フリーランスの仕事がないときにできること
フリーランスを続けていれば、急に仕事がなくなることもあります。また、常に仕事があるような状況を作り出すことは難しいこともあるでしょう。そういう時は落ち着いて、できることを考えてみる必要があります。
単価を下げる
仕事が受注できない時には自分で設定している単価が高過ぎることが原因であるかもしれません。発注側からすればコストを抑えたいため、同程度の成果が望めるフリーランスがより低い報酬額で仕事を受けるというなら、低い報酬額を選ぶでしょう。
単価を下げれば仕事は増えますが、一度下げた単価は元に戻すのが困難な場合もあります。
特に継続的に案件を受注しているクライアントに対して単価を下げると、その単価が定着してしまい、以前より収入が落ちてしまうこともありうるのです。
今回だけ単価を下げるということを明示し、その対象も極力、既存のクライアントと繋がりがない新規顧客に限ることが好ましいのではないでしょうか。
ポートフォリオを整える
仕事が受注できない原因として他に考えられるのは、自分のポートフォリオに変化がなく陳腐化してしまい、他のフリーランスのアピールに埋没してしまったケースがあるのではないでしょうか。
ポートフォリオは顧客が発注先を選ぶ重要な指標になります。顧客としてはより良い成果を上げる発注先を求めているため、自分と他のフリーランスは常に比較されています。
積み重ねてきた実績や磨いたスキルはポートフォリオ上で継続的に更新し、自分の魅力を発信し続けていきましょう。
フリーランスが仕事を見つける方法
やり方を変えたのに仕事が増えない、となっても焦らずにしましょう。焦ってしまっても失敗する事もあります。
ここからは仕事がない状況にあってもフリーランスが仕事を見つける方法を見ていきましょう。
クラウドソーシングを活用
『クラウドソーシング』では、今まで経験したことがないさまざまな単発案件をこなすことは実績の向上にも繋がるでしょう。仕事の発注者は企業だけでなく個人の場合もあります。
またクラウドソーシングサイトで仕事を発注することが始めてというケースもありますので、低い提示額を鵜呑みにせず適正な単価を交渉していくことも大事でしょう。
単価が低くても数をこなせば、ひとまずの収入にはなりますし、できれば実績としてポートフォリオに追加できる仕事を選び、次の仕事に繋げていくことを意識しましょう。
エージェントに登録
フリーランス向けのエージェントサイトというのもありますので、これに登録して仕事のマッチングをサポートしてもらうという方法もおすすめです。
プロフィールは自分のスキルや働き方などを細かく設定でき、エージェントはこれに合った仕事を紹介してくれます。
クラウドソーシングでは仕事があまりに雑多で、信頼できるクライアントをフリーランスが見極める必要もあります。エージェントサイトでは継続受注できる仕事も多く、単価もクラウドソーシングより高めの設定になっている場合もあるようです。
またフリーランスには嬉しい福利厚生や保険などのオプションもありますので利用を検討してみてはいかがでしょうか。
営業する
サイトを経由せずに、企業に直接売り込んでいくことも考えられるでしょう。インターネット上のサイト経由でも良いですし、企業がSNSを利用しているならコミュニケーションを取ってみるのも良いでしょう。
他にも同業者の交流会に参加して横の繋がりを広げていくことも考えられます。フリーランスの中には、抱えている案件のいくつかを、自分の手に余るとして信頼できる同業者に振りたいと考えているケースもあります。
複数人の受注者を求めている案件にチームとして参加することもできるかもしれません。フリーランス特有の悩みを共有できる仲間を持っておくだけでも大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
フリーランスが仕事を継続するために
せっかくフリーランスとして仕事をするなら、継続ができる仕事をすることが大切です。3つのポイントを押さえておけば、少しずつでも変化は生まれてくるのではないでしょうか。
スキルの幅を広げる
一つのスキルで満足せずに、複数のスキルを伸ばして対応できる仕事の幅を広げましょう。最も得意な分野で受注できる仕事がない時でも、サブのスキルで仕事を受注して間をつないでいくこともできます。
また、メインのスキルに関連するスキルを磨けば、その分野に関して何を振っても対応できる人材として重宝されることも考えられるでしょう。
これは仕事のマンネリ化とモチベーション低下を防ぐ効果も望めます。一人で仕事を行なっていくにしても、変化を持たせてサブの仕事が気晴らしになる、というような進め方ができればメインの仕事にも好影響が生まれるかもしれません。
スキルを深める
よりメインの分野に特化したスペシャリストを目指していくことも重要でしょう。自分のレベルに合った仕事ばかりを選んでいては成長は望めません。あえて自分の一歩先に挑戦し続けて、これをクリアしていく中でスキルを深めていきましょう。
こうすることで、選べる仕事の幅が増えていくことにつながります。以前では、単価が高く魅力的な案件でも完成形がイメージできなくて断念していたというところが、スキルを深めることで一歩先の仕事にも挑戦できるのではないでしょうか。
信頼を得る
フリーランスとして仕事を続けていく中で、信頼は何よりも重要です。必ず納期は守り、必要なコミュニケーションは欠かさず行い、クライアントが求める成果以上を求めて仕事をこなしていきましょう。
この人に任せれば安心だと思わせることができれば継続受注にもつながり、仕事を紹介してもらうことも期待できるでしょう。これは同業者との繋がりでも同様のことが言えます。
仕事は一回限りで終わるものではなく、連綿と続いて向上していくものだという意識を持ちましょう。
フリーランスの不安への対処
やっぱり仕事をしていく上では、不安だというなら一旦ここで仕事から離れて息抜きをする事も大切です。フリーランスをしていくにあたって不安になった時の対処方法とはどのようなものがあるのでしょうか。
仕事の合間で息抜きを
同じような仕事を同じようなペースで続けていては、ネガティブな思考になってしまうこともあるのではないでしょうか。
楽しく仕事を続けていくために、仕事を忘れて息抜きするというメリハリを持たせることも重要です。家で仕事をすることが多いなら、たまには環境を変えて散歩やランニングをしてみましょう。
特別なことをする必要はありません。いつもと違う刺激を受けるちょっとした変化を生活に取り込むことで、創造性も刺激され、仕事にも良い影響が生まれるでしょう。
交流会に参加する
同業者の交流会に参加することで、抱えていた不安が自分だけのものではなかったと気付くこともあるでしょう。フリーランスは一人で仕事を続けていく中で、孤立感を肥大化させやすいかもしれません。
しかし実際には自分と同じようにフリーランスとして仕事と向き合っている人たちがいて、同じように仲間を求めていることもあります。
面と向き合って実際にそういう思いを口に出していくことで、心が晴れていくものではないでしょうか。
まとめ
フリーランスとして仕事をしていく中で、仕事が急になくなることもあります。やる気はあるのに取り組めるものがなくて空回りすることもあるでしょう。
しかしそれはフリーランスなら誰にでも起こりうることで、皆同じような不安を抱えています。後ろ向きな気持ちになったら息抜きをして、気分を変えて今までのやり方を少し変えてみましょう。