Webサイトにおけるアイコンの役割とは
Webサイトを見ると、必ずと言っていいほどアイコンがあります。まずはアイコンの役割そのものを見ていきましょう。
理想は見ただけで連想できるもの
世の中のWebサイトには、文字だけではなく実にさまざまなイラストやアイコンが添えられています。イラストは、文字だらけのサイトにしないように、記事の内容を分かりやすく表現するものです。ではアイコンの役割は何でしょうか?
アイコンもやはり、サイトの内容を分かりやすく表現するためのものですが、アイコンのほうがよりシンプルに、サイトの内容をワンポイントで表現します。
アイコンのデザインとして理想的なものは、『国籍、性別、言語問わず、誰が見てもすぐにそれだと分かるデザイン』です。
アイコンがあれば、例えば英語圏の人が日本語サイトを見た時に、日本語が読めなくても、アイコンを見ればどのようなサイトなのか分かります。グローバル化の波が日本にも押し寄せている中で、アイコンは一層重要性を増しています。
必要に応じてテキストや凡例をつける
アイコンを設置する際は、アイコンが何を表しているのか伝えるためにテキストを付けることもあります。テキストを付けるスペースが無いなら、別に凡例を付けてもよいでしょう。
例えば駅の案内表示などを見ると、トイレやロッカーなどのアイコンがありますが、そのアイコンの側に『トイレ』と書くスペースがほとんどありません。このような場合は、別の欄に凡例を付けて、どのアイコンが何を表しているのか分かるようにします。
FLAT ICON DESIGN
ここからは、アイコン素材を無料で公開しているサイトを紹介していきます。最初に紹介するサイトは『FLAT ICON DESIGN』です。
このサイトは、『TopeconHeroes』が運営しています。TopeconHeroesが運営しているサイトはたくさんあり、いずれもWebデザインで使える素材を公開していますが、こちらはその中でもアイコン素材に特化したサイトです。
クレジット表記不要のフリー素材
『FLAT ICON DESIGN』にて公開されている素材はすべて無料で使えて、クレジット表記も不要です。ビジネス用からプライベートで使えるアイコンまで、さまざまなものがありますが、どれも自由に使えます。
自由に使えると言っても、販売目的で改変したり、イラスト素材として販売したり、商標登録することは禁止されています。利用方法を守れば、Webサイトだけではなく、広告やポスターなどいろいろな場面で使用可能です。
フラットなビジネス用アイコン探しに
素材は全体的にクセのない、シンプルなデザインのものが多く、一目見ただけで何を表現しているのかすぐに分かります。
そのため業種問わず、どのような人でも使いやすいでしょう。またこちらのサイトのアイコンは、JPGやPNG、EPS、SVG、Ai形式に対応しているので、さまざまな利用環境で活用できるのが魅力です.
ICOOON MONO
続いて紹介するサイトは、『ICOOON MONO』です。こちらもTopeconHeroesが運営しているサイトですが、こちらのアイコンはすべてモノクロです。
資料、アプリや動画への使用も可能
『ICOOON MONO』で公開されている素材も無料で使えますが、さきほどと同じようにイラスト素材としての販売や商標登録は禁止されています。ただ、アイコン素材をプリントしたTシャツなどの商品販売は可能です。
このような使用条件を守れば、Webサイトで使うのはもちろん、会社の資料やポスター、動画やアプリなど、さまざまな場所で使えるようになっています。
なおデータ形式はJPG、PNG、SVG、Ai、EPS形式の5タイプです。
ビジネスマンの動作アイコンが豊富
このサイトの素材はすべてモノクロなので、あまりカラフルにしたくない場合に便利なアイコンです。ビジネス用に使えるアイコンも多く、ちょっとコミカルな動作をしているビジネスマンのアイコンもあります。
あらゆるビジネスで発生する行動のアイコンが細かくあるので、じっくりサイトを見ながら選んでみてください。
Icon rainbow
『Icon rainbow』は、『まほろばワークス』で運営しているアイコン素材サイトです。トップページで表現されている色はモノクロですが、レインボーの名のとおり、色を変えられるようになっています。
基本単色のアイコンで、統一感のあるデザインです。
素材を印刷して販売もOK
こちらで公開されている素材はすべて無料で使えますが、他のフリー素材サイトと同じように、アイコン素材そのものを販売することは禁止されていますが、アイコンを印刷したポストカードなどの商品販売は可能です。
アイコンをデザインの一部にして納品することもできます。データ形式は、PNG、JPG、SVG、AI、EPS形式です。
PC系アイコンをお探しの方におすすめ
こちらのサイトでは、PC系アイコン一つとっても、PCのファンやHDMI端子などの部品アイコンまであるなど、まさに『かゆい所に手が届く』素材が多くあります。
またビジネスで使える人物アイコンもありますが、どちらかというと人物よりも物事を表しているようなアイコンのほうが多いです。
ヒューマンピクトグラム2.0
最後に紹介するサイトは『ヒューマンピクトグラム2.0』です。こちらもTopeconHeroesが運営しているアイコン素材のサイトです。
ここでは日常でよく見かけるマークや標識に描かれる『ピクトグラム』をアレンジして公開しています。
広告デザインの利用も可能
『ヒューマンピクトグラム2.0』で公開されている素材はすべて無料で使えて、さらに素材を販売する目的以外なら改変も可能です。イラスト素材として販売することや、登録商標を取って使うことは禁止されています。
データ形式はPNG、JPG、AI形式の3つです。
ユーモアあふれる人物イラストが魅力
ヒューマンと名の付くとおり、人物アイコンがメインとなっています。一見、見慣れたデザインですが、作者ならではのオリジナリティが表現されており、見ているとクスリとしてしまうようなアイコンがたくさんあります。
中には『ブラック企業の一風景』など世相を表したようなアイコンも多くあり、見ているだけでも飽きないサイトです。
会議資料など内的な資料に使うのも良いですが、ポスターや広告などにたくさんの人の目に留まる媒体で使うとシュールな感じになり、人目を引くものができるでしょう。
まとめ
日常でもネット上でもアイコンは何かと便利です。文字だけでは伝わりづらい表現を即座に表してくれます。ですが、そのデザインは誰もが思いつくとは限りません。今回紹介したアイコン素材サイトを活用すれば、仮にデザインが苦手な人でも効果的なアイコンを手軽に使うことができます。
Webサイトや広告にはもちろん、会議資料や社内の告知などに使っても良いでしょう。アイコンの使い方は、アイデア次第で無限に広がっていくものです。