フリーランスになるには?
フリーランスとして働きたいなら、まずは雇用形態を変える必要があります。つまり会社を辞めます。その上で、個人として仕事を請け負うことができれば、立派にフリーランスと名乗れます。
金額や継続期間、業務の種類も問いません。しかし、生活できるほど仕事があるかは自分のスキルや人脈次第です。
フリーランスになるための手続きはない
会社員になるのとは違い、フリーランスになるには特別な手続きはいりません。面接などもなく、個人で仕事を請け負った時点でフリーランスとして認められます。
契約の種類や内容、金額も決まりはないので、ちょっとしたお小遣い稼ぎのような仕事でも、100万円単位の大きなプロジェクトでも同じ『フリーランス』の仕事です。
極論を言えば、なりたいと思えばいつでもなれるのです。
生活できるかは自分次第
フリーランスを名乗ったとしても、生活できるほど稼げるかは自分次第です。生活に必要な額を稼ぐには、大きなプロジェクトを契約するか、多くの依頼をこなす必要があります。
多くの人が依頼したいと思えるようなスキルを持っていれば、仕事が無くて困ることはないでしょう。自分だけのスキルや強みがある人は、フリーで働いても生活できる可能性が高くなります。
また、どのくらい仕事を請け負えるのか、体力面や仕事の速さもかかわってくるでしょう。
メリットとデメリットを把握する
フリーランスを志すなら、まずメリットとデメリットを把握しましょう。フリーランスと呼ばれる働き方は、自営業の一種であり、全て責任は個人にかかってきます。
会社に属しているより、比較的自由に仕事時間の設定ができ、ライフスタイルに合わせて仕事の分量も変えられます。仕事に対する金額設定も自分で決められますが、フリーランスならではのデメリットもあります。
デメリットで大きいのは、いつ仕事が途切れるかわからないため、金銭面での不安が常にあります。会社に属していない代わりに、賃金の保障はしてくれません。安定した給与を求める人は、フリーランスに向いていないでしょう。
仕事を依頼してくれる人がどれだけ見込めるのか、病気や怪我の場合の保証が会社ほどないことなどを、しっかり吟味しましょう。
フリーランスになれるかセルフチェック
フリーランスになれるのか、自分に特性があるのは、「なりたい」という勢いだけでは測れません。まずは、以下の点をセルフチェックしてみましょう。
稼げるスキルがあるか
企業や個人に対して、アピールできるスキルがあるかをまず考えましょう。自分のスキルは継続して依頼が来るほどのものなのか、客観的に考えてる必要があります。独立して最初の数回は依頼があっても、知り合いだからと仕事をくれていることに甘えていては継続的な収入には結びつきません。
他の人と比べてどうなのか、社内の人材で足りてしまう程度のスキルではないかよく考えてみましょう。見極める部分が明確でないと、いざフリーランスになってから仕事が途切れてしまうことになりかねません。
業界知識や人脈を持っているか
企業から依頼がある場合、業界の知識を持っている人が優先されます。依頼するときに、細かい指示を与えなくて済むからです。
自分の進みたい職種にどのような傾向があるのか、企業で経験を積んでからフリーランスとして独立することもおすすめです。特に編集者など、他の人を取りまとめるような職業は企業での経験が活きてきます。
また、仕事を優先的に依頼してくれる会社など、人脈を持っているかも重要です。同じ程度のスキルを持っているなら、馴染みのある人に任せてくれることが多いでしょう。業界の人脈が広ければ、仕事の依頼も増加します。
フリーランスの代表的な職種
フリーランスとして働きやすい職種は、ある程度決まっています。その都度業務委託したほうがコストが安くなる仕事や、自社で雇っておくことが難しい職種なら、フリーランスの強みが活きるでしょう。
プログラマー
大手の企業なら専門のプログラマーを自社で雇う余裕がありますが、中小企業などでは常にシステム関係の仕事があるとは限りません。その場合、フリーランスのプログラマーや他の企業に依頼することになります。
IT系の需要は、専門知識が必須となり多くの企業が求めるスキルのため、フリーランスとしても仕事が多く、比較的独立しやすいでしょう。もちろん、一定のスキルや人脈があることも大切な条件です。
デザイナーやイラストレーター
デザイナーやイラストレーターもフリーランスが活躍する場です。その人にしか作れない芸術系のスキルであるデザインやイラストは、企業や個人からも需要があります。
また、企業側もフリーランスを雇うメリットとして、プロジェクトや企画によって必要な創作物の雰囲気を変えることができるという点でしょう。
雰囲気をイメージしやすい人に依頼をすれば、自社でデザイナーを雇用する必要はありません。
通訳や翻訳家
常に通訳や翻訳を必要としている業種であれば別ですが、一般の企業にとっては、外国語に関するスキルが必要なシーンが稀にあります。
しかし、海外からの訪日や契約などの場合、コミュニケーションが取れないと致命的でしょう。その場合、フリーランスの通訳や翻訳家に依頼すれば、必要なときだけ契約が可能です。
主な言語として英語、中国語が必要な場面が多いでしょうが、それ以外の特定の言語を扱う翻訳家であれば、専門性の高い仕事も増えますし、競争相手が少ない分、重宝されます。
まとめ
フリーランスになるには特別な手続きなどはありませんが、生活できるかは本人の腕にかかってきます。フリーランスになりたいと考えるなら、まずは生活していくだけの仕事を得ることができるのか、自分のスキルを客観的に確認しましょう。
主な職種では、プログラマーやデザイナー、通訳など、企業からの依頼が多いジャンルがフリーランスとして活躍しています。その中でも、人脈や業界知識があり、営業力やコミュニケーション力が高い人が選ばれるなど、努力も必須です。