プロジェクトマネージャーの副業事情。実際の案件やリモート時の注意点について

DMM.com プラットフォーム事業本部 総合トップ開発部 部長
石垣 雅人
2015年度エンジニアとして新卒入社。DMMにおけるAccount(ID)、Auth、Personalinfo 周りのプロダクトオーナーを経て、 2018年7月にリードナーチャリング領域を強化するチームの立ち上げを行う。2020年3月には、DMMの入り口である総合トップなどを管轄する総合トップ開発部の部長を務める。 現在はアプリプラットフォーム基盤の立ち上げ段階のプロダクトオーナーにも従事。
Twitter : https://twitter.com/i35_267

プロジェクトを円滑に進めるためには、それを管理するプロジェクトマネージャーの存在が欠かせません。そして、リソースが限られるスタートアップ企業では、このプロジェクトマネージャーを副業で募集するケースも。そこで今回は、DMM.comでマネジメント業務に携わりながら、副業でスタートアップ企業のプロジェクトマネージャーを務める石垣雅人さんに、その実情についてお聞きました。

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プロジェクトマネージャーの副業案件について

こんにちは。普段は、DMM.comという会社で働いている、石垣雅人(@i35_267)です。本業では、事業のプロダクトオーナーや組織設計などのマネジメントをする傍ら、副業はスタートアップにてプロジェクトマネージャーをしています。

今回は、私のプロジェクトマネージャーとしての副業の案件や進め方について紹介します。

一口にプロジェクトマネージャーと言っても様々な関わり方があります。私自身が請け負っているプロジェクトマネージャー案件は、次の2種類。

  • 開発をうまく回してイテレーティブな改善をどう作るかの開発プロセスの構築
  • 事業のグロース施策提案といった事業戦略の構築

プロジェクトマネージャーのイメージは前者だと思いますが、「どう作るのか」という観点から、そもそも「何を作るべきか」といった後者の部分に介入するケースもあります。

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

イテレーティブな開発プロセスの構築

プロジェクトマネージャーの副業案件の多くは、スタートアップ企業です。

起業したばかりでスピード感のある事業拡大が必要なフェーズだったり、そもそもまだプロダクトがない0→1のフェーズだったりします。共通しているのは、(資金調達をしている場合でも)資金が有限であること。

資金を使い切るまでに、何とか売上を作り、グロースさせなければいけません。そのため、必然的に開発スピードが必要になるケースを多く見てきました。

またプロダクト責任者がエンジニアではなく、ビジネスサイドだったりすると、エンジニアとのコミュニケーションがうまくいかないことがあります。そうしたチームにプロジェクトマネージャーとして参画し、プロダクト責任者の「何を作りたいか」をきちんと噛み砕いて要件として落とし込み、「どう作るか」をエンジニアとともに考えていくこともあります。

事業戦略を含んだグロース施策提案

そもそも「何を作るべきか」をプロダクト責任者と一緒に考えるケースもあります。プロジェクトマネージャーという存在は、「何を作るべきか」と「どう作るか」の間にいるため、両方の領域を理解していなければいけません。

私の場合、グロース施策の提案に関しては、徹底した事業モデルの理解から事業構造をKPIツリーとして可視化することで、課題を可視化していきます。

そして最終的には、Google AnalyticsやRedashなどのデータ分析基盤をもとに施策の提案まで行います。

こういった施策提案は、スポットで入れる副業案件が多く、よく活用しています。様々なビジネスモデルを分析できて、自己学習にもつながる点が魅力です。

何を考慮して案件を選んでいる?

こうしたプロジェクトマネージャーの副業案件を獲得する方法ですが、私自身は紹介が5割程度、新規に関してはTwitterのDMなどで受けることが多いです。そして、その多くが継続的な契約となっています。

では、どういった基準で案件を受けているのか。その基準についても説明します。

スキルアップに繋がるか

プロジェクトマネージャーというポジションは、事業規模やフェーズによってやり方が異なるため、広い視野で様々な領域にチャレンジする心持ちで副業に携わっています。

もちろん報酬も大事ですが、そもそもプロダクトや事業に興味がなければモチベーションが上がらず長続きしません。そして私自身は、スキルアップに繋がるかどうかで副業を選ぶことが多いです。

現在、本業ではある程度大きな規模の事業や組織のマネジメントをしています。その一方で、キャッシュフローを意識しながらスピード感を持って仕事をする経験はありませんでした。それがキャリアのボトルネックになっていると感じていたので、スタートアップ企業でプロジェクトマネージャーの経験を積める案件を中心に携わっています。

常駐ではなく、リモート可能な案件か

プロジェクトマネージャーの副業案件は常駐が多いです。

プロダクト開発では、エンジニアと1つのチームとなり、コミュニケーションを密に取りながら、スピード感を持って開発を進めていくことが求められるからです。

ただ、私自身はほぼリモートで対応しています。

平日は本業があるので副業の対応が難しいという理由もありますが、リモートでも、うまく開発チームを回すことが可能だと思っているからです。

様々なツールやプラクティスを活用しながらコミュニケーションを取り、そこから生まれる暗黙知を共有しながらチームを構築していく。難易度は高いですが、その方法を考察して実践することは、今後のスキルにもプラスになると考えています。

副業する際に注意したい2つの透明性

リモートでプロジェクトマネージャー案件に携わる際、私は透明性を高めることを意識しています。ここでいう透明性は2つあります。

  • 情報の透明性
  • 作業時間の透明性

情報の透明性とは、例えばプロダクト開発が現在うまくいっているのか、それとも遅れているのか、今行なっている作業が終わったら次は何をするべきなのかを明確にすることです。チーム全員がいつでもアクセス可能なツールを使いながら可視化するといいでしょう。私が個人的に使っているのは、ZenHubです。

タスク管理はもちろん、リリース管理や生産性の可視化もできるため、よく利用しています。ZenHubについては色々な媒体で発信をしているため、ご興味があれば以下のリンクからご覧ください。

作業時間の透明性とは、現在作業しているのかどうかをきちんとSlackなどで管理することです。最近は、Slackのワークフロー機能を使って作業の開始と終了をきちんと報告するようにしています。

またリモートだからこそ、物理的な時間の拘束がないため、きちんと自律的に自己管理をしなければなりません。私の場合は、定時後に1〜2時間程度は作業に当たるようにしています。

プロジェクトマネージャーの経験はキャリアに必ずプラスになる!

以上が、プロジェクトマネージャーとして副業を行う際に気をつけている点でした。

プロジェクトマネージャーは、実際に良いプロダクトがきちんと早く市場に提供できたかが評価基準になります。

そのため個人の能力だけでなく、チームをどう強くするかを考える必要があります。難易度は高いですが、キャリアとしてきっとプラスになるものなので、この記事を読んでいる方も、ぜひ興味があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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