英語が得意なら通訳や翻訳を副業にしよう
サラリーマンの副業はどんどん広まっています。英語が得意なら、数ある副業の中でも、通訳や翻訳がおすすめです。
サラリーマンの副業が当たり前の時代へ
今、副業するサラリーマンが増えています。不景気が続いたこと・将来的に昇給の期待が持てないこと、などを理由に、多くのサラリーマンが本業以外の収入源を持とうとしているのです。
この傾向は、今後どんどん広まっていくことが予想されます。なぜなら、これまで副業を原則認めない方針だった政府が、180度方向転換したからです。その結果、現在は、原則的に副業を認める方針となっています。
そのため、本業とは別に副業を持つ働き方は、これからのスタンダードになっていくと予想されるのです。
まずは会社の就業規則を確認
副業はスタンダードなものになってきていますが、だからといって、何も確認せずに行っていいものではありません。まずは本業の会社の就業規則を確認しましょう。就業規則で副業の届け出が義務づけられている場合には、ルールにのっとってきちんと手続きをしてください。
問題は就業規則で副業が禁止されている場合です。副業は法律で禁止されているものではありません。そのため、副業しているというだけで処分されるということは、まずないでしょう。
注意したいのは、副業が本業に悪影響を及ぼしそうかどうかです。本業の同業他社で副業して本業の会社に損害を与えてしまったなど、副業によって会社に何らかの不利益を与えてしまった場合には、処罰されたり、裁判にまで発展してしまったりすることも過去の事例で起こっています。
副業で翻訳業を勧める理由
副業として翻訳がおすすめの理由は主に3つです。
- 在宅の仕事なので会社の人に見つかることがない
- 自由な時間に副業ができる
- 少ない初期投資で始められる
翻訳は基本的に在宅でできる副業なので、副業していることを会社の誰かにばれることがないです。副業禁止でない場合にも、同僚に知られてしまうことでやりにくくなってしまうということがあります。在宅でできる翻訳なら、そうした事態を避けられるのです。
また、自宅でできる副業なので、自由な時間に取り組めるというのも魅力です。本業の休日に集中して取り組むこともできますし、早起きして出勤前に少しずつ副業することもできます。時間の使い方を工夫すれば、効率的に副業できるのです。
初期投資が少なくてすむので、副業として始めやすいという利点もあります。パソコンとインターネット環境があればすぐに始められるので、特別に用意するものがないということもあるでしょう。仮に何も持っていないとしても、必要なものは数万円でそろえられます。
通訳者や翻訳者になるために資格は必要?
通訳者や翻訳者になるために、資格は必要ありません。ただし、翻訳に必要不可欠な語学力のレベルを分かりやすく示したり、実力を知るための方法として挑戦したりするのに、資格は有効です。
資格は不要だけど、語学力は必要不可欠
通訳者や翻訳者として活躍するために資格はいりませんが、語学力は必須です。そのため、自分の語学力を知るためにも、下記の資格にチャレンジするといいでしょう。
- 英検1級
- TOEIC900点以上
英検1級に合格していたり、TOEIC900点以上のスコアを取れていたりすると、一定以上の英語力があることが客観的に証明できます。
高みを目指すなら認定資格にもチャレンジ
副業として始めて翻訳のプロを目指すなら、認定資格にチャレンジするのがおすすめです。
- JTA公認翻訳専門職資格試験:翻訳のプロとしての能力を総合的に判定する
- JTFほんやく検定:実務翻訳のレベルをはかる試験、基礎と実用がある
- 翻訳技能審査:1~4級まであり、プロレベルは1・2級で実務経験も必須
これらの試験では、単なる語学力だけではなく、実務としてどの程度の翻訳ができるかが問われます。そのため、専門分野に関する試験が課されたり、実務経験について問われたりするのです。
決して簡単な資格ではありませんが、取得することで客観的に翻訳のレベルを示すことができます。その結果、副業の幅が広がることも期待できるのです。
今話題の通訳案内士とはどんな資格か
翻訳のように語学力を使った仕事に、通訳案内士があります。通訳案内士はどのような資格なのでしょうか。
日本の観光地をガイドするための資格
通訳案内士は、外国語で観光地のガイドをすることを仕事にするための資格です。資格取得は狭き門で、2017年度の合格率は15.6%、全国で2万人を超える人が資格を保有しています。
単に外国語でのコミュニケーションができるだけでなく、日本の文化や歴史・観光地の知識について理解していることが求められる仕事です。独自の専門分野を持つことができれば、ガイドとして個人で活躍することもできるでしょう。
資格がなくても通訳ガイドができるように
今、日本に訪れる外国人観光客は増えています。2020年の東京オリンピックに向けて、推定で4000万人の外国人観光客を受け入れる体制作りが必要といわれているのです。
しかし、その際に必要になる通訳ガイドは、通訳案内士の資格保有者だけではまかないきれません。そこで、報酬を受け取ってガイドをすることを通訳案内士の専業とするのではなく、誰でもガイドができる制度へと規制緩和がされました。
そのため、語学力や歴史・観光地などの知識があれば、資格を持っていなくても副業として通訳ガイドができるようになったのです。
通訳や翻訳の副業はどうやって始める?
資格がなくてもできる通訳や翻訳の副業ですが、具体的にどのように始めたらいいのでしょうか。通訳や翻訳を副業として始める方法を解説します。
代表的な翻訳の仕事を知ろう
翻訳の仕事にはいくつかのジャンルがあります。ジャンルごとの特徴がありますので、得意な分野の仕事にチャレンジしてみましょう。
- 実務翻訳
- 出版翻訳(文芸翻訳)
- 映像翻訳(メディア翻訳)
- その他(歌詞・マンガ・料理のレシピなど)
実務翻訳は、ビジネスの現場で必要とされている翻訳です。医薬品や医療機器についての翻訳を行う医療・薬事系、企業が海外進出する際などに現地労働者のことばに合わせてマニュアルなどを翻訳するローカライズ翻訳、契約書などに使われる文章を翻訳する法務系、などがあります。
出版翻訳では、さまざまな出版物を翻訳します。そのため、翻訳の技術だけでなく、文才も必要です。流行語やスラングを上手に使ったり、ストーリーの文化的な背景なども考慮して翻訳することが求められます。
映像翻訳は、ニュース・ドキュメンタリー・映画などの字幕を作成する仕事です。字幕は文字数制限もあるので、翻訳そのものとは違う特別な技術も要求されます。また、ニュースであれば、その時々の時事に詳しくなければいけませんし、映画であればシーンに合わせた雰囲気での翻訳が求められるのが特徴です。
これらの他にも、歌の歌詞・マンガ・演劇の台本・料理のレシピなど、翻訳にはさまざまな種類があります。
初心者はネット翻訳からスタート
翻訳にはたくさんの種類がありますが、初心者がチャレンジするのであれば、ネット翻訳からスタートするのがおすすめです。ネット翻訳は、翻訳者として仕事をしたい人が無料で登録できるサービスです。インターネットで簡単な経歴書の送信とテストを行うだけで手続きが完了するので、手軽に始められます。
副業として翻訳を開始してからも、メールなどでやり取りが完結しますので、副業に関する全ての業務を自宅で行うことが可能です。
翻訳サービスにもよりますが、手軽にできるボリュームの少ない案件から、数日かけて取り組まなければいけない案件まで、多くの案件があります。自分の語学力や専門に合った、最適な案件を選んで取り組みましょう。
実務経験者は翻訳会社等への登録も
翻訳の実務経験を活かして、副業にしていと考えている場合には、翻訳会社やエージェントへ登録するのがおすすめです。翻訳は副業として取り組んでいる人も多いので、希望に合ったスタイルで取り組める案件を紹介してもらえます。
また、インターネットで『翻訳 在宅』といったキーワードで検索をして仕事を探す方法もあります。『翻訳 在宅 医療』など、得意分野のキーワードを入れると、専門に合った案件を探しやすくなるのでおすすめです。
まとめ
通訳や翻訳は、語学力がある人の副業として最適です。特別な資格を持っていなくてもチャレンジできます。ネット翻訳のサービスに登録すれば、翻訳者としての経験がなくても、翻訳の副業を始められるのです。まずは、希望の働き方や得意分野に合った案件のあるサービスに登録してみましょう。