フリーランスエンジニアのブログのすすめ。ブログで苦手な営業を克服

フリーランスエンジニアとして活動する人にとって、営業について頭を抱えている人は少なくありません。どう営業すればいいのかわからない人もいます。そこで多くのフリーランスが活用しているのが、ブログです。使い方によっては、心強い味方になります。

フリーランスエンジニアに足りない営業力

エンジニアという技術職でキャリアを積み重ねてきた人は、営業力をつける機会に恵まれにくい環境にいた、というケースが多く存在します。そういう人がフリーランスになると、どうなるでしょう。

どれだけ優れたスキルを持っていたとしても、営業に結びつかず案件を獲得できないという状況に陥ります。プログラミングや内部チームの管理とは違う能力が求められているためです。

フリーランスエンジニアに不足しがちな営業力ですが、具体的にはどういう面が問題になっているのでしょうか。ここでは営業による案件獲得ができない理由について掘り下げてみます。

理由1 営業の仕方が分からない

専門外の分野であるため、そもそも営業の仕方がわからないというケースが非常に多いです。これまでやってこなかったことを、急にやらなければならないとなれば、誰でも頭を抱えます。

そこでなんとか営業の仕方を模索してみるわけですが、他のエンジニアとの違いを打ち出さなければならないため、オリジナリティを出さなければなりません。これがななかなに難しいのです。

理由2 営業しても仕事を受注できない

自分なりに考えた方法で営業をかけても、うまく成果が上がらないというケースもままあります。これもやはり他のエンジニアと比べて、違いがわかりづらい営業になっている可能性が高いのです。

スキルシートや自己PRに力を注ぐことはもちろんですが、そこには他の人にはない個性が求められています自分のスキルや実績をしっかり把握し、どのように売り込むかが重要なポイントです。

理由3 忙しくて営業する暇がない

中には、エンジニアとしての業務が忙しくて営業に手が回らない人もいます。忙しくなるほどの案件があることは良いことなのですが、営業が不足すると急に案件が途絶える可能性もあります。

継続的な案件を手がけているのならまだしも、単発の仕事が重なっているだけの状況は危険と言えます。収入を安定させるため、営業は必要不可欠です。営業するための余力は残すのが賢明でしょう。

フリーランスこそ技術ブログを運用するべき理由

営業力不足を解消する有効な手段として、技術ブログの運営が挙げられます。SNSでの発信も効果はありますが、文字数や画像に制約のないブログの力はより大きなものとなっています。

技術ブログとして運営することで、そのエンジニアのスキルやスタンス、考えていることまで閲覧者に伝えることが可能です。案件を発注しようとしているクライアントへ、良いアピールになります。

エンジニアとしてのスキルアップが望める

技術ブログを自ら構築することで、今までやったことのなかった作業を経験することができます。そしてブログを書くという行為のため、必然的に情報を収集しインプットする習慣がつきます。

意識してインプットする習慣がつくと、それはアウトプットに活かされます。技術的な情報を取り入れ、それを自分なりに噛み砕いてブログに記載することでスキルアップが見込めるのです。

エンジニアとしての自己表現が営業に繋がる

エンジニアとしてのスキルはもちろんですが、人柄を重視するクライアントも多く存在します。ブログを通して自己表現し、それがクライアントの目に留まれば営業に繋がることもあります。

不特定多数の読者から常に見られているという意識を持てば、ブログのクオリティも上がってきます。読者にとって有益な記事と評価されれば、読者数も増えてきます。これも営業活動の1つです。

営業に必要なコミュニケーション能力の向上

ブログの運営を続けてある程度の読者がつくと、記事に対してコメントをしてくれる人も出てきます。中にはクライアントになりうる人もいますし、ネット上のやりとりでも営業は可能です。

読者とのやりとりの中で、自然とコミュニケーション能力も向上していきます。相手がどんなことを考えていて、どんなものを求めているのかを察知することが、向上の第一歩と言えるでしょう。

技術ブログを始めるには?

ブログの良いところは、何と言っても費用がかからないことです。中には有料登録をすることでさらなるサービスを受けられるプラットフォームもありますが、基本的には無料で事足ります。

技術ブログなら技術ブログなりの作り方がありますが、プラットフォームが提示する仕様を使っても問題はありません。もちろん自分なりにカスタムすることも可能なので、まずは試してみましょう。

目的やテーマを明確にする

技術ブログを開設するにあたって、目的やテーマを明確にすることはとても重要です。そのブログはどんな人に、どんなふうに読んでもらいたいのでしょうか。しっかり考えましょう。

その上で、どのような情報を読者に提供したいのかを考えます。初心者向けなのか、専門家向けなのかでも内容は変わるでしょう。どんな内容でも、わかりやすく書く必要があります。

個性的な記事をたくさん書こう

ブログを書く上で、もっとも重要なのはオリジナリティです。もちろん読みやすさも重要ですが、他の人と同じようなことを書いても差別化はできません。自分なりの文体、内容を打ち出しましょう。

格好付けようとしなければ、自然と自分のスタイルは確立されてきます。そのスタイルを気に入ってくれる読者も増えるでしょう。自分の個性を活かし、自然体で書くことが重要です。

有名技術ブログを参考にしよう

すでに公開されている、有名な技術ブログを参考にするのも有効です。有益な情報として自分の中にインプットもできますし、新たな表現方法の引き出しを入手できることもあります。

何より、有名なブログには人気の理由があります。それを自分なりに考察し、自分のものにして還元することができれば、大きくて有効な個性になるでしょう。それも含めてのブログ運営です。

おすすめのプラットフォームやソフトウェア

実際にブログを開設するとして、どのプラットフォームを選べばいいのか、という問題に行き当たります。単純にブログを開設するだけなら、数多くの選択肢が存在しかえって迷ってしまいます。

ここでは技術ブログに適したプラットフォーム、ソフトウェアを紹介します。他のブログでも有益な形で運営することは可能ですが、フリーランスエンジニア向けとなると以下のものになります。

WordPress

ブログとして運営するにはレンタルサーバーを借りなければなりませんが、エンジニアとしてのスキルを活かすのにはかなり適したCMSです。HTMLの知識がなくても作成できます。

なおかつ使用できるプラグインが豊富で、自分のイメージに近いページを構成しやすいという利点があります。フリーランスエンジニアとして運営する分には特に不足のない優良な選択肢です。

利用無料のQiitaやHatena Blog

エンジニア業界において非常に有名なプラットフォームであるQiita(キータ)、また多くの技術ブログが存在しているHatena Blog(はてなブログ)も有力な選択肢として挙げることができます。

Qiitaはエンジニア同士が円滑に情報共有できる機能がついており、Hatena Blogもエンジニアの読者が多いことで知られています。そのため、エンジニアを探すクライアントの注目度も高いです。

まとめ

本来の作業に専念したいと思っているフリーランスエンジニアは多くいますが、ビジネスである以上クライアントを獲得しなければなりません。その中で、ブログは手軽にできる営業活動です。

特に、対面での営業活動が苦手というエンジニアには非常に役立つ方法と言えます。ネット上でのやりとりでも充分な情報交換はできるので、有効活用してより良い案件の獲得を狙いましょう。

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