験を受けると、会社に評価してもらえるなどのメリットがあります。また、自分自身のスキルアップにもつながるでしょう。
もちろん、どのような仕事をしているかもかかわってきますが、IT関連の作業をしているなら役立つ資格です。プログラミングの知識だけでなく、一般的な教養も身につきます。
会社から評価してもらえる
会社では、一定の資格を保有している社員に対し、手当を出すなどの対応をしているところもあります。自社の資格手当を確認してみましょう。
また、資格手当が出ない場合でも、基本情報技術者などの資格はPCを使う作業に役立ちます。資格を保有していることが評価されて、希望の部署に配属されることもあるでしょう。まずは会社独自の評価方法や、部署の特徴などを把握した上で試験にのぞむことをおすすめします。
より高いスキルを身につける基盤になる
基本情報技術者の資格は、さらに難しいITスキルを身につける再に役立ちます。幅広い知識が必要になるため、専門的な資格取得を目指すときにも基礎ができているので安心です。
突然難しい資格取得を目指すよりも取得が簡単で、さまざまなジャンルの基礎知識を身に着けておきたいなら、基本情報技術者の資格から勉強を初めてみましょう。
まとめ
基本情報技術者試験は、IT関連の仕事をする人にとって役立つ資格です。もちろん、社内のIT環境を整えるために、IT企業以外でも重視されています。
合格率は2〜3割と決して高くありませんが、IT関連の国家資格の中では取得が容易です。勉強も独学でできるため、これから情報技術者としてスキルアップしたい人は取得を検討してみましょう。