営業職からエンジニアにキャリアチェンジした4年間の振り返り

はじめまして。貝塚(@yuruwacha)と申します。株式会社アスペアというSESの会社に勤めていて、最近はフロントエンドの開発を担当することが多いです。

自分は元々営業職をしていたのですが、2018年2月にエンジニアにキャリアチェンジしました。

キャリアチェンジしてからもう少しで4年が経とうとしてるのですが、このタイミングでキャリアチェンジしてみてどうだったかを振り返ってみたいと思います。

エンジニア職より営業職の方がいい点

営業職の方が良かった点は以下です。

成果に応じて給料にインセンティブがつく

これは割と大きいかなと思います。成果(契約件数や売上金額)に応じて、インセンティブが翌月の給料やボーナスに反映されることが多いです。

なので、新卒で基本給が高くなかった時でもそれなりに給料をもらえてた記憶があります。同期内でも年収に200万近く差がある、なんてこともありました。

エンジニアの待遇も最近はよくなっていますが、”とにかく稼ぎたい”みたいなモチベーションで働く場合は、営業職はいいのではないのでしょうか。

エンジニアほど休日・業後を使って勉強をする文化はない

自分や当時の同僚などの場合はという話になりますが、休日や業後に勉強はあまりしてませんでした。本当にたまに営業の本を読むことはありましたが、基本は休日は遊びに出かけるか、家でゴロゴロしてました。

営業の仕事というのは、本などを使って個人で学べることよりも、実際にお客さんと会って話すことや、先輩の商談に同行するなどした方が、学べることが多いという点もあるかもしれません。

営業職よりエンジニアの方がいい点

エンジニア職の方が良かった点は以下です。

働き方の柔軟性がある

これはコロナ禍の影響もあるでしょうが、リモートワークができたり、フレックスで働けたり、PCとネット環境さえあれば仕事ができるというのは大きいと思います。

通勤がなくなることで自分のために使える時間も増えましたし、平日にしかできない役所の手続き系なども、仕事の合間に少し抜けて行うこともしやすくなりました。また、平日の業務後や土日を使って、個人で開発の副業で行うといったこともできています。

現在は、営業職でもリモートワークできたりすることはあると思いますが、やっぱりアポイントを組む際はお客様の都合もあったりするので、その点ではエンジニアに比べると、柔軟性は低いかなぁと思ってます。

自分が営業やってた時は、定時過ぎてからの方がアポとりやすかったので、定時後にアポを入れることも多かったです。

作ったり技術を学ぶのが楽しい

言葉通りです。新しいことを学んで、自分にできることが増えるのは純粋に楽しいです。

また、自分が作ったものを誰かが使ってくれたり、それで誰かが喜んでくれるというのは、本当に嬉しいことです。作ったもののフィードバックをもらうときは、いつもドキドキですが笑

効率の悪いことは改善しようという空気

エンジニア内で「〇〇がめんどくさい」みたいな話をすると、「じゃあ改善しようぜ」っていう空気になり何かしら改善しようと動きますが、営業職時代はあまりそういう空気はなかった気がします。

根性論というか、とにかく頑張るぞ!みたいな。

新規開拓でテレアポや飛び込みをやることも多かったですが、アポになる確率が低いけど、数打てば当たる戦法でした。(自分が働いた職場がそうだっただけかもしれませんが。)

めんどくさいことはなるべくしたくないエンジニアの性質もあるかと思います。

スキルの汎用性

3社で営業として仕事を経験しましたが、成果を出して評価された会社もあれば、全然成果を出せない会社もありました。エンジニアになってからは、副業も含めると7つほどの現場で仕事をさせてもらいましたが、それなりに評価をしてもらってるという手応えがあります。

これは自分が営業として未熟だったこともあるでしょうが、営業のスキルよりエンジニアのスキルの方が汎用性が高いということもあるかと思ってます。

例えば、Reactで開発できるみたいなスキルであれば、会社や現場が変わってもある程度、前の職場でのReactの経験は活きると思ってます。(もちろん業界などが異なれば業界知識などは身につける必要はあるでしょうが。)

営業職の場合、顧客や売る商材が変わることで、だいぶ違った仕事になるという感覚でした。

飲み会での無駄なしきたりがない

これはエンジニアと営業職の違いというよりは、Web業界と他の業界みたいな比較の話かもしれません。自分が勤めていた会社の飲み会だと、乾杯後に偉い方の席のところに長蛇の列ができてました。

偉い方に挨拶するために、社員の人が並んでいたのです。他にも、若い人はお酒を注いで回る、サラダなどを取り分けるのが当然だったりしました。一気飲みして酒強いアピール合戦する文化もありました。

時代背景もあるかもしれませんが、エンジニアになってからの飲み会では、全くこういうのは見なくなった気がします。みんなマイペースにお酒と会話を楽しんでる感じです。個人的にはこっちの方が好きです。

キャリアチェンジしてからの辛い時期

キャリアチェンジしてから辛いと感じた時期もありました。

わからないことが多すぎる

個人的にはキャリアチェンジしてよかったと思っているのですが、最初の1年くらいは結構辛かったです。わからないことが多く、質問しようにも何をどう質問すればいいかも最初は結構戸惑いました。

また、質問して答えをもらってもその答えの意味がわからない、ということもあります。

例えば、「サーバ入ってログ見ればいいじゃん」と先輩から言われた時も頭には「?」しか浮かびませんでしたし、「curlで叩いてみれば」って先輩に言われても、「カール?おやつの?」みたいなことしか浮かびませんでした。本当、恥ずかしい話なのですが。

こんなわからないことだらけなので、1人前になるまでに、入社してから少なくとも半年はかかったと思ってます。なので、”3ヶ月で即戦力のエンジニアになれます”みたいなのはあまり期待できないのではないかと思います。

リモートワークじゃなくてよかった

自分がエンジニアになった時はリモートワークではなく出社していたのですが、今思うとそれはよかったと思ってます。

出社して、横に先輩がいることで、エラー画面を見せたり、逆に先輩の作業画面を見せてもらったりということもしやすく、フォローしてもらいやすかったと感じてます。今は未経験からいきなりリモートになることもあるかと思うので、それはそれでキツそうだなと。

営業職の経験はエンジニアでも活きるか

結論的には営業職の経験は活きると思ってます。以下でエンジニアでも営業職の経験を活かせるところを説明していきます。

提案スキル

要件定義、またその要件をどうやって実現するかなどをビジネスサイドの人と話すことありますよね。

そういった時に、「早くリリースすることが重要なら、初期リリースを早めるために、この要件は初期リリースで削って、次のリリースにしませんか」みたいな提案する時は、営業してた時の経験が活きてるかなと感じます。

提案スキルというのは、新しいツールやライブラリを導入する際のメリット・デメリットを伝える際にも役立っていると感じます。

相手の言いたいことを汲み取る力

上記の提案スキルというのも、相手の言いたいことを汲み取る力があって成り立ちます。この力がないと、提案しても無駄になりますしね。

また、相手の言いたいことを汲み取ることができないと、せっかくビジネスサイドの人と要件定義をして、機能を作っても、出来上がってものが求められていたものと違う、なんてことになりかねません。

CTOとPMの言葉

前職のCTO的な立場だった方は、

「ソフトウェアの開発は、顧客の欲しいものをちゃんと理解して、それを形にすることだから、ビジネスサイド出身でちゃんと顧客や社内の人とコミュニケーション取れるエンジニアは貴重だ。意外とTHEエンジニアタイプだと、それが抜けちゃうことある。」

と仰っていました。また、一緒に仕事したプロジェクトマネージャーの方は、

「コミュニケーション力がないエンジニアだと、ちゃんと要望通りのものを作ってこないことがある。だから、細かく指示する必要があるから大変。細かく指示しなくても、言われたことを理解して欲しい機能を実装できるエンジニアの方が自分はやりやすい。技術にいくら詳しくても、ちゃんと必要な機能だったり実装できないと意味がない。」

と仰っていました。エンジニアって、黙々とプログラミングしてるイメージがあったのですが、実は結構コミュニケーション力必要だなと感じてます。なので、営業職で培ったコミュニケーション力は、結構役に立つのではないかと思っています。

まとめ

営業職から、エンジニアにキャリアチェンジしてみて、よかった点や大変だったことをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

営業職とエンジニアって、仕事内容も全然異なるので、キャリアチェンジ自体もエンジニアなってからも大変だと思いますが、自分はキャリアチェンジしてよかったなと思ってます。

この記事が、営業からキャリアチェンジしようか悩んでる人、キャリアチェンジしたばかりの駆け出しの方の参考になれば嬉しいです。

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