副業の前に目的を明確にしておこう
本業とは違って使える時間の少ない副業だからこそ、限られた短い時間で何ができるかをより明確にする必要があります。副業を始める前に、目的や目標を定める事はとてもおすすめです。
実際に副業先の企業と話を進める中で、それらを伝える事もミスマッチを防ぐ1つの方法だと考えています。
- 自身が何の為に副業を始めようとしているのか?
- 副業を通して得たいものは何なのか?
を具体的に知る必要があります。
ここでは、私自身が考えているモチベーションや目的を3つ紹介します。
常に新しい技術に触れること
エンジニアという職種の性質上、世の中にあるあらゆる技術やトレンドを学び続けなければいけない、と考える人も少なくないと思います。
もちろん土日を使ってプライベートなコードを書いたり、本を読んだりなどできることは沢山ありますが、私自身が飽きっぽい性格でもあり、自分一人ではなかなか学習を継続しづらいという悩みがありました。
実際に仕事を通しながら学んでいく技術やノウハウの方が圧倒的に定着しやすいという考えがあり、自己成長の為に、『本業を続けながら副業もやる』という選択をしています。
また副業を続けながらも学習意欲を表に出し続ける事で、同じ副業先でさらに新しい技術に触れる機会を貰うこともあります。
仕事を通した関係づくり
私自身が転職活動をする機会があり、その中で副業先から声を掛けてもらえる事がありました。
もともと副業をするにあたって考えていなかった事ではあったのですが、これまで本業の枠の中でしかなかった人との出会いが、副業をする事で広がる事があります。
副業を続ける中で起きる日々のコミュニケーションによって、必然的に相手の事を知る機会が増え、『相談できる場所が増える』と思っています。
収入を増やすこと
これまで本業に頼りきりであった収入面をサポートできるようになります。
全ての企業がそうだとは思いませんが、スタートアップやベンチャー企業で仕事に就く際に、収入面での妥協をする事が少なからずあります。
新しい事業に取り組める環境や、挑戦できる場を報酬面の妥協で見逃してしまうのは勿体無いと考えています。
副業をする事で、『自身の生活や貯蓄を圧迫せずに本業を続けられる事』が動機の1つです。
Goで副業するときの実際の仕事内容は?
副業と言っても、実際にはどんな仕事をするの? と気になる方も多いと思います。世の中では副業を推進するメディアや求人媒体も多く、あらゆる技術レイヤーでの働き方を実現できるようになりつつあります。
私はフルタイムの本業がある為、基本フルリモートで働いていて、必要な場合のみ、週1でのオンラインミーティングに応じる等しています。
本業として社内で働く事とは大きく違い、リモートで見えない箇所で何かをする訳ですから、日々の活動の見える化や、成果のアウトプットには細かく気をつけています。
技術選定におけるアドバイザー業務
私は本業、副業共にGo/AWSを活用して仕事をしています。
やっていることの1つとして、企業や開発チームが抱えている課題感に対して、それらを解決する為にどういった手段を取れるのか? を日々形にしていく事をやっています。
基本的にはGo/AWSに技術選定を済ませている案件を取る事が多いです。
最近ではインフラ環境との親和性もよく、サーバーレスにも活用の効きやすいGo言語の採用が増えている傾向にあります。
どんな技術や言語でもあると思うのですが、トレンドである言語を採用したとしても、実際に運用を進める中でアンチパターンを踏んでしまったり、負債化してしまう等、考慮しなければいけない事はどんな技術レイヤーにおいても存在します。
私は、新しく開発基盤をGo言語をベースに構築したい! という要望を受けて、それらを正しく、高い品質で運用していけるように手法を提案したり、構築したりしています。
上記以外にも、言語に関わらずこれまで導入されていなかったソフトウェアアーキテクチャを導入したり、CI/CDの仕組みやテストコード等の基盤を整えたりする事もやっています。
新しい技術やツール、手法を日々アップデートしながら、プロダクトの品質と開発スピードが長期間に渡って担保され続ける環境を構築しています。
実際の案件はどういったもの?
具体的なところで言うと、
- Go言語を使った開発基盤を整える、ナレッジを共有する
- 採用したアーキテクチャに沿って、開発フロードキュメントをアウトプット
- 選定した技術についてのドキュメントをアウトプット
- CI/CDでのGithub Actionsの導入
- terraformを使ったインフラコード化の導入
- 負債を抱えている機能単体をサーバーレスやSaaSに乗せ換える設計・実装
- Lintの自動化やプロダクトコードへのレビュー
等の業務を進めています。
比較的新しい技術トレンドを採用していますが、技術選定を進めていく中で、『新しい技術をとにかく導入する』ではなく、ビジネスやチームの抱えている課題感に沿って必要なものを取捨選択するようにしています。
もちろん、選定した後は実際の導入設計や導入作業、実装が必要な箇所はコードを書いたりする事もやっています。
副業案件の獲得
案件の獲得にも色々な方法があるとは思いますが、私は2つあります。
- 個人のつながりで相談に始まって副業化する
- 求人媒体やエージェントを活用する
個人のつながりに関しては、日頃の仕事を通して様々な人とコミュニケーションを取っていたり、エンジニアの勉強会に通っている事が大きな理由だと思います。
とはいえ、本業の傍らに案件内容に関係の無いところ(営業的な活動や案件内容・金額の調整、日々の見積・納品・請求作業等)に時間がかかるのも事実です。
『とりあえず副業を始めてみたい!』という方は副業エージェントを使ってみるのがおすすめです。
お金まわりは実際どうなのか
実際のお金周りが気になる方も多いと思いますが、結論から言うと生活にかなり余裕が生まれました。
報酬の決め方
基本的には時給・日給ベースで頂くことが多いです。 大きく軸を分けると2つあります。
- 案件内容が自身にとっての成長や今後の活動へのメリットになるか?
- ある程度モチベーションを維持できる金額感であるか?
などを考慮しつつ、他案件の相場感や自身の経験から金額に同意したり提案したりします。
貯蓄や投資、生活力を向上できる
副業はあくまでも副業であり、安定的なものではないので、収入面で依存すべきではないと考えています。 基本的には本業の収入で生活を維持できるようにし、副業での収入は貯蓄や投資、マストではない生活資金に充てています。
これまで本業の収入だけで補ってきたところをサポートできるので、生活にかなりの余裕ができます。
まとめ
副業について考えている事を書きました。 業界的にも柔軟な働き方が認められる事が多く、世の中でも目につく事が増えている今、みなさんもぜひ副業という働き方を試してみてはいかがでしょうか。